概要
トクラとは、格闘ゲーム『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fightfor the Future-』のプレイヤーで、メインで使用するキャラクターはヤンである。サブキャラはユン。主に「西日暮里ゲームスポットバーサス」で行われている段位戦や東西戦で活動している。イベント等においては、プレイヤーとして参加するだけではなく、実況などもこなす。
ニックネームは、親しげに「トクちゃん」と呼ばれたり、配信等では内臓脂肪を蓄えた容姿から「豚クラ(トンクラ)」と呼ばれることもある。師匠は同キャラ使いのKOである。
「西日暮里ゲームスポットバーサス」内ではロク、トクラ、ヴァナヲ(通称:団子三兄弟)の「バーサスカス対決」で健闘の末、ロク、ヴァナヲ両者に敗北し、一番弱い末っ子として君臨していた。
団子三兄弟は実力はあるがミスが多いのが特徴である。トクラはその中でもミスは少ない方で、団子三兄弟PVでは一番活躍がすくなかった。ちなみに長男ロクの引退により、団子三兄弟は永久に順番不動のまま凍結された。
プレイヤーとして
ヤンをメインキャラクターで使用し、選択するスーパーアーツはSA2の「転身穿弓腿」である。対戦キャラクターによってはSAを変えることもある(ガード不能に持ち込んだり、数段は有利となるSA3の「星影演舞」を使うこともあるが、あまり得意としていない)。サブキャラクターはユンであるが、配信など動画に映っている範囲で使用することはほぼない。ヤンの特徴である蟷螂斬、前方転身、近中Kの巧みな使い分けで攻め続けて、勝利するスタイルである。といってもこれは、ヤンの基本的な理想型である。トクラの攻めはとても上手いと評価されている。
3rd内では最強キャラであろう春麗に対して、本人は「チュンリーはいける」と発言している。実際にも、S級クラス春麗の力丸やMOVを倒して大金星を取ることもある。しかし、ヌキと試合をする際には、健闘はするが身内読みもあってか負けてしまうようである。
ヌキ配信での「ヌキvsトクラ15先」では、「トクラの前方転身がマジうまいから、あれは回避不能なんで。そこの対に近中Kがあって、(略)、トクラがそこ凄い上手いんで、そこ注目ください」と、ヌキから一定の評価を得ている。またボスからも「トクラは前方転身の使い方が独特」と他のプレイヤーには無いプレイスタイルを評価されている。そんなトクラを、厳密神ピエロは「トクラはもともとあまり上手くなかった。でも、K.Oの試合があれば少年のような目でずっとプレイを観続けていた。そして実際に強くなっている姿は、すごい」と成長ぶりを評価されている。一方で防御性能は脆いとされ、負けるときはあまりにもサラッと負けてしまう。野試合において、「すぐに心が折れて適当な行動をする」といわれることも。
イベント等の戦績では、2012年2月12日に大山ニュートンで行われた「3rd MANIAX」第一回大会(3on3)で優勝している。トクラ、ヴァナヲ、力丸の3人チームでありながら、トクラ1人の活躍はチームに大きく貢献したといえる。
2012年の闘劇は「ヌキ・こくじん」とタッグを組み出場し、3タテを披露したりと健闘した。
実況者として
ニコニコ動画にもアップされている段位認定戦にも頻繁に参加し、その試合ではヌキが実況をすることが常であった。不定期ではあるが、たまにトクラが実況を務めることがあり、その際トクラの実況スタイルが露呈することになった。
基本的には冷静でゆっくりとした実況を務めることが可能である。実況し始めた当初は、技名や状況を口にするだけではなく、プレイヤーの一挙一動に込められた"読み合い"を視聴者に分かりやすく説明しながら実況するスタイルを実現しようとしていた。だがしかし、それでは流れが瞬く間に変動する際、実況が試合展開に遅れることや、ヌキ独特の早口実況と比較され、評価は得られなかった。そして軌道修正をはかった結果、現在のスタイルとなっている。
試合が、ここ一番に盛り上がりを見せると声を荒げて熱のこもった実況をする。その姿は当初、"ガンギマリトクラ"と呼ばれ、特にY・S・B(ヒューゴー使用の格ゲープレイヤー)の実況に関しては「YSB専属実況」とまで言わせるほど、特異で熱い実況をして、注目されるべき大きな特徴となった。それは奇声や電波実況の域である。そのため声が大きいので、マイクは音量が低めのものを使うことなっている。一度、熱がこもり過ぎたせいか、吐血したことがある(恐らくノドからの出血)。
往年の古参プレイヤーも覚えていないような出場選手の過去の大会戦績や、組み合わせ、試合内容を記憶しており、知識も豊富である。それらの知識を披露しながら実況する姿は"データのトクラ"あるいは"トクペディア"と呼ばれ、これもトクラ実況の特徴と言える。試合中に、勝手な因縁などをこじ付けることもしばしば。また煽りとして、対戦中のプレイヤーをつかまえて「○○は以前に~~~と言っていました!」と断言する。あたかも本音を代弁しているような様子を見せながらも、対戦プレイヤーたちにとっては根も葉も無いようなウソ・ネタ(あるいは間違い)を平気で言ってのける。観戦者にも分かるような明らかなウソ(ネタ)を言う場合は、コメントや動画タグに「※言ってません」と書かれる。ときおり間違った知識をヌキから間違いを指摘され、"知ったか"扱いされたり指導を受けることも度々ある。
一人で実況を務めることも多いが、実況・解説を苦手とするトミナガとは、軽快な掛け合いをし、ユニークな実況を行う。配信の度に行う定例の掛け合いネタなども存在し、見続けている人をニヤっとさせるフリがいくつかある。
こじつけやネタ実況をする一方で、実際に"因縁の対決"試合の場合もあり、それは大会の雰囲気に緊張感をもたらす。出場選手の戦績紹介・プレイスタイルの解説・時事を織り交ぜた軽快なネタなど、それは3rdを知らない初見の視聴者を楽しませたり、3rd STRIKEに取っ付きやすくさせる効果が考えられる。また、動画観戦者は知らないような出場選手には愛着を持たせることにもなる。これらの実況スタイル・煽り方は、観戦する側を意識したプロレス実況やサッカー実況を彷彿とさせ、ネット配信や試合会場を盛り上げるための一つのパフォーマンスとなっており、観戦する視聴者およびプレイヤー達からは高く評価されている。
ストリートファイターⅢ 3rd STRIKEへの貢献
西日暮里ゲームスポットバーサスが行っている3rd配信の最初のころは、配信の開始時間から率先してマイクを取り、東西戦の司会進行や参加プレイヤーの紹介を行っていた。2012年の夏以降は仕事が多忙なため、現在たいへーがヌキの指導を受けながら、トクラに代わって配信での実況や進行の主導を担っている。
3rd STRIKEが2011年の闘劇種目に選出されなかったことを請け、闘劇に繋がる2012年第10回クーペレーションカップを開催するためにヌキ・ヴァナヲたちと伴に宣伝し、参加の呼び掛けをしながら尽力した(実際に配信で、「観るだけじゃなくて、是非現地に赴いて参加して下さい」と呼びかけていた)。結果、第10回クーペレーションカップは多くのプレイヤー参加のもと開催され、大きな盛り上がりを見せた。そして無事に3rd STRIKEが2012年の闘劇種目に選ばれた。クーペ大会後の、同1月に行われた『神の領域 2nd』の実況も任され(プレイヤー参加はしていない)、ほかにも、「3rd MANIAX」のvol.2、Vol.3ではプレイヤーとして参加しながらも時折マイクを握り、プレイヤーへの案内・実況など大会運営の支援を行った。
さらに4月28日に、闘劇本戦の予選として開催された"ニコニコ超会議「超闘劇」大会"のストⅢ3rd STRIKE予選で実況を任された。公式も関わった大きな大会でありながらも、他の種目の実況に隔して熱い実況を繰り広げた。
自身の実況スタイルについて、トクラ本人は先述の通り「実況当初は、試合の流れや展開に遅れても、選手説明や読み合いなどの解説を主体にしながら、観戦者に分かりやすい実況したかった」と発言していた。しかし、超闘劇では速い試合展開に遅れを取らず、ヌキのように流れるような高速実況を披露した。そのことについて、こくじんは「トンクラさんの実況は本当に良かったね。マジで良かった。俺は最初っからずっと良いと思っていた」と評価した。実際に2011年5月の「第2回こくヌキ杯」の配信ではトクラ実況を評価していた。
活動範囲
前述したように、就職を機に西日暮里ゲームスポットバーサスが行っている木曜日配信にはほとんど現れなくなった。現在は水曜日に行われている大山ニュートンの3rdフリープレイ配信に時折おとずれ、プレイしている。また、多くの人から注目される大規模大会には、出場できる(仕事が休める)範囲で出場している。
稼動から10年以上経過するストⅢ3rd STRIKEを盛り上げるために尽力しているトクラの、今後のさらなる活躍が期待される。
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