トップハム・ハット卿とは、「きかんしゃトーマス」に登場する、ソドー鉄道の局長である。
黒いシルクハットと黒い服がトレードマーク。
日本語吹替声優は第4期まで亀仙人役で有名な宮内幸平、第8期まで、ちびまる子ちゃんのさくら友蔵で有名な青野武が務めた。第9期から第18期18話まではクレヨンしんちゃんの園長先生で有名な納谷六朗、第18期19話からは田中完がトロッターと兼ねて務めている。
初登場はヘンリーの初登場と同じ第3話「でてこいヘンリー」である。
概要
太っちょの局長。
ソドー島で活躍する機関車みんなの上司といった立場にある。
品のよい英国紳士を絵に描いたような男で、厳格だが優しいところも見せる、学校の校長先生のようなキャラクター。
あくの強い機関車達に頭を悩ませながらも、彼らと鉄道局を纏め上げており、彼らから慕われてもいる。
シリーズ初期は、結果として失敗をしてしまったとしてもそれが頑張った末の結果であれば褒め、逆に結果的には何とかなったとしても、怠けていたりふざけていたりした時には雷を落とす、という姿勢で機関車達と接していた。
しかしシリーズ中期以降は、いつの間にか、ダイヤの遅延や混乱に敏感な定期運行至上主義者と化してしまっており、「お前は混乱と遅れを招いた!」の名台詞と共に、やらかした機関車達にはほぼ一様に厳しく接している。
どちらの時代も、視聴者である幼児でさえ「いやそこは察してやれよ」と感じるような気遣いのなさを見せたり、話の前後で言っていることが矛盾していたりすることが往々にしてあった。
貨車のいたずらで失敗したトーマス達に対して「貨車はいたずら好きだから仕方ない」といって彼らだけを叱ったり、 「信用できない」という理由でディーゼルを島の外へ追放しておきながら「手が足りないから」と機関車達の反対を振り切って呼び戻すという行動を何回も繰り返していたり(もちろんそのせいでトラブルが起こる)、 逆に、床屋に突っ込んで建物を大破させたダックについて「あのまま暴走していたらジェームズの客車に突っ込んでいた、床屋だけで済んでよかった」と明らかに無理筋な擁護をしたりと、その行動には粗が多すぎる。
そのため視聴者のほとんどは、保育園・幼稚園児でさえも、彼が、決して有能ではない、というかむしろ無能に近いキャラクターであることをうすうす感じている。
そんな彼だが、「卿」がついている通り、準爵位を持っている。しかし彼の家柄がそうなのではなく、もともと島外で鉄道運輸業に携わっていたところ、英国鉄道の国有化に伴ってソドー鉄道の局長に就任し、その際に準爵位を貰った、いわゆる新興成金である。
エピソード
- ヘンリーがトンネルに引きこもった際、お客さんに引っ張ったり押したりさせていた。本人がやって無理をすると医者に怒られるとのこと。
- 家族構成はジェーン(妻)、スティーブ(孫)、ブリジット(孫)。第5期では母親が登場している。第7期では猫を飼っている。孫がいることから息子か娘がいるのは明らかだが、未だに未登場である。
- 第5期で妻の誕生パーティーに向かう際、車がパンクしたり、ジョージに乗って服が汚れ、更にジョージが故障して溝に落ちてしまったりと、散々な目に遭っている。
- 第6期以降は「お前は混乱と遅れを招いた」という台詞が多くなる。第9期以降は「君のせいで列車に遅れが出た」という台詞だが、翻訳家が変わってなければ「混乱と遅れを招いた」であったと思われる。
- ヴィンテージトラックのエリザベスとは旧知の間柄で、彼女は唯一敬語を使わず話している。また車の運転が下手らしく、初めて運転した車がエリザベスであったことが第6期で明らかになった。
- ちなみに帽子の中はハゲである。
- 高山鉄道も管理していたが、第9期以降はミスター・パーシバルに任せている。
- 第13期では彼にそっくりな弟(髭がある)、ローハム・ハット卿が登場。
関連動画
関連静画
関連項目
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