デスマスク(death mask)とは、死者の顔をかたちどったものである。
概要
死後間もない遺体から石膏や蝋を用い型を取り、そこから作った顔面像のこと。
マスクとはいうが、いわゆる顔面を覆うタイプのマスクのことではない。
かつては告別式の折に彫像の代わりに飾ったり、肖像画を書くための資料として用いられたりしていた。
現在では告別式の際に生前の写真を飾ることが多いが、写真以前はデスマスクがそれを代行していたのである。
そのため、世界の著名な偉人のデスマスクが現存している。現在でも考古学の分野などにおいて、発見された頭蓋骨から特徴を割り出すためにデスマスクの作成が行われている。
ただしある一定以下の年齢の男性にとっては、蟹座のデスマスクを思い浮かべるかもしれない。
余談
戸田奈津子(なっち)は洋画「アマデウス」の字幕翻訳において、"まだ生きている人物"に対して「まずデスマスクを手に入れてから、彼を殺す」と誤訳している。
上述のようにデスマスクは故人を悼む目的で死後に作られるので、生前にデスマスクを作ることはできない。
しかし、現在ではまた生きている者の顔を形どった「ライフマスク」というものが存在している。
こちらは石膏が固まるまで窒息しないよう、鼻の穴が空いているかどうかで区別できる。
また最近では顔を3Dスキャナで取り込み3Dプリンターで生成する方法もある。
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曖昧さ回避と称した項を関連項目として下に移動、デスマスクの意義について追記、ライフマスクをなっちと絡めて下項新設