デッサン(Dessin)とは、西洋美術用語の一つ。日本語では「素描」と訳される。
ペン、鉛筆、木炭、パステル、コンテなど単色の画材を用いて、対象の形や陰影などを理想的に描写することを目的として描いたものがデッサンと呼ばれる。
概要
画材と色彩を制限することで、対象の形態と陰影を正確に捉えて描写することを目的とする。
試作として描いたり、油絵などの下絵として克明なデッサンが行われていることも多い。ルネサンス時代には、絵画や彫刻、建築の試作に用いられるようになっていた。
また試作としてだけでなく、絵画の初歩的な訓練として現代でも尊重されている。
線画の場合はドローイング(Drawing)と呼ばれる場合もある。ただしこちらは必ずしも対象の描写が目的でないこともあるため、抽象的な画面であってもドローイングと呼称される。
デッサンが狂う
美術・イラスト界隈でよく言われる表現に「デッサンが狂う」というものがあるが、これは平たく言えば「形が狂っている」という意味である。
デッサンが「対象の形や陰影を正確に捉えて描写する」ことを目的としていることから、それが出来ていないことを「デッサンが狂っている」と言うようになった。他にも「デッサンを取る」だと、「形を正確に取る」という意味合いになる。
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