トヨタ・セルシオとは、トヨタ自動車が1989年から2006年まで生産していたセダンである。
概要
1989年に発売された高級セダンで、(センチュリーを除く)トヨタ車の中ではもっとも高価な車であった。
初代が発売された当時はバブル真っ只中であり、生産が追いつかないほどバカ売れしたという。
このブームに便乗した輸入業者は米国からLS400を並行輸入し、販売していた。
もともと米国で展開されていたレクサスのフラッグシップモデルとして開発されたものであったが、日本ではトヨタブランドで販売されていた。2005年には日本国内でレクサスブランドの展開を開始、翌年にはLSの販売を開始している。
歴史
初代(UCF10系、1989年~1994年)
1989年10月発売。
バブル真っ只中に販売が開始されたこともあってか爆発的なセールスを記録しており、販売開始当時は生産が追いつかなかったという。(そんな状況もあってか、並行輸入業者がLS400を大量に輸入したり、130系クラウンに4リッターエンジンを搭載した最上級モデルを用意したりするなどの現象が起こった。)
エンジンは1UZ-FE(V8 4000cc)を搭載。
グレードは「C仕様」、「B仕様」、「A仕様」の3つが用意されており、「C仕様」にはエアサスが搭載されていた。
1992年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインに大きな変更はなかったが、世界初となるGPSボイスナビゲーション付のEMVのオプション設定など、装備面で若干の変更があった。
また、オドメーターがデジタル式に変更され、容易に改ざんできない仕様となった。(前期モデルではオドメーターが従来のアナログ式であるため、走行距離の改ざん車が後期モデルよりも多いという。)
車の性格上仕方のないことではあるが、一昔前までは初代ベースのDQN仕様車が多かった。(特に、バネサスのA仕様とB仕様の人気が高かった)
現在では中古価格が底値を抜け、若干ではあるが価格が上昇傾向にある。
2代目(UCF20系、1994年~2000年)
1994年発売。
外装デザインは初代からほぼ変わっていないが、若干の居住性の改善が行われている。
エンジンは引き続き1UZ-FEを搭載。
グレードも初代と同じく「C仕様」、「B仕様」、「A仕様」の3種類を設定。
1996年には一部改良を実施。
ブラック内装やユーロチューンドサスペンションなどを搭載した「eRバージョン」が追加設定されていた。
1997年にはマイナーチェンジを実施。
フロントフェイスが大幅に変更され、1UZ-FEエンジンにVVT-i機構が採用、トランスミッションが5速オートマチックに変更された。
2012年現在では中古車価格が底値であり、安いものでは本体価格10万円以下で購入できる。
そのためかDQN仕様も多く、ノーマルの個体を見ることが困難となってきている。
3代目(UCF30系、2000年~2006年)
2000年発売。
外装デザインは大きく変えられ、エンジンも3UZ-FE(V8 4300cc)に変更となった。
2003年にはマイナーチェンジを実施、外装デザインが変更された。
2006年に生産終了、後継モデルがレクサスブランドにて「LS」の名称で販売が開始された。
全モデルに共通していえることではあるが、このモデルもDQNに人気が高く、中古価格も徐々に下がってきているためいい感じにDQN仕様が増えている。
関連動画
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関連項目
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