デス・スター(Death Star)とは、『スター・ウォーズ』に登場する架空の宇宙ステーションである。
概要
銀河帝国の球型宇宙ステーション、宇宙要塞。設定では戦闘ステーション(Battlestation)に分類される。衛星並みの巨体を誇り、要塞主砲「スーパーレーザー」(Superlaser)は地球型惑星を一発で破壊する程の威力を持つ。この破壊力を生み出すためにハイパーマター反応炉は、超巨星の数百個分のエネルギーを発生させている。
グランド・モフ・ターキンの発案と言われるこの桁外れの超兵器は、究極の破壊力の象徴として、皇帝の恐怖による支配を実行に移すために建造された。極秘の内に惑星ジオノーシスで設計され、奴隷の労働力と巨大な工作機械を使って建造されたデス・スターは、何百万という兵士と何千という武装船を収容できる広さを持ち、一つの星系を制圧する能力を持つ。技術の枠を集めた火器を操作するのが、選りすぐりの砲手や兵士達である。
レジェンズ版とカノン版
エピソードⅦが制作されたのに合わせて、これまでスピンオフ小説などで語られてきた出来事や設定は『レジェンズ(伝説)』となり、新しく作られる映画・スピンオフでの出来事や新設定は『カノン(正史)』とされることになった。それにともない、デス・スターも設定が変更された。
カノン版デス・スター
エピソードⅡでジオノージアンによる設計図が登場し、エピソードⅢでは建造シーンが描かれた。
その後、スーパーレーザーの設計に手間取り、完成は遅れることになる。2016年公開のスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にてその詳細が明かされた。
エピソードⅣではそのスーパーレーザーで惑星オルデランを破壊した。
仕様
デス・スター | |
製造 | 銀河帝国 |
設計者 | ジオノージアン、ゲイレン・アーソ他 |
大きさ | 直径120km |
乗員/乗客 | 一般兵士(342,953名)、ストームトルーパー(25,984名) |
動力 | ハイパーマターリアクター |
エンジン | ハイパードライブ、亜光速ドライブ |
搭載兵器 | スーパーレーザー1基、ターボレーザー砲塔15,000基、数千基の固定砲台、トラクター・ビーム装置768基 |
バリエーション
デス・スターには、以下の2種類が存在する。
- デス・スターI(Death Star I)
「エピソードIV」にて登場。「エピソードII」終盤では設計図として登場し、「エピソードIII」終盤では建造中のものが登場する。直径120km、後にLucas booksにおいて直径160kmに変更されたが、また120kmに戻った。DS-1軌道バトル・ステーション(DS-1 Orbital Battle Station)、初代デス・スター、第1デス・スターとも。 - デス・スターII(Death Star II)
「エピソードVI」にて登場。直径160km、後にLucas booksで直径900km以上へ変更されたが、また160kmに戻った。第2デス・スターとも。
デス・スターIに存在した弱点を巧妙に取り払っており、完成すれば無敵と考えられた。
デス・スターの構想はエピソードⅦのスター・キラー基地へと発展・継承された。
レジェンズ版デス・スター
仕様
Death StarⅠ | |
製造 | 帝国軍軍事研究部/SFS社 |
設計者 | レイス・シーナー、ジオノーシアン、ベヴェル・レメリスク |
型式 | Mk.1深宇宙用移動戦闘ステーション |
大きさ | 直径160km |
乗員/乗客 | 342,953名(操縦人員285,675名,砲手57,278名)/843,342名 |
動力 | SFS-CR27200ハイパーマター反応炉 |
ハイパードライブ | クラス4 |
エンジン | イス=シムSSP06ハイパードライブ123基、セプマ30-5亜光速エンジン2基 |
搭載兵器 | スーパーレーザー1基、ティム&バック社製D6 ターボレーザー砲塔5,000基、ティム&バック社製XX-9重ターボレーザー砲5,000基、SFS社製L-s4.9レーザー・キャノン2,500基、ボーステル社製Ms-1 イオン・キャノン2v500基、ファイロン社製トラクター・ビーム装置768基 |
バリエーション
レジェンズ版デス・スターには、以下の5種類が存在する。
- プロトタイプ・デス・スター(prototype Death Star)
球型ワイヤーフレーム構造体。デス・スターの試験型だがスーパーレーザーは備えており、充分な破壊力を有する。 - デス・スターI(Death Star I)
「エピソードIV」にて登場。「エピソードII」終盤では設計図として登場し、「エピソードIII」終盤では建造中のものが登場する。直径120km、後にLucas booksにおいて直径160kmに変更された。DS-1軌道バトル・ステーション(DS-1 Orbital Battle Station)、初代デス・スター、第1デス・スターとも。 - デス・スターII(Death Star II)
「エピソードVI」にて登場。直径160km、後にLucas booksで直径900km以上へ変更。第2デス・スターとも。
デス・スターIに存在した弱点を巧妙に取り払っており、完成すれば無敵と考えられた。 - デス・スターIII(Death Star III)
ディズニーパークのフライトシミュレーター型アトラクション「スター・ツアーズ」にて登場。
帝国崩壊後の分派であるペンタスター連合が建造したため、デス・スターIの設計に似た形で建造されている。 - ダークセーバー(Darksaber)
シリンダー型バトルステーション。デス・スターの設計を元に格納庫など不要な設備を取り払った縮小版で、ライトセーバーに似ているためこう呼ばれる。又、ライトセーバーの一種にも「ダークセーバー」と呼ばれる刀剣がある。
関連項目
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