ディヴァインチャージャーとは、2018年12月に発売されたTRPGのシステム、およびそのシステムにおけるプレイヤーの呼称である。
正式名称は「神聖課金RPG ディヴァインチャージャー」、著者は番棚葵&佐々宮智志 / N.G.P. 。
概要
ファンタジー世界を舞台とし、悪事を働く魔神を打ち倒すことを目的とするTRPGである。プレイヤーは神から力を授かった存在「ディヴァインチャージャー」として、強力な装備「神器」を駆使して魔神に挑むこととなる。
…と、この説明だと王道ファンタジー系のTRPGのように見える。しかし、実はこのTRPGは、ソーシャルゲームをモデルにした非常にふざけたコミカルな雰囲気のゲームである。
特徴
GACHA
ディヴァインチャージャーの最大の問題点特徴は、神器(装備品)の入手方法が「GACHA」(ガチャ)しか存在しないことである。
「GACHA」(「Get A CHAnce」の略)は神が人々に与えた、ランダムなアイテムを排出する宝箱である。この世界の人々は、神に私財を捧げる(この行為を「課金」と呼ぶ)ことで「神聖石」を手に入れ、「神聖石」を消費することでGACHAを回すことができる。
一般人はGACHAを回しても一般的な武器や生活用品などしか手に入らないが、ディヴァインチャージャーであるプレイヤーは、神から与えられた力により、GACHAから確実に神器を出すことができる。
…のだが、ディヴァインチャージャーであっても、保障されているのは神器が手に入ることとその神器の大まかな種別(近接武器・盾・鎧など)までである。
他のTRPGのアイテム購入とは異なり、いくらお金を使っても、狙った神器を入手できるとは限らない。そのため、「片手剣を装備しているときだけ使える能力があるのに、何回回しても両手剣しか出ない!」といったことがザラに起こる。
しかも、強力なレア神器を手に入れても安心はできない。なぜなら、神器には耐久力が存在するからだ。耐久力は神器の能力の使用や敵の酸攻撃などで減っていき、耐久力がマイナスになった神器は壊れてしまう。
そのため、ここぞという時までレア神器を温存するといった資源管理も重要になってくる。どうしても同じ神器を使い続けたいのであれば、同じ神器の予備が手に入るまでGACHAを回すしかない。
GACHAを回すための補助として、プレイヤーには借金をする権利が与えられる。借金をしても、魔神を倒して手に入る報酬や財宝を使って、セッション終了時に返せば一切問題はない。
…返しきれなかった場合は、生活を切り詰めることになり、次のセッションに悪影響が出るのだが。
世界観・設定
GACHAの他にも、
- 舞台の名前が「サーバー大陸」
- 神は世界を運営する存在なので、「運営神」と呼ばれる
- 大天使の「ゼニエル」がGACHAを回すことを勧めてくる
- GACHAが設置されている神殿はかつて丸太小屋だったため「ログ」と呼ばれており、毎日神殿で祈ると「ログインボーナス」と呼ばれる神聖石が手に入る
など、ソーシャルゲームらしい設定が多く散りばめられている。
他にも、神が魔神との闘争のことを「ゲーム」と言い間違えていたり、代表的な雑魚キャラの名前が「ザコス」だったり、ルールブック記載の魔神の悪事の例が「女の子をさらって無理やり熱々シチューを食べさせる」だったりと、コミカルな要素には事欠かない。
PCのロストすら存在しないので、気軽な気持ちで遊ぶことができるだろう。
簡易シナリオ
ディヴァインチャージャーには、GMの事前準備の負担を極力小さくした簡易シナリオルールが存在する。
ディヴァインチャージャーのルールブックには、
などが記載されている。そのため、魔神の悪事(シナリオの導入と結末)とボス魔神のデータを作成するだけで簡易シナリオが完成する。しかも魔神の悪事とボス魔神にもサンプルが存在するという徹底ぶりである。
かなり手軽にGMを務めることができるので、GM経験が少ない人にもおすすめできるシステムになっている。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
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関連項目
関連サイト
ディヴァインチャージャー | Role&Roll – ロール&ロール
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