トヨタ・オーリスとは、トヨタ自動車が2006年より製造をしているハッチバック型の乗用車である。カローラのコンポーネンツを使用しているため、固有の形式は「E」が付与される。
概要
ラテン語で「金」を意味する「Aurum」および「オーラ」からの造語。ヨーロッパ市場ではカローラの名ハッチバックの名称として 販売がされていて、日本では、トヨタ・カローラランクス&トヨタ・アレックスの後継車種となる。
特徴はカローラ系でありながら、ベースが海外仕様なことである。海外仕様のものは5ナンバーサイズオーバーのコンポーネンツを基本としていたため、車幅も3ナンバー幅となる。そのためコンポーネンツを共有するトヨタ・ブレイドとは姉妹車になる。また、ホイールも5穴となっている点も注目される。
2009年のマイナーチェンジ後には1800㏄はパワーアップ化がされた。 ミッションは当初はCVTのみとなるが、2009年のマイナーチェンジでは1800㏄に6速MTも選択可能となる。
初代モデル(E150型・2006年~2012年)
2006年に登場。販売はネッツ店のみであり、トヨタ・アレックスの実質的な後継車である。さらに言うならば、ネッツ店の前身であるトヨタオート店のかつての主力車種であるトヨタ・スプリンターの直系の車両ともいえる。ベースは海外仕様のカローラなので、形式がE150系となる。エンジンはガソリンの1500㏄と1800㏄が用意され、駆動方式はFFと4WDで1500㏄と1800㏄のいずれかが選択可能である。ギアは登場時においてはCVTのみであった。
2009年マイナーチェンジ。1800㏄のエンジンはバルブマチックを導入した2ZR-FAE型に変更、新たに設定されたRSグレードは6速MT仕様も選択可能となる。
二代目モデル(E180型・2012年~)
2012年8月に初のモデルチェンジ。E160型はカローラアクシオ、E170型は海外向けカローラに割り振られたため、E180型となった。全体的な意匠としては海外向けカローラに通じるところが多い。
エンジンは1500ccと1800ccが用意される。駆動方式はFFと4WDがあるが、1500ccのみに4WD仕様が用意されるが、ミッションはCVTのみとなる。1800ccは駆動方式はFFのみとなるが、ミッションはCVTとスポーティさを強調をした6速MTも用意される。
2015年4月マイナーチェンジ。近年の世界的な潮流であるダウンサイジングコンセプトの流れを汲んだ新開発エンジン「8NR-FTS型」を搭載した120Tグレードが追加になる。1200㏄ながらも1500㏄クラス強の性能を発揮することが可能である。お値段はやや高めに設定されている。
2016年4月に一部改良。ここで初めてハイブリッドモデルが追加となった。海外では初代の段階で登場しており、国内でも導入が待たれていた。プリウスのものと同一とされている。またネッツ店専売だったのが、トヨペット店でも販売されることになり、グリルの「N」マークがトヨタのエンブレムに変更となった。
シャア専用オーリス
2代目は機動戦士ガンダムとのコラボレーションがたびたび登場している。
登場時においてはシャア専用オーリスが登場、当然塗装は赤でありネッツマークやエンジンスターターボタンの部分がジオン公国のものになってたり、アンテナがザク2の意匠になっていた。残念ながら性能や出力は通常の3倍とはなっていない。
2015年のマイナーチェンジ後の7月にも第二弾が登場、さらに磨きがかかったものになっている。またこの際にシャア専用以外にも量産型ザクをイメージしたモデルも登場し、2本立てとなっている。
これらは「ジオニック・トヨタ社を設立した」という設定の下で生産されていた。
海外仕様
元々、海外向けがメインであり、日本には設定がないモデルが多数存在している。
初代
ヨーロッパではカローラ・ランクスと同一のカローラハッチバックの後継車種として登場。当地の税金の関係でガソリンの排気量は1400㏄と1600㏄があったが、ディーゼル人気があってか1400㏄・2000㏄・2200㏄のディーゼルエンジンがラインナップにあった。当然ディーゼルは日本には存在していない。マニュアルが根強いご当地故、6速マニュアルは当然ながら、オートマはセミオートマ式であった。さらに3ドア車も存在していた。これらの組み合わせによって幅広い品種が存在していた。そしてハイブリッド車も導入されており、「日本には存在しないトヨタのハイブリッド車」として知られた。
北米では販売こそされていなかったが、似たコンセプトのトヨタ・マトリックス2代目(日本ではヴォルツの名前で初代が導入されている)が存在した。
名称は多くの国では「オーリス」であったが、オーストラリアなどでは「カローラ」を名乗った。
2代目
ヨーロッパでは引き続き幅広いラインナップであるが、3ドアが廃止となりディーゼルは2200㏄と2000㏄がラインナップより落ちている。車格に比べても比較的大型なエンジンで重量的な問題があったのかもしれない。新たにBMWから供給を受けた1600㏄のディーゼルエンジンが加わっている。やはりマニュアルがメインであり、120T相当のモデルに6速MTを組み合わせた日本には設定のないモデルもある。
北米ではかなり遅れて2015年にサイオンブランド向けにオーリスが導入され、サイオン・iMを名乗ったが翌2016年にサイオンブランドは消滅、サイオン・iMを名乗った時期は1年にも満たず、そのままトヨタのラインナップに加わり、カローラ・iMを名乗り、名実ともにカローラファミリーとなった。
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関連項目
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