デビルマンレディーとは、永井豪原作の漫画作品、又はそれを原作としたアニメ作品のことで、名前の通り「女性版デビルマン」というべき作品である。
漫画版は1997年から2000年にかけて「モーニング」において連載、アニメ版は1998年から1999年の間に全26話が放映された。主人公の不動ジュンと、キーパーソンのアスカ蘭など共通の登場人物もいるが、漫画とアニメでは大きく設定が異なっており全くの別作品に仕上がっている。
この記事では主にアニメ版デビルマンレディーに関して記述することとする。
また2011年11月23日よりニコニコ動画において全話が公式配信されている。(※1話Aパートの無料版以外は有料配信)
あらすじ(アニメ版)
主人公不動ジュンは美貌の女性ファッションモデル。日々仕事をこなす中で、何かの視線を感じていた。そんなある日謎の女性アスカ蘭に導かれ港の倉庫に連れて行かれたジュンは、そこで拘束された男性が化物:ビーストに変貌するさまを目にする。
ビーストに襲われるジュン。しかしそんな中彼女の中の獣が目覚め、デビルマンとして覚醒する。ビーストを一蹴したジュンはその後アスカの手によって、獣でありながら人の心をもつ存在「デビルマンレディー」として人に害なすビーストとの戦いを強いられることになる。
彼女を憧れ慕う女子高校生滝浦和美を始めとする周囲の人々を巻き込みながら、ジュンは自らの人としての心と、デビルマンとしての獣の心に葛藤することになる。
概要
ホラーで官能的な雰囲気を携えた作品。ほっこりする部分くらいはあっても、基本的にクスっとしたりニコニコしたりできるシーンは無い。グロ目の描写などもあるのでそういったものが苦手な人は注意が必要。
主人公である不動ジュンが物語の最初から終盤まで終始悩み苦しみ、かつ彼女のキャラクターが暗く陰鬱なこともあって物語の雰囲気は非常に重い。ネタバレになるので詳しくは書かないが、エンディングにおいて彼女の悩みはある意味解決されたと思うが、彼女自身のその後に思いをはせるとショボーン(´・ω・`)となってしまう。
ちなみにED曲を歌っているのは若き日の田村ゆかり。現在の明るいアイドル的な歌ではなく、作品の雰囲気に合わせたダークな雰囲気の歌に仕上がっている。
主な登場人物
不動ジュン
本作の主人公。22歳のファッションモデル。デビルマンレディーとなりビーストハンターとして活動する。性格は内向的で、あまり社交性があるほうではない。
他の多くのビーストとは違い、変貌しても人間に対する敵意を表すことはない。戦闘能力は非常に高く、ギガイフェクトという現象を起こすことにより数十メートルの巨体になってより強力な力を発揮することもできる。
ちなみにデビルマンに変身すると身長が3メートルほどになるので、着ている服がビリビリに破れてしまう。そのため戦闘後元の姿に戻ったときは基本的に全裸である。
アスカ蘭
ジュンを導く謎の女性。表向きは対ビーストの国際組織「ヒューマン・アライアンス」の日本支部長だが、それとは別に彼女なりの目的を持って行動をしている節がある。
日本とアメリカのハーフ。性格は冷徹で冷静、非常に高圧的な女性でジュンのことをまるで自身の所有物であるかのように扱う。
滝浦和美
ファッションモデルの卵である女子高生。憧れのモデルであるジュンを姉のように慕っており、ジュンもまたそんな彼女を快く思っている。
物語の序盤でビーストの手によって両親を殺害され、ジュンの家で共に暮らすようになる。しかしデビルマンとしての自分に苦悩するジュンと次第にすれ違うようになり、その後自らもビーストとの争いに巻き込まれていく。
関連動画
公式配信
その他
関連項目
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