トキポナとは、人工言語の一つである。
概要
トキポナは、ソニャ・エレン・キサによって開発され、2001 年にネット上で公開された、カナダ発祥の人工言語である。
特徴としては、非常にシンプルであることが挙げられる。音素は 5 母音、9 子音の計 14 種類で構成され (後述)、単語数はなんと 120 語しか存在しない。
発音
トキポナには、a、i、u、e、o の 5 つの母音と、k、s、t、n、p、m、j、l、w の 9 つの子音がある。
日本語のように開音節言語であり、音節は n 以外すべて母音で終わる。また、これも日本語と同様、st などのような二重子音がない。
文法
文法は、英語などと同様、SVO (主語-動詞-目的語) の語順をとる。
トキポナには日本語でいうところの助詞のようなものが存在し、主語の後には「は」や「が」に相当する “li”、目的語の前には「を」に相当する “e” が置かれる。ただし、主語が “mi” (「私」)、“sina” (「あなた」) である場合は、助詞 “li” は置かれない。
また、トキポナは動詞が活用せず、時制を持たない。例えば、以下の文の場合:
mi toki e toki pona.
※ toki = 話す
これは「私はトキポナを話す」という文であるが、動詞 “toki” は現在を表しているわけではないため、「私はトキポナを今話している」や「私はトキポナを話した」とも訳せる。この文の時制を明確にするには、文の背景を表す副詞句を文頭に置く必要がある。
“tenpo ni la” = 現在進行形
“tenpo pini la” = 過去形
“tenpo kama la” = 未来系
これで、「私はトキポナを話した」のように過去を強調したいのであれば、“tenpo pini la mi toki e toki pona” と表現することができる。
ちなみに、“~la” は、主節がどのような背景にあるのかを表す副詞句で、主節の前に置かれる。また、“tenpo” は「時間」を表し、“ni”、“pini”、“kama” はそれぞれ「この」、「終わる」、「来る」を意味する。
単語
関連動画
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関連項目
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