トリコとは、「週刊少年ジャンプ」連載の漫画『トリコ』の主人公である。
人物像
美食屋四天王の一人。世界に存在する30万種類の食材のうち、およそ6000種類を見付け出したといわれる美食屋のカリスマ。『思い立ったが吉日。その日以降は全て凶日』を信念としている。
四天王一の食いしん坊と呼ばれる度を超えた大食い。グルメ細胞を埋め込んでいるせいで、一日に基礎代謝だけでも10万キロカロリーを消費するため、ほんの少しの絶食が命に関わる。食材に関する感謝の気持ちを強く持ち、正当防衛の場合を除いて、食べる目的以外での殺生は行わず、無益に生物を殺す人間には激しい怒りを露にする。
また、食すためならばどんな苦難にも屈せず、仮に目当ての食材を手に入れる事に失敗してもくよくよしない前向きな性格。
一方で割とドライな部分もあり、人の話をあまり聞かないタイプ。オブサウルスが敵にやられて崖下に落下した時には、舌打ちしながら「1mmも役に立たなかったなアイツ」と言い放った。また説明不足等不注意によるものではあるが、小松を死なせたこともある。
オゾン草を実食した際に小松と正式にパートナーを組み、一龍会長の修行を経てグルメ界へと赴き、アカシアのフルコースを収集し地球を救った後、まだ見ぬ食材を求めて宇宙へと旅立った。
戦闘
基本的に素手で行い、自らの体を食器になぞらえた「ナイフ」や「フォーク」といった技を使用する。また、嗅覚に優れており、匂いで相手の状態を把握することができる。
また他の3人の四天王がチートすぎる能力を持っているせいで、かつてファンからは四天王最弱の疑惑が囁かれていたこともあったが、トリコの圧倒的戦闘経験数や驚異的な学習能力、そして何よりも類まれな主人公補正食運を兼ね備えていることもあり、現在ではあまりそのような声が聞こえてくることは少ない模様。
- フォーク
- ナイフ
- フライングフォーク/フライングナイフ
- レッグフォーク/レッグナイフ
- 釘パンチ
- 同じ場所に何度も釘を打ち付けるように連続的にパンチを打ち込み、相手に連続的な衝撃を与える技。現在は無限まで可能。派生として一点集中型のアイスピック釘パンチと、両手で放つツイン釘パンチ、釘パンチの威力を一撃に凝縮したネイルガンがある。
グルメ細胞の悪魔
トリコのグルメ細胞に宿る悪魔達。通常悪魔は一人の細胞につき一人しか生息できないが、ごく稀に複数の悪魔を宿せる者もいるという。
- オーガー
初期からトリコの威嚇で登場していた赤鬼のような悪魔。鼻が利き、食事に特化している。温和だが怒ると手がつけられず、個の実力では悪魔史上No.1という。
最終決戦にてアカシアのフルコースのGODまでを食べたトリコの前に具現化し、トリコの食欲の一部となった。 - 青鬼(仮称)
エア編で初登場した青鬼のような悪魔。トリコと同じ色の髪型で、彼が外に出るとトリコの髪が黒に戻る。またブルーニトロと同じ青い細胞の持ち主で、青の食材を好む。 - 白鬼(仮称)
最終決戦直前で目覚めた大仏のような顔立ちの悪魔。顔にトリコと同じ場所に同じ傷を持つ。物腰は柔らかいが、その実力は一瞬でも飛び出るだけでトリコの身体がもたず、ネオの黒い細胞が屈服するほど。
フルコース
連載当初は一つも埋まっていなかったが、虹の実をきっかけに次々と埋まっていく。本作のストーリーに大きく関わるのでここに詳細を記す。
- 虹の実(天然の捕獲レベルは12)
気温や湿度によって七色に味を変えるという幻の木の実。これ一つで様々な果実の味を楽しむ事ができ、25mプールの水に果汁をほんの一滴垂らすだけで水が全てジュースに変わる。IGOの品種改良で第8ビオトープに実り、トロルコングの群れをかわした末に捕獲成功。 - BBコーン(人間界での捕獲レベルは35)
グルメ貴族のおやつだったと言う巨大トウモロコシで、人間界でも採れるグルメ界の食材。圧倒的な香ばしさをコクを持ち、たった一粒炒るだけで100人前のポップコーンが作れるのだが、人間界では植物地獄とされるウージャングルに生息しており、粒を超高温で少しずつかつこまめにひっくり返さなければならない。一粒食べれば食欲が増すので、前菜に選ばれた。 - センチュリースープ(天然の捕獲レベルは60)
透明でかつオーロラが出るスープで、無数の食材の旨味を凝縮しているが喉越しはスッキリ。そして飲むとアホ顔になる。天然物は極寒地獄のアイスヘルに存在し、数多の食材を冷凍保存したグルメショーウインドーから滴り落ちるが、現在ではもう数滴しか残ってなかったので小松が飲み、現代の食材を調理して復活させた。 - ビリオンバードの卵(捕獲レベル1以下)
単位生殖で無限に卵を産むビリオンバードに愛情を注ぎ、感謝する事で産卵する食用卵。その弾力性とは裏腹にスルリと一瞬で口に入る。億単位の年を生きてきたビリオンバードの重なり合った旨味が全身を駆け巡り、命の瑞々しさを感じるという。そして髪もまつ毛も爪も伸びる。ドリンクに選ばれた。 - エア(捕獲レベル6200)
グルメ界のエリア8に存在するアカシアのフルコースメニューの「サラダ」。膨大かつ新鮮な酸素を生成する空気の実で、呼吸の度に傷が癒え、長期間酸素の無い場所でも活動できるという。トリコがグルメ界で最初にフルコースに入れた食材でもある。 - オウガイ-遠い海の記憶-(捕獲レベル不明)
かつてあらゆる海の魚を食い尽くした幻の貝で通常「鬼貝」。一見すると小ぶりだが中には今まで食べた魚の身がぎっしりと詰まっており、今は亡き絶滅種の味までも蘇らせる。現代では絶滅しているが黄金の沼で見つけた金の缶詰の中に入っており、二代目メルクが作った缶切りにより開封された。 - GOD(捕獲レベル10000)
アカシアのフルコースメニューのメインディッシュ。食べた者を虜にする程の味で、かつてアカシアはこれを利用してグルメ戦争を終結させた。数百年に一度のグルメ日食の時に現れ、あらゆる獲物を食い尽くす最強の捕食者。細胞には今までの食の記憶が刻まれており、調理するにはその食材を捌き、記憶を繙いていく必要がある。 - 完象-エンドマンモス-(捕獲レベル1200)
強さや体格、そして味さえもが完璧な象で、その肉を食べた美食屋達はあまりの旨さに美食屋業に終止符を打ったとされる。その割にはオクトパスマンモスやフィッカスドルトンゾウの半分以下のレベルだがトリコはネオの体内からこの象の旨味を発見し、アカシアとの決戦後にネオに吐き出された直後肉料理に決定した。
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関連項目
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