トヨタ・カルディナとは、トヨタ自動車が1992年~2007年に製造をしていたステーションワゴン型の乗用車及び商用車である。
概要
車名の由来はイタリア語で「中心的な、主要な」という意味のカルディナルをもとに作った造語。1990年代前半に大ヒットを飛ばした、スバル・レガシィに対抗をするためにコロナをベースに開発された。
駆動方式はFFが基本だが、4WD仕様も選択が可能であった。ミッションは初代と二代目が5速MTと4速ATが選択が可能で、三代目は4速ATのみ となった。
ライトバンは初代のみで、二代目が登場をした後も継続生産をし2002年に後継のサクシードにバトンタッチがされるまで生産された。 エンジンはすべて直4気筒で、乗用仕様がガソリンの1800ccと2000cc、ディーゼルが初代と二代目に用意された。初代は2000ccで以後は ターボ付きとなった。二代目が2200ccのターボ付きとなる。バンは、ガソリンの1500ccとディーゼルの2000ccが当初用意されたが、後に 4WD用のガソリンの2000ccが用意されたり、ディーゼルも2200ccに排気量がアップされた。
初代(ワゴンは1992年~1997年 バンは2002年まで)
1992年にデビュー。十代目コロナをベースに乗用仕様のワゴンと商用仕様のバンが同時にデビューをする。エンジンはワゴン仕様は ガソリンの1800cc、2000cc、ディーゼルの2000ccとベースモデルのコロナと同様なラインアップとなる。駆動方式は基本はFFだが、 2000ccのガソリン仕様のみ4WD仕様も選択可能である。ミッションは5速MTが1800cc、2000ccディーゼル、4WD仕様で選択が可能であった。 後は4速AT仕様も用意され、2000ccのFF駆動は4速ATのみとなる。
バン仕様は、基本はガソリンの1500ccとディーゼルの2000ccを用意。ディーゼルのみに4WDモデルが選択可能。ミッションも5速MTと、 1500ccのガソリンエンジンが3速ATとなり、ディーゼルはFF仕様のみ4速ATが選択が可能で、4WDモデルは5速MTのみとなる。
サスペンションは前は共通だが、ワゴンは四輪独立懸架式になり、バンは耐久性重視の板バネ式リーフスプリングとなる。
1995年に一部改良。同時にスポーティーグレードも登場。5速MTと4速ATの選択が可能で駆動方式は4WDとなる。
1996年にマイナーチェンジ。ワゴンとバンが共通でインパネが十代目コロナのものから、十一代目コロナと同様のインパネとなり、 1800ccエンジンがカリーナと同様の燃費重視のリーンバーンエンジンに変更。ワゴンのディーゼルも2000ccのターボ付きとなり パワーアップとなった。また、ワゴンの全グレードに両席エアバックとABSを標準装備となった。 ワゴンのバリエーションには、大型サンルーフを装着をしたグレードも登場。
1997年にワゴンは二代目に移行をするが、ライトバン仕様はそのまま継続生産。
1999年にマイナーチェンジ。ディーゼルの排気量が2000ccから2200ccに変更、ガソリン仕様にも4WD仕様が用意され、エンジンも2000cc でミッションは4速ATのみとなる。
2002年に後継車種・サクシードが登場をしてモデル廃止となった。
イメージキャラクターには、当初は存在をしていなかったが、1995年のスポーティーグレード追加時にミュージシャン・佐野元春を起用。 1996年には、俳優・世良公則を起用した。
二代目(1997年~2002年)
1997年に初のモデルチェンジ。ワゴン仕様のみがモデルチェンジ。バンは継続生産となった。外観とインパネはカルディナ独自のもの となった。エンジンは、ディーゼルエンジンが2200ccのディーゼルターボとなり、ガソリンの1800ccと2000ccに変更がないが、2000ccに ガソリンターボエンジン仕様が登場する。スポーティーグレードがターボ付きとターボ無しの二種類の選択が可能となった。
ミッションも全グレードで5速MTと4速ATの選択が可能であったが、ガソリンターボ仕様のATにはハンドルの表裏面に付けられたボタンに よりマニュアル操作が可能なAT、スポーツステアマチックの選択も可能であった。
2000年にマイナーチェンジ。前後のデザインを変更し、大型サンルーフを装着をしたグレードは廃止。4WD仕様のみだったスポーティー グレードにFF駆動も選択可能となった。
三代目(2002年~2007年)
2002年にモデルチェンジ。この代よりボディが大型化がされ車幅がこれまでの5ナンバーサイズから3ナンバーとなった。またミッションも 4速ATのみとなった。エンジンもガソリン仕様となり、1800ccと2000ccが新開発となる。ターボエンジンは従来型だが、パワーアップが される。
2007年日本国内でのステーションワゴンの需要が減少をし、モデル廃止となった。
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関連項目
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