デススマイルズとは、CAVEが開発し2007年10月19日に稼動開始したアーケードゲームである。
概要
神隠しにより異世界の国『ジルバラード』に迷い込んでしまったウィンディア。
異世界から迷い込んだ者達には何か特別な魔法の力が宿るという。
ウィンディアはディオールという老人に保護され自分と同じ境遇の子たちと暮らすことになる。
彼女たちは魔法の力で魔物たちを倒す『エンジェル』と呼ばれ、そのおかげで国は平和な日々を送っていた。が、ある日その平和を切り裂くような事件が発生した。
4人のエンジェル達は事件を解決するため、平和を守るために街へ向かう。
そこは、魔界があふれてしまったかのような地獄だった…。
CAVEでは珍しい横スクロール型シューティングゲームである。
自機は左右への攻撃が可能となっており、縦横無尽に現れる敵を撃破しながら進めていくのが基本となる。
難易度は従来のCAVE製品と比較して低めであり、ステージ選択時にレベル選択も出来るので初心者にも入りやすい作品となっている。
キャラクターデザインは漫画家であり元CAVE社員であったグラフィックプレジデント井上淳哉氏が担当している。
基本システム
基本はレバーによる8方向移動と左右への攻撃。
また、各キャラには使い魔がサブウェポンとして存在し、それぞれ特徴的な攻撃を行う。
残機はライフゲージ制を採用しており、敵に触れると0.5、敵弾に触れると1ゲージ分のダメージを受ける。1ゲージ分のダメージ受けたときにダウンとなり、各種ペナルティが発生する。
初期設定では開始3ゲージ、2000万点と4500万点でエクステンド(後述のMBLでは5000万点と3億点)。
エクステンド時ライフ回復は無いがステージレベルなどの条件を満たしたときに出るケーキの形をしたライフ回復アイテムを取得するとライフゲージが回復する。小0.5、中1.0、大2.0ゲージ分回復する。
攻撃はショット、長押しでのレーザー、AB同時押しでのロックの3つに分かれている。キャラクターによって攻撃力や弾道が違うため、まずは自分にあったキャラクターを見つけることがクリアへの第一歩である。
王冠やドクロの形をしたアイテムを取得することで画面下のカウンターが増えていき、1000になったときAB同時長押しするとハイパーモードに移行する。
ハイパーモードはハイパー発動時画面内の敵弾を全て王冠アイテムに変換し消し去り、発動中は敵に当たってもダメージを受けないほか、各種攻撃の威力が上がり、敵を倒すと王冠アイテムを大量に吐き出す。
そのためエクステンドやハイスコアを狙うときはもちろん、攻略の面でも重要なシステムである。
ハイパーはボムを使用するかアイテムカウンターが0になる、敵弾を食らうことで終了となる。
ステージについて
ステージ進行は、昼と夜の2部構成となっており、昼3ステージ、夜3ステージを昼→夜→昼…といった感じに進めて行き、6ステージクリアした後最終面へ進むこととなる。
ステージ順は制約の範囲内でプレイヤー自身が決めることができ、難易度の調節など自分が挑みやすいルートとレベルを構成できる。
各ステージをレベル3で進むと『デスモード』と呼ばれる高難易度モードに移行することが出来る。
このモードでは敵への攻撃・撃破時に「打ち返し弾」が発生するようになり、よりいっそう位置取りが重要になってくる。
打ち返し弾は、使い魔で吸収すると得点アイテムと同様のスコアが入るので、これを利用した稼ぎができるようになる。
各ステージの簡単な説明は以下の通り。
昼のステージ
- 港町~燃えるハロウィンタウン~
- 攻略しやすくレベル3でも突破しやすいため練習には最適。デススマイルズの象徴的なステージ。
- 森林~迷いの森~
- 大型ザコが多く、地形も複雑なので若干難易度は高め。昼の面の中で最も稼ぎやすいステージ。
- 湖畔~湖畔の村の騒動~
- 左右から現れる列車型の敵が特徴的なステージ。 ボスはなんと牛のメリーさん。
夜のステージ
- 墓地~墓守の怒り~
- 地形の起伏が激しいステージで、位置取りが重要。ハイパー状態をボス開始前まで維持すればかなり稼げる。
- 沼地~底なし沼の魔女~
- 配置敵と下から襲い掛かる敵が厄介なステージ。 ボスとの戦闘前後には会話が挿入される。
- 火山~目覚めた巨獣~
- 突然の縦スクロールステージ。横シューなのに縦スクなのでいつもと違う雰囲気を味わうことが出来る。
- エクステンドするなら最重要ポイント。カウンター1000溜めてレベル3突入推奨。
最終面とEX
- EX、峡谷~峡谷を抜けて~
- コマンドによる解禁が可能な隠しステージ。
- 無条件で打ち返し弾が発生し、この後の古城の難易度も上昇する。
難易度が高く結構な長丁場の上、生半可な腕では開幕終了になるので注意が必要。 - 最終、古城~冥界城~
- EXステージ経由して突入した場合、EX古城となりラスボスの攻撃が激しくなる。
キャラクターについて
登場するキャラクターは4人。それぞれ個性的な娘っこさんとなっている。
- ウィンディア
- 風使いの13歳な娘さん。使い魔は紳士なフクロウの『ホゥ』さん。
- 使い魔はショット時移動、レーザー時固定。全キャラではもっともバランスが良いキャラクターだと思うよ。
レーザー中の使い魔のショットが貫通を持ってるため強力!レバーで弾道を変更できたりもしちゃう結構優秀。 - キャスパー
- みんな大好き死霊使いの11歳!使い魔は生意気なプチイービルの『キキ』。
- 使い魔はショット固定、レーザー移動。レーザー時速度が激減するので高速弾などに注意。若干攻撃力低め。
攻撃力はほかに比べると低めだが使い魔ショットとレーザーオーラ撃ちを駆使すると結構な強さになる。 - 結構上級者向けな感じだと思うよ。(外見とか趣味とかそういうのも含めて)。
- 何すんのよ!ばかぁ!
- フォレット
- 巨乳メガネの炎使いの14歳。使い魔はかわいいベビードラゴンの『ボーボ』くん。
- 使い魔はショット移動、レーザー固定。全体的に攻撃力が高いのが特徴。ロックショットが強力すぎる。
高火力と広範囲攻撃を持つ強娘っこ。ボス戦でその実力を見せ付けてくれます。クリアに近いキャラ。
EDは必見だよ。 - ローザ
- 精霊使いのろーざさんじゅうななさい。使い魔は花の妖精の『ティティー』さん。
- 使い魔はショット固定、レーザー移動。フォレット並に高火力広範囲攻撃だが歳のせいか移動スピードが遅め。
使い魔ショットも強く何かと使いやすい万能キャラ。レーザー時には速度も少し上がる。クリアに最も近いキャラ。
みんなからの信頼も厚い、いいお姉さんだよ。けど台詞がどう聞いてもネタにしか…。
メガブラックレーベル
2008年10月10日から稼働。 新しい操作キャラとして、沼のボスであった『サキュラ』を追加。また新ステージとして、水晶神殿がExステージとして追加された。
各種スコアシステムや各キャラの攻撃力に上方修正が加えられており、より爽快感の増したプレイができる。
XBOX360版
4月23日発売のXBOX360版では、新たに2つのゲームモードが追加された。
一つはXBOX360用に4万枚(浅田P談)もの絵を書き直し背景以外すべて高画質化したXBOX360モード。
もう一つはver1.1と呼ばれるアレンジモードである。両方ともグラフィックを向上させ、レベル選択制限をなくしたモードだがver1.1は少しアーケードとは違うところがある。
一つは使い魔の操作である。このモードではなんと任意に使い魔を動かすことができる。
これによりデスモードでの打ち返し弾の吸収や、戦略性が増し状況に応じて柔軟かつ迅速なな対応が可能になる。
2つ目はパワーアップの仕様が変更になった。ver1.0では1000、MBLでは500からだったパワーアップがver1.1では100から使用可能になった。アーケードで「リチャ失敗して次のステージ稼げねぇorz」とか、「初心者だけど峡谷を越えてみたい…」とか、「次のステージを気にしないでジョルダンに余裕もって使い魔弾当てたい」とか、そう思っていたあなたにお勧めです。
さらにアイテムのスコア上限が10000から99999になっているので稼ぎ方によってはスコアラーにもうれしい仕様となっている。
浅田Pと井上氏のインタビュー(ファミ通360 5月号掲載)によるとこのモードは初心者にシューティングを楽しんでもらいたいという気持ちで調整されている。そのため上級者にはちょっと温めの難易度になっているとか。
注目のCo-opについてだが、弾幕よりも同期を重視したとの発言があった。そのためco-opでは若干弾幕が薄くなるのではと予想される。
コミュニケーションではボイスチャットが可能であり、連携やボム使用、キャスパー談議やろーざさんじゅうななさい年増疑惑などを討論することできるのでその辺は安心するがよい。
MBLは5月12日、1200マイクロソフトポイントで配信が開始された。
それと同時にプレミアムテーマも250マイクロソフトポイントで配信された。
なお、予約特典のフルボイスDLCカードだが、これは「予約特典として提供する以上、販売する予定はない」と浅田Pが発言している。配信の予定は今のところないとのこと。
関連動画
デススマイルズ
デススマイルズ メガブラックレーベル
関連リンク
関連項目
- DeathSmiles(英語翻訳記事)
- デススマイルズMBL
- デススマイルズⅡ 魔界のメリークリスマス(続編)
- ゴシックは魔法乙女 - 同世界観、双方向での出張出演あり
- ダライアスバースト クロニクルセイバーズ (コラボ先)
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