デュエルで笑顔を・・・とは、アニメ「遊戯王ARC-V」で登場した台詞である。
デュエルで概要を・・・
第37話にて、相反した2体の竜の共鳴によって突如暴走し始めたユートとユーゴ。その2人に対し、ただ呆然と立ち尽くすだけだった榊遊矢は、自分が今までのエンタメデュエルで学んだ思いをぶつけ、制止にかかる。
遊矢の言葉によってデュエル本来の楽しさを思い出したユートは何とか正気を取り戻したものの、まだ親交の浅かったユーゴには届かず、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの攻撃が遊矢を襲う。
その攻撃が遊矢に当たる寸前、ユートが彼を庇い、ダメージをモロに食らってしまう。
ここで「そもそもユートへの攻撃だったんだからユートがダメージを受けるのが普通じゃ……」とか思ってはいけない。 カイバーマンとの約束だ!
再び共鳴した2体の竜によって光に包まれたユートと遊矢。彼は「デュエルは人を笑顔にするもの」と言った遊矢を信じ、
「デュエルで笑顔を・・・。キミの力で、世界に・・・みんなの未来に、笑顔を・・・」
という言葉を残し、遠くで正気になり唖然としていたユーゴと共に消えていった。
ただ1人、気を失った遊矢の手に、「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」を託して・・・
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と、ここまでだったならただの感動の名シーンで終わったのだが、そこに留まらないのが遊戯王クオリティ。
どうやらこの言葉は遊矢の胸に深く刺さったらしく、次の回で早速回想され、その回のED前に遊矢に引用され、さらにバトルロイヤルが始まってからは見なかったことがほとんど無かったんじゃないかと言うほど毎回のようにこのシーンだけが回想されたのだ(ちなみに回想シーンでは「笑顔を・・・」から始まるため余計にシュールである)。
某種割れガンダムで何度も何度も殺されていた可愛そうなコーディネイターの如く回想される状況に、最初こそしんみりとしていた視聴者もいい加減腹筋を壊され、「こいついつも笑顔求めてんな」「笑顔botかな?」「お前が登場する度に笑顔になるわwwww」というコメントが散見するようになり、ついには最近は出番が少なくなった痺れデブこと原田フトシの代わりにノルマとしてカテゴライズされる始末。
そして第49話、ARC-V放送開始から一年の節目となる回のサブタイトルがなんと「デュエルで笑顔を」であった。
異例のサブタイノルマ達成である。これにはカバも苦笑い
現在もノルマは継続中であり、シンクロ次元ではさほど出番はなかったが、エクシーズ次元に到達したあたりでユートが遊矢の中でより活発に意思疎通ができるようになったことで再びこのシーンが多用されるようになってきた。
「デュエルで笑顔を」―――それは確かに理想だ
エクシーズ次元にて父・遊勝が裏切り者扱いされたことで遊矢はやりきれない気持ちになるが、この言葉の話題になったことがきっかけで、ユートが遊矢に託したこの言葉の出自が明らかになる。
ハートランドが襲撃を受けた際、黒咲隼の妹である黒咲瑠璃が悲痛に呟いたのがこの言葉だった。当時遊勝はハートランドでデュエルを教えていたため、遊勝の言葉が瑠璃の知人であるサヤカへと伝わり、そこから瑠璃に、そしてまわりまわって瑠璃からユートに辿りつき、遊矢に託されたのがこの言葉の真実といえる。
しかし、息子にたどりついたこの言葉も、自身が他の次元に飛んだ後の大襲撃で壊滅状態に陥った現在のハートランドを直視したことで、ユートの中の天秤はこの言葉からアカデミア殲滅へと傾いていき・・・。
「『デュエルで笑顔を』―――それは確かに理想だ。
だがそいつを実現できるのは、アカデミアを倒した後だッ!!」
勘違いされやすいが、ユートは「デュエルで笑顔を」の理想を棄てたわけではない。
しかし、アカデミアを倒さなければその理想を実現することもできない、と怒りの方に天秤が傾いているからこその台詞である。
同じ身体でありながら擦れ違いを起こす二人は、果たして本当にこの理想を実現することができるのだろうか。
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