ディメンジョンポリスとは、TCG・カードファイト!! ヴァンガードのクラン(組織)の1つである。
概要
次元犯罪者を追って惑星クレイへ来た、正体不明の正義の味方。8弾からは共通の敵・謎の勢力を倒す為、悪の怪獣と協力体制となる。光の巨人や勇者なロボットなど、既存の特撮作品・ヒーローアニメのパロディが多い。
同じ国家で、フレイバー・テキストで結びつきのあるノヴァグラップラーとヒーロー作品のパロディを食い合うためか、ディメンジョンポリスに関しては巨大な異星人やロボットが中心になっているようである。
通常のディメンジョンポリスは、ヴァンガード(プレイヤーの分身)をパワーアップさせるのが得意な反面、リアガード(プレイヤーが呼び出すユニット)の攻撃力は低め。
特に「クリティカル」を上げる効果が多く存在するのが特徴。クリティカルが上昇すると、攻撃がヒットした場合相手により多くのダメージを与えることができるので、一撃で複数のダメージを与えて決着をつけることもしばしば。
また、怪獣などの一部ユニットは相手ヴァンガードのパワーを下げることで相対的に全体の攻撃力を上げる戦術を有している。
アニメでは光定ケンジを筆頭とするチーム・カエサル、カトルナイツに所属していたフィリップ・ネーヴが使用者の筆頭格。「怪獣」が登場してからは、裏キングこと六月ジュンもメインで使用している。
また、「ヴァンガードG」ではカンパニー幹部と思わしき少年守山ヒロキが使用している。チーム・トリニティドラゴンの山路カルも使用している。
各期におけるディメンジョンポリス
1期
ブースターパック3弾「魔侯襲来」にて初登場。その次の第4弾「虚影神蝕」にて単独構築が可能になる。
1期の収録の内2回が4枚程度の追加であり、同時期にデッキが組めるようになった《シャドウパラディン》同様、暫くの間連携ライドを主軸として構築することになる。
2期
第8弾「蒼嵐艦隊」にて久しぶりに収録。同パックでは収録クラン中最多の追加カードを抱える。
このパックで「次元ロボ」が名称化。また、連携ライド「ズィール」も初登場し、ディメンジョンポリス内の多様化が始まった。
「双剣覚醒」以来となるクロスライドユニットに《超次元ロボ ダイユーシャ》が選ばれ、《究極次元ロボ グレートダイユーシャ》が登場。このカードの存在、そしてアニメでの活躍がディメンジョンポリスの転機となる。
3期
まさかのトライアルデッキ登場。そして、このトライアルデッキの目玉《超次元ロボ ダイカイザー》がディメンジョンポリス全体の転機となる。
ブレイクライドしたターン中、不確実ながら完全ガードを無効にする効果が登場した。
完全ガードは投入制限があるものの、攻撃を手札2枚で絶対に防げたカード。それが絶対でなくなるということは、ディメンジョンポリスが目いっぱい強化したヴァンガードのアタックを簡単に受け止めることを許さないということ。
一躍恐怖の一発屋に躍り出て、初見殺しというのもあったが、ファイターズロード2013のジュニア部門を見事制するクランとなった。
4期
双闘環境にも早々に参戦。第16弾「竜剣双闘」に収録。
双闘を特徴とした新たな名称「鋼闘機」が登場。《コマンダーローレル》との相性で一気に環境上位に躍り出る。
「次元ロボ」もファイターズコレクションなどのプロモカードで強化され、この二軸が目玉となる。
5期
単独のクランブースター「宇宙の咆吼」で収録。微妙にかゆいところに手が届かなかったりするが、一年分の強化と言えるほどに各軸すべてが強化された。
このクランブースターで「イニグマン」と「ズィール」が正式に名称化。新たに超越軸が生まれ、メイン軸が5つ存在することになった。
一方で、先述の《コマンダーローレル》がGユニット(主に《超鋼闘機 ヘヴィデューク》だと思われる)との組み合わせで凄まじい攻撃力とアドバンテージを生むことになってしまうためか、強化直前にヴァンガード史上初の投入1枚制限を受けてしまう。
6期
次元ロボが「ファイターズコレクション2015winter」で強化されるものの、他のデッキは1年以上強化お預けとなっていた。《コマンダーローレル》が制限解除されるが、ディメンジョンポリスを対策できる《ダークエレメント ディズメル》の登場により立場が厳しくなってしまう。
しかしその直後のブースターパックG7弾「勇機剣爛」にて収録。ヴァンガードのパワーが規定以上で能力を発揮するキーワード能力「超爆(バースト)」を引っ提げて久方ぶりにブースター収録を果たす。ただし既存の有力な軸の大半は強化されず、「イニグマン」と「ギャロップ」の強化が中心となる。
7期
キャラブースター第2弾「俺達!!!トリニティドラゴン」にて収録。
今回は「超爆」を中心にテコ入れが入っており、多くの軸をサポートする汎用カードも多いため、ディメンジョンポリス全体が底上げされる。強力なスタンドトリガーやスタンドトリガー軸を強化するカードが多く収録されており、クリティカル一極にならない新たな戦術が再び生まれている。
……実はこの弾まで、ディメンジョンポリスで汎用的に使える「クラン全体の切り札となるレベルのGユニット」というものが全く収録されていない。そのため、インフレ開始以降は環境で後れを取ることとなる。
8期
エクストラブースターG3弾「The GALAXY STAR GATE」に収録。
ほぼ一年ぶりの収録で、強化前から周囲のインフレにより厳しい状態に陥っていたが、ディメンジョンポリス史上初ともいえる汎用的な切り札Gユニット《天を射抜く超神機 エクスギャロップ》が登場し、攻撃的な筈のディメンジョンポリスが抱えていた「決定力不足」が遂に補われる。
また、比較的速い段階で効果を発揮するカードが多く収録された結果、今までのメインデッキのカードも息を吹き返すこととなり、ディメンジョンポリス全体が活性化することとなる。
デッキの基本軸
イニグマン
1期から登場している名称。《イニグマン・ストーム》を中心とした連携ライドを所持する、正義の異星人系ユニット。
連携ライドの長所とブレイクライドを駆使し、《超次元ロボ ダイカイザー》の効果誘発を積極的に狙うデッキがファイターズロード2013ジュニア部門を制した。
現在では名称サポートも増加しており、ブレイクライドに依存しない戦い方もできるようになっている。
ヴァンガードのパワー上昇でクリティカルを上げることができる。ヴァンガードを疑似スタンドさせる能力も所持。
そして「勇輝剣爛」でまさかの「連携ライドの指定カード名としても扱う」ユニットが登場し、グレード2へのライド成功率が爆発的に上昇。さらには条件が厳しいながら、ガード制限効果を与える効果が登場し、フィニッシュ力が高まった。また、キャラブースター「俺達!!!トリニティドラゴン」では下記の超爆を用いた新たなイニグマンも登場し、それらの多くは通常の超爆サポートとしても使用できる。
初期のディメンジョンポリスのメインのためか、アニメでは1期で主にチームカエサルが使用。名称化後の5期からはチームトリニティドラゴンの山路カルが使用している。
次元ロボ
1期から登場している合体ロボ。アニメでは2期以降の光定ケンジのデッキであり、ディメンジョンポリスの顔。
2期で名称として確立し、以降ディメンジョンポリスの顔として活躍している。
《究極次元ロボ グレートダイユーシャ》を始めとした、条件でクリティカルが上昇するヴァンガード用ユニットが多い。
「ダイカイザー」系のユニットは「相手のガーディアンを退却させ、完全ガードを無効化する」効果を持ち、
《暗黒次元ロボ “Я” ダイユーシャ》は後述の怪獣同様にパワーを下げる効果を持つなど、各次元ロボごとに個性の強い能力を所持している。
一時期、決定力の差と継続的なサポート収録の面から「ダイカイザー」名称が有力だったが、エクストラブースター「The GALAXY STAR GATE」にてグレード3を防御札に変換する《超次元ロボ ダイネクサス》や、Vスタンドを行使する汎用的な切り札が登場したことで、過去のカードが大きく見直され、カテゴリ全体が活性化することとなった。
同弾では早くからアドバンテージを稼ぐカードが多く収録されており、序盤の安定性も飛躍的に増した。ただしカウンターコストの管理が非常に厳しいため、適切な管理が求められる。
リアガードをソウルに集めてのスペリオルライドギミックや、ソウルを参照して、あるいはソウルからカードをドロップすることで発動する効果など、合体ロボらしい効果に溢れている。
G3リバイバルという形で双闘にも対応。ヴァンガード初の【双闘22000】に選ばれている。現在でも通用する強力なユニットであり、結果として超越、双闘、LBと一通りの強力な手段で殺しにかかれる、必殺の手段が多い多芸なデッキとなっている。
ズィール
2期で初登場した、「リヴィエール系列」連携ライドを所持する名称。アニメでは2期以降六月ジュンの使用デッキとなる。
連携ライドに失敗したとしても、《進化怪獣 ダーヴァイン》が存在すれば連携ライドユニットにヴァンガードを取り換えることができるため、安定性はそこそこ高い。
相手ヴァンガードのパワーを下げる能力を持ち、ヴァンガードのパワーが低いと効果を発揮するリアガードは怪獣モチーフが多い。
G3リバイバル双闘に対応。リバイバル双闘が同じクランに2種存在するのはディメンジョンポリスが初。
鋼闘機(メタルボーグ)
4期で登場した名称。アニメではカトルナイツのフィリップ・ネーヴが使用している。
双闘を主体としており、「ブーストを受けたタイミングでのパワー」を参照した効果が特徴となっている。
高パワーのブーストが実現できれば容易に効果を発動できる他、「複数のヴァンガードのパワーを上昇させる」効果もあり、爆発的な攻撃力と付与された効果で攻めることができる。
《鋼闘機 シンバスター》のガード制限効果と、リアガードからヴァンガードをスタンドさせる《コマンダーローレル》を組み合わせたコンボは強力無比だったが、投入1枚制限をかけられている時期もあり、Gガーディアンの登場で完全に落ち着いた。
以降、肝心の双闘ユニットの追加はされていないが、ハイリスク・ハイリターンなGユニット《星葬のゼロスドラゴン スターク》とはコスト面・フィニッシュをGユニットに依存しない面から極めて相性がよく、注目を浴びている。
宇宙勇機(うちゅうヒーロー)/ギャロップ
5期で登場したカード群。登場自体は5期だが、アニメの使用者が6期後半に登場とやや遅い。アニメ「ヴァンガードG」にて守山ヒロキが使用。
実際に存在する名称は「ギャロップ」だが、「超越」や後述の「超爆(バースト)」の対応効果を持つユニットやGユニットの多くが「宇宙勇機」の名前を持つため、暫定的に呼称する。
Gユニットには「ヴァンガードにアタックがヒットした時のパワー」を参照する効果が多く存在、トリガーチェックが3回に増えるGユニットの特性を加味したものとなっている。
ブースターパックG7弾「勇機剣爛」以降、ヴァンガードのパワーを参照して効果を発揮する「超爆(バースト)」能力が中心となる。タイミングこそ遅いが、要件を満たせばそれなりにアドバンテージを稼ぐことができるため、軸の切り札の《超宇宙勇機 エクスギャロップ》によりリアガードの攻撃力も上げることで、圧力の高い攻撃を行うことが可能となっていた。しかし、リアガードとの連携を断たれると途端に何もできなくなりうる弱点を抱えていた。
革命が起きたのはエクストラブースター「The GALAXY STAR GATE」。
汎用的に通じるパワーカード《天を射抜く超神機 エクスギャロップ》の登場で、遂にヴァンガード単騎で連続攻撃ができるようになる。
また、使用時点でパワーを二倍にする《宇宙勇機 グランスカウト》、即座にアドバンテージを獲得する《宇宙勇機 グランホーガン》など、周辺パワーカードも大きく強化され、尖った強みをより強力に高めることができるようになった。
ただし、次元ロボとは逆に、カウンターコストが潤沢に使える代わりにソウルのコスト管理が厳しい欠点がある。
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード/カードファイト!! ヴァンガードG
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧(ユニットの個別記事はこちらから)
《ユナイテッド・サンクチュアリ》
ロイヤルパラディン/オラクルシンクタンク/シャドウパラディン/ゴールドパラディン/エンジェルフェザー/ジェネシス
《ドラゴン・エンパイア》
かげろう(カードファイト!! ヴァンガード)/たちかぜ(カードファイト!! ヴァンガード)/ぬばたま/むらくも(カードファイト!! ヴァンガード)/なるかみ
《スター・ゲート》
ノヴァグラップラー/ディメンジョンポリス/エトランジェ/リンクジョーカー
《ダーク・ゾーン》
ダークイレギュラーズ/スパイクブラザーズ/ペイルムーン/ギアクロニクル
《メガラニカ》
グランブルー/バミューダ△/アクアフォース
《ズー》
メガコロニー/グレートネイチャー/ネオネクタール
《該当国家なし》
クレイエレメンタル/刀剣乱舞(カードファイト!! ヴァンガード)
外部リンク
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