トラだもんとは、『笑う犬の冒険 -SILLY GO LUCKY-』にて行われたコント名及びその登場キャラクターの名前である。英語題は製作者に因んで『TAIZO ORIGINAL』。
ぼく、概要だもん!
『生活』から『冒険』へとタイトルが変更されて3回目となったこの放送のみに登場した一発屋キャラクター。
タイトルどおり、パロディ元は藤子・F・不二雄原作の『ドラえもん』であるが、設定は「一応」オリジナルで、ネプチューンの原田泰三扮するトラだもんがのび太の下に現れるだけのコント。
この作品は番組リニューアル初期に存在した「そのコント、とりあえずやってみよう!のコーナー」というものの一環で、原田泰造がその担当となった際に、自らキャラクター原案、脚本を書き下ろして映像化したものである。堀内健の「スーパーカリアゲギャルクリコ」のように第2回目以降が制作されたものがある一方で、このような出落ちの作品は早々と淘汰される傾向にあった悲しいコーナーでもある。
なお、元々何の許可もなく撮影したものであったのだが、流石に無許可じゃ不味いということで、シリーズ化を見越してか、原田自ら藤子プロに出向いて「決してキャラクターをバカにしているわけではないので」とキャラクター放送の許可を貰いに行ったらしいが、見せたところ藤子スタッフから「土管などのセットの再現具合が絶妙だ」と褒められて晴れてオンエアに乗ったという経緯がある。
しかし、原田のトラだもんのメイクに3時間もかかるなど手間も多いためか、前述の通り結局1度登場しただけで終わってしまった。内村は「センターマンの原型」と語っている。
ドラえもんの実写版はTOYOTAのCMに先駆けること15年も早いものだった。しかし、配役は既に何かがおかしい。
にも関わらず、『笑う犬2010 ~新たなる旅~』の全力キャラ坂というなつかしのキャラクターが坂を駆け上がるコーナーにおいて大嵐浩太郎、はっぱ隊といったメジャーキャラに混じってトラだもんが坂を駆け上がっている(ナレーションも1度しか放送されていないと断りを入れている)。視聴者へインパクトを残す、と言う面では成功だったのかもしれない。
なお、後にこのコントと近い『チーターマン』というゲームがあったことが発見され、ニコニコ動画を中心に大ブームとなった。(こちらも原作は短命に終わった悲しい作品だった)
後にタイトルが『発見』となってから「ニコニコプンスカハムえもん」というゲームコーナーが出来たが、このコントとは一切関係無い。
あらすじ
どうやらのび太の模型飛行機がジャイアンに盗られたのが原因らしい。
しかし、ジャイアンに敵わないのび太は助けを呼ぶのだった。
すると、あったまてっかてーかとあのテーマソングが流れ始め、土管の裏から現れたのは・・・
『ぼく、トラだもん!』
登場人物
- のび太 (演 内村光良)
- いじめられっ子の少年。黄色いシャツにメガネが特徴。
ピンチを前にドラえもんを呼び出すが、やってきたのは「トラだもん」という役立たずの別人だった。 - ジャイアン (演 遠山景織子)
- いじめっ子の少年。真ん中に黄色の横ラインが入ったオレンジシャツに角刈り頭。
のび太の持っていた飛行機の模型を取り上げて威張っている。
トラだもんを呼び出されたものの、その威嚇行為には全く動じる様子もなく、そのままどこかに立ち去ってしまう。
何故か演じているのは女優の遠山であった。 - トラだもん (演 原田泰造)
- のび太が呼び出したトラ(?)。
- ドラえもんのように何か出してくれるのかと思いきや、裸一貫で何も持っていないので
- 「チャラララッチャラー、チャ、チャ、チャ ニャー!!!」と歌いながら威嚇するだけしかできなかった。
- キメ台詞は「ぼく、トラだもん」。劇中で続けて3回も言っている。
- 少女 (演 名倉潤)
- のび太のガールフレンドと思しき少女。赤いワンピースを着用している。(これはテレ朝版第一期における初期のしずかちゃんの服装である。)
劇中で名前が出ないので、名前が「しずか」なのかどうかは不明。 - のび太をいじめるジャイアンに対して「やめてあげて」と庇うそぶりを見せる可憐な少女である。
- 何故か演じているのは男性の名倉だった。
- 少年 (演 堀内健)
- ジャイアンの舎弟と思しき少年。水色のシャツを着用している。
- 劇中で名前が出ないので、名前が「スネ夫」なのかどうかは不明。
- のび太をいじめるジャイアンに対して「さすがはジャイアン」などと褒め称える。
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関連項目
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