テレホーダイとは、NTT東日本・西日本が提供している固定電話のサービスオプションの1つ。通称「テレホ」。
概要
1995年8月に登場したサービスで、23時~翌日8時の時間帯に限り、特定の電話番号(あらかじめ2つまで指定できる)への通話料金が定額になる。
サービス開始当初はパソコン通信での利用が主であったが、後に現在の様なインターネット通信が普及し始め、専らインターネットサービスプロバイダ(以下、ISP)のアクセスポイントへのダイヤルアップ接続の用途に使用されていた。
当時は定額制のインターネット接続手段は皆無に等しく、ダイヤルアップ接続だと接続時間に比例して通話料が課金されてしまう(携帯電話でパケット定額制プランに入っていない場合にウェブやら繋ぎまくると金額がやばくなるのと同じ)為、テレホーダイの使用は必須であった。1996年にはISDN方式のテレホーダイプランが加わった為、午後11時から翌日の8時までは連日ネットにつながりにくい状態が頻発した(これを俗に「テレホタイム」等と呼んでいた)。
ただ当時のネットジャンキーにとっては便利な物であったが非常に厄介なものでもあり、やり過ぎて翌日8時を越してしまい超過分を通常の料金で請求される事から、当時NTTの請求は恐怖の代名詞として恐怖のどん底に追い込まれた人間も居たりする(これを通称みかか(かな入力でNTT=みかか)と言う)。
しかし2000年代になるとNTTが「フレッツISDN/ADSL/光」を開始、各社によるADSLサービスも普及し、定額のネット接続サービスが当たり前になるにつれユーザーは減少。加えてISPも経営合理化の一環として各地のアクセスポイントを全面廃止し、テレホーダイに指定する事が出来ないナビダイヤル等の全国統一番号に移行、現在もサービス自体は存続しているものの利用者は徐々に減っており現在に至っている。
余談ではあるがテレホーダイの利用料金には日割り計算がない。申し込みをしてもすぐに適用にはならず(指定番号を変更する場合も同様)、解約をしても当月の料金は全て支払わなければならない点に注意する必要がある。
NTT東西は2024年1月に固定電話の局内設備をIP網に移行することを決めており、料金体系も変更されるため、それに合わせてテレホーダイを含む通話料の各種割引サービスも終了することが発表されている。[1]
関連リンク
関連項目
脚注
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