ディノクライシスとは、カプコンから発売されている家庭用ゲームのシリーズ及びその第1作。ジャンルはサバイバルホラー、アクションアドベンチャー(2以降)。
概要
1999年4月1日にプレイステーションから発売された。英語で書くと「DINO CRISIS」。DINOはdinosaurの略であり、直訳すると「恐竜パニック」といったところか。ゲーム内容はアクションもののパニックホラーで、簡単に言うと「恐竜版バイオハザード」。とある孤島で現代に蘇った恐竜たちを相手に、特殊部隊の女傑レジーナが奮闘する様を描いた作品。
基本的な操作はバイオハザードシリーズの物を踏襲しており、銃やロケットなどの火器を用い、ティラノサウルスやプテラノドンなどのおなじみの恐竜たちと戦うことになる(ちなみにプテラノドンは恐竜ではなく翼竜なので、ゲーム内には恐竜以外の大型動物も登場する)。なお、後にクイックターンやアイテム調合などのシステムが逆輸入される形でバイオハザードにも取り入れられた。
ゾンビとは異なり、俊敏な動きで突然現れるヴェロキラプトルや圧倒的な巨体を誇るティラノサウルスに追われる恐怖感や、バイオハザードシリーズ以上にシビアな難易度が人気を獲得し、ヒットを飛ばした。現在ではゲームアーカイブスで配信されている。
人気を受けて、翌年に『2』が発売されたが、前作とは打って変わってホラー色がかなり薄れており、完全なアクションアゲームとなっている。主人公も前作のレジーナに加え、新たにディランが加わっただけでなく、登場する恐竜の数も大幅に増加している。また、本編クリアで自由に恐竜を操り戦える「DINO COLOSSEUM」モードが特徴の一つ。こちらもゲームアーカイブスで配信されている。また、本作を舞台にした外伝作品の『ガンサバイバー3 ディノクライシス』が2002年に発売されている。
2003年にはXboxから『3』が発売されたが、こちらは未来の宇宙船を舞台にしており、登場するのも現実の恐竜ではない架空のクリ―チャーであることから、以前までとはかなり毛色の違う作品である(例えるならエイリアンのようなSF物)。実際、黒歴史化しているのが現状であり、海外のゲーム情報サイトGameTrailersが選ぶ「続編にがっかりしたゲーム10選」にも選ばれてしまっている。そしてこの失敗を受けてか、以後続編は製作されていない。本来は街中で恐竜が暴れまわる内容だったらしいが9.11のせいで急遽変更せざるを得なくなったという説があるようだ。
2025年1月29日PCゲーム販売プラットフォームGOG.comで『ディノクライシス』『ディノクライシス2』が配信された。
外部出演等
2005年に発売された『NAMCO x CAPCOM』には『ディノクライシス』『ディノクライシス2』の主人公であるレジーナが出演している(といっても実質的にはゲスト扱いに近い)。原作では英語音声だが、ナムカプでは田中敦子氏が演じている。そこ、少佐とかヴィレッタとか言わない。似てるけど声も同じだし。
『ディノクライシス』『ディノクライシス2』で制作に携わった巧舟が後に手掛けた『逆転裁判』シリーズとの繋がりも深い。 『4』では第3話「逆転のセレナード」の登場キャラクターの出身地として、本作で登場したボルジニア共和国が登場する。また、同シリーズにおける『1~3』までをアニメ化した「逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~」におけるアニメオリジナルエピソード(というより、コミカライズ版オリジナルエピソードのアニメ化)の「逆転特急、北へ」では、アニメオリジナルキャラクターとして、初代ディノクライシスのレジーナ、リック、ゲイルをモデルにした「レジーナ・ロコモティ」「リック・スティーム」「ゲイル・ゲーリック」が登場した。
シリーズ作品
- ディノクライシス - 1999年発売。PS・DC・PSP・ゲームアーカイブス・GOG
- ディノクライシス2 - 2000年発売。PS・windows・PSP・ゲームアーカイブス・GOG
- ガンサバイバー3 ディノクライシス - 2002年発売。PS2
- ディノクライシス3 - 2003年発売。Xbox
関連動画
関連項目
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