デビルマンのうたとは、十田敬三/ボーカル・ショップの歌曲である。
楽曲情報
概要
1972-73年放送のテレビアニメ『デビルマン』のオープニング主題歌。歌唱は十田敬三とボーカル・ショップ(コーラス)、作曲・編曲はのちに『エースをねらえ!』などを手がける三沢郷、作詞は昭和歌謡史を代表する作家・阿久悠が担当している。
オープニング映像のクレジットでは『デビルマンの歌』、CDのクレジットでは『デビルマンのうた』と表記がゆれている。しかしJASRACの作品データベースでは後者しか登録されていないため、おそらく『デビルマンのうた』が正しい曲名だとみられる。ニコニコ動画のタグ検索でもそちらのほうがヒットしやすい。
曲は『デビルマン』のテーマ性を体現するかのような壮大なイントロで始まり、サビではコーラス・ブラス・ストリングスが力強いボーカルと合わさって最高潮の盛り上がりを見せる。また2番のあとの間奏は「神間奏」との呼び声高く、きれいだがどこか物悲しげなピアノとストリングスによる重奏は、孤独で過酷な戦いに明け暮れるデビルマンの束の間の休息を彷彿とさせる。
2018年には、Netflixオリジナルアニメ『DEVILMAN crybaby』の第2話挿入歌として復活した。歌唱はロックバンド・女王蜂のボーカルであるアヴちゃんが担当。編曲は同アニメの音楽を担当している牛尾憲輔が手がける。原曲と比べると重厚感やホラーテイストは薄まっているが、その分スタイリッシュさを追求した現代風のアレンジとなっている。
ニコニコ動画での扱い
2017年以降、本楽曲をモチーフにした動画が多数投稿されるようになるが、大まかな経緯を以下に記す。
2017年9月2日に千賀が制作した動画『ジャガーマン』が投稿される。本楽曲とアニメ『けものフレンズ』のキャラクター・ジャガーを題材にしたMADだが、その独特な構成やセリフ回しが受け、「ジャガーマンシリーズ」「ジャガーマンシリーズ外伝」として以後多数の派生動画を生む。『けものフレンズ』そのものの人気も相まって、ジャガーだけでなく他のフレンズを題材にしたMAD「ジャガーマンシリーズシリーズ」も誕生した。
2017年11月末には、語録「ここすき」の発祥元であるアイドルマスターカテゴリにも影響が波及。担当アイドルをプロデュースする「ジャガm@s」として、こちらも多くの派生動画を生んだ。
2018年1月ごろには、バーチャルYouTuberを題材にしたMAD「VTuberマンシリーズ」が誕生。VTuber本人が動画を視聴するケースが続発したことから、シリーズの動画本数はうなぎ登り。2017年4月には、アダム・スミスが投稿した動画『清楚マン』が本家シリーズ含め初の100万再生を達成するなど、大いに盛り上がった。
2021年3月からはスマートフォンアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」の配信開始に伴い、それを題材とした「ウマーマンシリーズ」の動画投稿が相次いでいる。
主な語録
「ジャガーマンシリーズ」やその派生シリーズで頻出する語録。本楽曲の歌詞を多かれ少なかれ改変したもの。
- あれは誰だ 誰だ 誰だ
- 動画冒頭に登場することが多い。初見の視聴者の声を代弁している。
- あれは○○ ○○マン ○○マン
- 「あれは誰だ~」以降に続く語録。○○にはキャラクター名などが入る。
- ○○(すべて)を捨てて戦う男
- 女の子であれなんであれ「戦う男」と呼ばれるが、視聴者からは「女の子やぞ」等ツッコまれる。
- ここすき
- 名状しがたい「よさ」を簡潔に伝えるときに使う。矢印で好きなところを指し示すことも。
- 悪魔の力
- 好きが高じるあまり、キャラクターのエロ画像を探してしまうときに使うパワー。
- ウマーマンシリーズでは課金することを指して使われる。
- まあそれはそれとして
- 閑話休題。脱線した話題を本筋に戻すときに使う。
- わかるマン(わかるマーン)
- 共感や同意を示す語録。動画『チベスナマン』が発祥と見られる。
- すマン(すマーン)
- 失礼なことをしたとき、自身の力不足を痛感したときなど、何かを詫びるときに使う語録。
関連動画
DEVILMAN crybabyの『デビルマンのうた』については、YouTubeでスペシャルムービーとともに公開されている。
関連静画
関連商品
関連項目
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