Triton(Neptune I) | |
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発見年 | 1846年10月10日 |
発見者 | ウィリアム・ラッセル (イギリス) |
公転半径 | 354,800km(平均) |
直径 (月との比較) |
2706.8Km (0.78) |
質量 (月との比較) |
2.15×1022kg (0.29) |
密度 (月との比較) |
2.05 g/cm3 (0.61) |
自転周期 | 5.877日(公転と同期) |
公転周期 | 5.877日(逆行) |
軌道離心率 (真円=0) |
0.000016 (太陽系最小) |
軌道傾斜角 (公転軸の角度) |
156.834度 (海王星赤道に対して) |
赤道傾斜角 (自転軸の角度) |
0度 |
表面温度 | 平均34.5K |
表面重力 (月との比較) |
0.78m/s² (0.48) |
概要
1846年10月10日に「ウィリアム・ラッセル」によって発見された。
海王星最大の衛星であり、2番目に大きなプロテウスよりも6倍以上大きい。
衛星としては太陽系でも7番目の大きさであり、冥王星よりも大きい。
トリトンは通常の公転軌道とは逆に回る『逆行衛星』であり、太陽系にある他の逆行衛星よりも非常に大きい。
トリトンのような巨大な逆行衛星が作られることは考えにくいため、元はエッジワース・カイパーベルト天体が海王星の重力に捉えられたものだと考えられている。
しかし、トリトンの軌道離心率(0に近いほど真円に近い軌道)は太陽系最小の0.000016であり、ほぼ真円に近い軌道をしている。
この軌道は捕獲された衛星とは思えないものであり、現在でもトリトンが巨大な逆行衛星であることと離心率が非常に小さい事が両立してる理由は謎のままである。
また、逆行軌道のため海王星との潮汐力によってトリトンの公転速度にブレーキがかかって軌道が低くなっており、数億年後には海王星に墜落すると思われる。
なお、トリトンの公転軸は海王星の自転軸より156.8度傾いている。
海王星自身も自転軸が29.6度傾いているため、トリトンは天王星のように太陽に対して横倒しになっている。
トリトンには液体窒素と液体メタンの溶岩を噴出する氷火山と呼ばれるものがあり、現在でも火山活動が観測されている。
この噴出物がクレーターを埋めているためトリトンの表面には衝突クレーターがほとんど無いのだと思われる。
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関連項目
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