株式会社ディンプス (Dimps Corporation) とは、大阪に本社を置くゲーム製作・開発会社である。
概要
元SNKの開発1部に所属していた社員を中心に2000年3月に株式会社ソキアックとして設立。
同年7月にサミー、バンダイ、SCE、セガの資本をうけて株式会社ディンプスに社名を変更した。
同時に株を51%取得したサミーの子会社となったが、2005年8月31日にサミーとの資本提携を解消し、独立した。
業務用および家庭用コンピュータビデオゲーム、ソフトウェアの研究・開発が主な事業内容である。
版権物のキャラクターを用いたゲームの受託開発が中心となっている。
2005年PC向けに機動戦士ガンダムでは初のMMOである「UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE」を開発・運営を行った。しかし、度重なるサーバーの不調やバグの問題などが発生。対応の遅れ・放置などから、多くのユーザーから不満を買う形となった。
一方でカプコンから受託されたストリートファイターIVシリーズは(一部バランスが悪いが)海外で異例の高評価となっており、販売数は全世界で250万本を超えている。(http://gs.inside-games.jp/news/179/17976.html)
このように制作タイトルによって出来不出来の差が激しいため、俗に「良いディンプス」と「悪いディンプス」があると言われる一因となっている。
主な作品
ドラゴンボール作品
ディンプスはドラゴンボール作品を担当することも多く、主要開発と言えるレベルで開発が行われている。
担当作品も多いため、一部作品は省略。
主にPS2で発売された、3作続いたオーソドックスな格闘ゲームで、現在に繋がるDB人気やゲーム作品に恵まれる立役者の一つ。
ストーリーの追体験に加え、ゲームオリジナルストーリーがも収録されている。
主にPSPで発売された、格闘ゲーム。
当時では「ドラゴンボールゲーム史上最速」を謳い文句にしていたため、バトルのスピードが向上。
基本的にゲームシステムは「ドラゴンボールZ3」の流れを踏襲している。
ゲームオリジナルストーリーで、魔人ブウ編の後の話が展開される。
PS3で発売された格闘ゲーム。
ゲームシステム自体は「ドラゴンボールZ3」、「ドラゴンボールZ 真武闘会2」の流れを汲んでいるのだが、ボリューム低下や戦闘の単調化が響き、発売から1か月経たずで50%offとなってしまった。
これまでの作品の集大成作として発売された作品。(バーストリミットは除く)
ゲームシステムのベースは「ドラゴンボールZ3」のものとなっているが、一部システムが削除されており、追加システムも求められたものと方向性が異なるため、その劣化と称される作品になってしまったため、評価は厳しい。
現在主流のドラゴンボール作品
現在、ディンプスが主に展開されているドラゴンボール作品は以下の2シリーズである。
主にACで展開され、度々CS機にも登場するシリーズ。カードを用いてプレイする全く異なるシリーズ。カードでの展開である特性上、原作基準だけでなくIFの形態・キャラクターや、後述する「ドラゴンボールオンライン」のものが再利用されたキャラクターも存在する。
PS3/PS4で展開され、続編の2はPS4で発売されたシリーズ。PC版も存在する。
ゲームオリジナルストーリーを基盤に原作のIFストーリーを垣間見るという特殊な形態のストーリー構成で、原作者監修の基で構成されている「ドラゴンボールオンライン」の設定が基になっており、オリジナルストーリーが収録されたディンプス作品の中では最も原作に近いシリーズと言える。また、ストーリー自体も評価は高い。
ちなみに世界観上、舞台の年号は現在の「ドラゴンボール超」よりもはるか未来であるが、基となった「ドラゴンボールオンライン」のゲームプレイ部分よりは前の時代となっている。
詳細は割愛するが、正史である原作や「超」の部分とIFである劇場版ZやGTの部分を分けて描写出来る特性を持つため、続編の2では劇場版キャラも増加し、劇場版のキャラが正史に絡むようになった。
ゲームの形態もディンプス作品らしさと「ドラゴンボールオンライン」を踏襲したもので、主人公はアバターを作成するというものになり、PvEとPvPが両方存在しているオンラインゲームに近い形態を採用。また戦闘システムや視点周りも「Sparking」シリーズに寄せられており、操作も簡略化されている。ゲームバランスにおいてまだ洗練しきれていない点が多く存在するのが欠点か。
その他作品
韓国の開発会社とタッグを組み、4年の歳月と10億円注ぎ込んで作られた作品最新鋭の地雷。
クソゲーと言われる一方で『MSの足元で歩兵としてプレイ出来る』貴重なゲームでもある。
サガットのぶっ壊れ性能等バランスは悪いものの、国内外で好評を博しているタイトル。
家庭用のみで発売した、ストリートファイターⅣの続編。調整の結果ぶっ壊れキャラは居なくなり、溜めキャラが若干強めだがバランスはかなり良くなっている。
スーパーストリートファイターⅣから更に調整、追加キャラを加えて稼働したタイトル。
しかし追加キャラがかなり強く、調整も失敗気味で再びバランスが悪くなってしまった。
その後パッチで「Ver.2012」となりAEよりはバランスが良くなったと思われる。
ストーリーが短い、オープニングがフルアニメーションでない、戦闘システムがつまらないなどかなりの酷評だった。
1、2が稼働。共にバランスが若干悪く流行はしなかったが、一部の根強いファンがいる。
2の家庭用は2011年7月現在でも発売されていない。
バンダイナムコが製作している鉄拳シリーズとのコラボレーション作品。
だが、発売からしばらくは数々のバグが発見され現在も修正作業中。
対戦バランスも一部のキャラが突出して居る為悪く、評判は悪い。
『ストリートファイター』と『餓狼伝説』の生みの親
2013年現在、代表取締役社長を務める西山隆志と常務取締役を務める松本裕司は、実はカプコンの『ストリートファイター』シリーズと、SNKの『餓狼伝説』シリーズ及び『龍虎の拳』シリーズの生みの親(開発チームのメンバー)でもある。
この事実は一部で度々目にするが、あまり公にされていないので、20年以上経っても知らない人が多い。
西山と松本はカプコン在籍時に初代『ストリートファイター』の製作に携わった。それから後にSNKに移籍して『餓狼伝説』や『龍虎の拳』といった、『ストリートファイター』シリーズに匹敵する作品の製作に携わった。なお、松本は『サムライスピリッツ』の製作にも携わっていた。
詳しい話は以下の本に書いてあるので是非読んでいただきたい。
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