デモニック・モーター・Ωとは、漫画「遊☆戯☆王R」に登場するカードである。
概要
バンデット・キース(キース・ハワード)が使用するモーターモンスター。レベル8、攻撃力2800、守備力2000。
城之内VSキース戦で登場。
キースの手札にあったのだが、城之内の「サモン・キャプチャー」で奪われ、モーターパーツ2体を生け贄にして城之内のフィールドに召喚された。キースの場の「エンジンチューナー」の効果で攻撃力3800となり、「邪神イレイザー」を破壊した。
ケッ、ほざいてろ!デモニック・モーター・Ωの攻撃!!
城之内クラッシャー!!
(城之内の命名)
しかし、イレイザーを破壊したことで、このカードも道づれとなって黒い血の海の中に沈んでいった。
その後、「ニコイチ」の効果で墓地からキースのフィールドに特殊召喚され、直接攻撃で城之内に引導を渡そうとしたが、「悪魔のサイコロ」(漫画版)の効果で攻撃力が1/4(2800/4=700)となり、ギリギリのところで倒すことができなかった。
そして、「鉄の騎士 ギア・フリード」の攻撃を受けて、キースのライフは尽きた。
城之内が使用した際、攻撃名を勝手に「城之内クラッシャー」と命名された。わざわざ吹き出しに「(城之内の命名)」とまで書かれている。観戦者が一人もいないので、攻撃名に突っ込みを入れてくれる人もいない。
勝手に命名されたという意味では「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」と似た立場だが、こちらは不本意に奪われているためか、キースがノリノリで攻撃名を教えてくれることはなかった。
デモニック(demonic)は、「悪魔のような」という意味がある。海外では問題があるためか、fiendishに改変された。fiendishも意味としてはdemonicと大きくは変わらないが、demonicはdemonの派生単語という点が問題なのだろう。
Ω(オメガ,omega)は、ギリシア文字の一つ。また、電気抵抗を表す記号としても用いられる(読みはオーム)。
OCG版
「Vジャンプ 2007年7月号」応募者全員サービス、「LIMITED EDITION 10 HOLY WHITE」でOCGに登場。
効果モンスター
※「LIMITED EDITION 10 HOLY WHITE」収録のカード(LE10-JP007)による
星8/闇属性/機械族/ATK 2800/DEF 2000
自分のエンドフェイズ時に、自分フィールド上に
「モータートークン」(機械族・地・星1・攻/守200)を1体攻撃表示で特殊召喚する。
1ターンに1度だけこのカードの攻撃力を1000ポイントアップする事ができる。
この効果を使用した場合、エンドフェイズ時にこのカードを破壊する。
R作中では効果のないモンスターであったが、OCG化に際して2つの効果が追加された。
1つ目の効果は、エンドフェイズにモータートークンを生成するもの。Rでキースが使用した「モーターシェル」、「モーターバイオレンス」が持っていた、戦闘破壊されるときにモーターパーツを残す効果を基にしたもの。モーターパーツは攻守0だったので、ほんのわずかだが強化されている。
トークンには(トークンとしてのルール以外には)制約がないので、リリースやシンクロ素材などに使える。しかし、自分のターンのエンドフェイズに攻撃表示で特殊召喚されるため、相手ターンにトークンを狙われて大ダメージを受けるリスクがある。「ガリトラップ-ピクシーの輪-」などで防御するか、コストとしてさっさと使ってしまいたい。
このモンスター以外にも上級モンスターを採用しているのであれば、「連撃の帝王」などで相手ターンに処理しつつ、別のモンスターをフィールドに立たせるのも1つの手である。
2つ目の効果は、攻撃力を1000ポイント上げる代わりに、エンドフェイズに自壊するもの。作中で「エンジンチューナー」の効果を受けて攻撃力が1000ポイント上がったことと、その後イレイザーに墓地送りにされたことに由来するのだろうか。
とくに制限やコストもなく上昇させられるので、使い勝手は悪くない。「リミッター解除」とはデメリットを共有でき、攻撃力7600となる。
攻撃力上昇効果は扱いやすいが、トークン生成効果は上手く扱わないとかえって邪魔になることもあるため、そこをどうするかがカギとなる。
テキストからは読み取れないが、攻撃力上昇効果を使用した後、「強化支援メカ・ヘビーウェポン」などを使って自壊を免れた場合、上昇した攻撃力はエンドフェイズ時に元に戻る。「リミッター解除」と同じ裁定。
自壊とトークン生成はどちらもエンドフェイズの効果だが、どちらを先に使用するかはプレイヤーが決められる。そのため、トークンを生成したくない場合は自壊効果を先に使用して、トークンが出る前に破壊するといい。
おまけ
以下は、「禁じられた聖杯」をこのカードに対して使用した場合にどうなるかを表したもの。
しかし、2014年7月10日のルール改訂で「禁じられた聖杯」の効果消失はエンドフェイズ時ではなくターン終了時と変えられたため、エンドフェイズの間に「禁じられた聖杯」の効果が消失することはなくなり、以下のようには処理しなくなった。
「禁じられた聖杯」の項も参照。
現在のルールでは、「禁じられた聖杯」を使用したプレイヤーがだれであっても、このカードの2つの効果は両方とも無効化されるしかない。
2014年7月9日まで
自身の効果による自壊が確定しているこのカードに「禁じられた聖杯」などを使用してエンドフェイズまで効果を無効にした場合、状況によって結果が変わる。
(以下、「デモニック・モーター・Ω」をコントロールしているのが自分とし、ターンプレイヤーは自分とする)
自分が「禁じられた聖杯」を使用した場合、エンドフェイズに自分がやらなければならないことは、以下の3つ。
この3つは好きな順番で適用することが可能(ただし、同時にチェーンは組まない)で、3.を先に適用した場合、その後に使用する1.2.の効果は無効にならない。逆に1.2.を先に使用する場合、「禁じられた聖杯」の効果が継続しているので、効果が無効になる。1.→3.→2.の順に適用すれば、自壊を免れつつトークンが生成できる。
「禁じられた聖杯」を使用したのが相手の場合、自分は上記1.と2.を、相手は上記3.を行わなければならない。
この場合、まず自分が効果を適用するか選択する。そのとき自分が1.か2.の効果を使用した場合、まだ「禁じられた聖杯」の効果が継続しているので効果は無効化される。
また、1.2.の効果を使用せずに相手に優先権(カード発動の権利)を渡すことも可能。この場合、優先権を渡された相手は3.を適用するか否かを決定できる。
適用した場合、「デモニック・モーター・Ω」の効果無効は消失し、また優先権が自分に返ってくる。1.2.は強制的に適用される故に、使用しないままターンを終了することはできず、最終的に1.2.の効果は無効化されずに適用される。
適用しなかった場合、本来ならターン終了になるところだが、強制的に適用する効果の処理がまだ残っているため、ターンプレイヤーである自分から効果を適用していかなければならない。この場合、「禁じられた聖杯」の効果無効の効力が残っているため、1.2.の効果は無効化される。その後、相手は3.を行うこととなり、それが終わればめでたくターン終了となる。
たぶん、これであってるはず……。
このあたりのルールは複雑なので、気になる場合は素直にOCG事務局に質問をぶつけるのが得策。
その他の作品において
DUEL TERMINALでもEXステージのバンデット・キースが使用する。
アニメで使用したことはないが、専用ボイスつき。
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関連項目
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