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この記事は一般的なトリエンナーレについて扱っています。 「表現の不自由展・その後」が開催されたあいちトリエンナーレ2019については該当記事をご覧ください。 |
トリエンナーレ(伊:triennale)とは、「三年に一度」という意味である。また、三年に一度行われる芸術展のこと。
概要
まず、二年に一度に開催される芸術祭として「ビエンナーレ」(biennale)があった。1895年からイタリアのヴェネツィアで開催されている二年に一度の芸術展「ビエンナーレ・ディ・ヴェネツィア」の名声は次第に高まっていき、それとともに他の土地でも同じ二年に一度の芸術展が「ビエンナーレ」の呼称で開催されるようになった。
そして、同じイタリアのモンツァで1923年から開催されていたビエンナーレ「ビエンナーレ・デレ・アルティ・デコラティーヴェ」または「ビエンナーレ・ディ・モンツァ」は、最初の3回はその名の通り2年に1度のペースで開催されていたのだが、第4回は前回から3年経過した1930年に開催された。この第4回から開催は3年に1度となり、名称も「ビエンナーレ」から「トリエンナーレ」に変更された。その後、第5回からは開催都市を同じイタリアのミラノに移し「トリエンナーレ・ディ・ミラノ」として開催されるようになった。このミラノのトリエンナーレが特に有名であり、最初であるかどうかはともかく、「三年に一度開催される芸術祭、トリエンナーレ」を広める大きな原動力になったと思われる。
その後、世界中でも様々な都市で三年に一度の芸術祭が「トリエンナーレ」の名の元に開催されるようになった。例えば、1968年からインドのニューデリーで開催されているトリエンナーレや、1980年からドイツで開催されている「Triennale Kleinplastik」など。
日本では1990年に第1回が開催された大阪トリエンナーレや高知国際版画トリエンナーレ展などの歴史が古い。ちなみに大阪トリエンナーレはトリエンナーレなのに毎年開催という、一見すると名に反する開催形式だった。ただし「絵画」「版画」「彫刻」の3部門を毎年順繰りに行ったため、各部門はちゃんと三年に一度であった。2001年の第10回に全三部門を同時開催した上で、大阪トリエンナーレはその歴史に幕を閉じた。
横浜市で2001年から行われている横浜トリエンナーレは規模が大きく、集客数も多いため有名である。
他にも亀山市や多治見市など、日本各地の様々な場所で開催されている。
愛知県が開催する「あいちトリエンナーレ」の2019年に開催された第4回において、その展示内容の一部が物議を醸した結果、脅迫騒ぎが起きたり、中止や再開についてニュースで取り上げられるなどして話題となった。その結果、「トリエンナーレ」という言葉/イベントについての認知度も意図せず上がった。これについては「表現の不自由展・その後」を参照。
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関連項目
関連リンク
※上記2つはどちらも名称に「ビエンナーレ」と付いているが、ビエンナーレだけではなくトリエンナーレも加盟する/取り扱う団体である。
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