トミー・ハースはドイツの元テニス選手。故障からの復活に定評があった。
概要
Tommy Haas | |
基本情報 | |
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国籍 | ドイツ(米国と二重国籍) |
出身地 | ドイツ:ハンブルグ |
生年月日 | 1978年4月3日 |
身長 体重 |
188 cm 84 kg |
選手情報 | |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手打ち |
デビュー年 | 1996年 |
引退年 | 2018年 |
テニス選手テンプレート |
ボリス・ベッカー引退後、ドイツの男子テニス界を支えてきた選手。いわゆるニューボールズの中心選手の一人。ネットに出るもよし、後ろで打ち合うもよしのオールラウンダーで、非常にオーソドックスなプレーをする。ニック・ボロテリ・テニスアカデミー出身のため、錦織圭の先輩でもある。
2000年シドニー五輪では準決勝で覚醒前のロジャー・フェデラーを下して決勝進出。決勝ではロシアのエフゲニー・カフェルニコフに敗れたが銀メダルを獲得した。2001年後半から2002年前半にかけて好調で、一時はランキングを2位まで上げたが、2003年は故障のため全休。2004年はランキングを失ったところからやり直しになったが、年末には20位内まで戻し、見事カムバック賞を受賞する。しかし既に時代はフェデラーの天下に移っており、かつてのニューボールズと言えどもビッグタイトルの獲得は難しい状況になっていた。その後2009年までは故障と戦いながら上はTOP10、下は100位近くまで行ったり来たりという中堅選手としての活躍となった。
2010年から2011年にかけて、またも故障により丸1年以上欠場、ランキングを失ってしまう。33歳でランキングなしという状況は通常なら引退がチラつくはずだが、戦線復帰。恐らくここで引退していたら「期待を集めながら故障に泣かされ続けた元スター候補生」といったありがちな評価で終わっていただろう。翌2012年はチャレンジャーや予選からの出場もあったが、ウィンブルドン前哨戦のハレでフェデラーを下して優勝したのが一つのターニングポイントとなった。この後も決勝進出が2度あり、なんと年末には20位近くまで戻して2度目のカムバック賞を受賞。最終的に2013年には35歳にして11位までランキングを上げている。もはやベテランの星のような扱いになっており、若い頃とは違った方向で賞賛されている。下の世代の選手にとっても「彼が活躍しているのを見ると齢をとってもやれると思える」と励みになっているらしい。
2014年の全仏オープン後、またしても故障により長期離脱。丸っと1年復帰できず、またしてもランキングを失ってしまった。離脱時点で36歳という年齢もあって今度こそ引退かと思われたが、早い段階で復帰予定をアナウンスして周囲を驚かせている。そして2015年の芝シーズン、地元ドイツのシュトゥットガルトで本当に復帰。とはいえ既に37歳の誕生日を迎えており、さすがにあまり勝ててはいない。2015年の最終ランキングは500位を少し超えたところだった。翌2016年は故障や手術でまたも全休、ランキングも失ってしまった。2017年、公式戦に復帰したもののシーズン限りでの引退を発表。シーズン終盤は大会出場も無く、音沙汰が無かったが、翌2018年3月に正式に引退を発表した。ハースの公式戦最後の勝利は地元シュトゥットガルトでのフェデラー戦だった。芝でフェデラーから2勝以上しているのは引退時点で3人しかいない(ほかはレイトン・ヒューイット、ノバク・ジョコビッチ)。 引退前からインディアンウェルズの大会運営に携わっており、当面はそちらでの活動が中心になると思われる。
主な実績
関連動画
関連項目
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