トリュフ(truffe)とは、セイヨウショウロ属の食用きのこの総称である。
概要
【分類】子嚢菌門チャワンタケ亜門チャワンタケ目セイヨウショウロ科セイヨウショウロ属
【学名】Tuber spp. (学名の由来)Tuber→塊
※単語の"tuber"は「塊茎」という意味の形態学用語で、通常はこのように一般的な用法のある単語を属名として用いることはできない。しかし、この属の歴史は古く、1912年より前に発表されたため、例外として属名とすることが認められている。
【和名】セイヨウショウロ(西洋松露)
ブナ属、カバノキ属、モミ属などと外生菌根を形成して共生する菌根菌で、人工栽培はできない。
子実体はキャビア・フォアグラと並ぶ世界三大珍味の一つに数えられる高級食材で、「黒いダイヤ」とも呼ばれ非常に珍重される。 紅茶に似た強く高貴な香りがあり、食用油に漬け、香りを移してサラダなどに振りかけたり、スライスして料理にかけたりして使用する。味はほとんど無い。
近年は、イタリア産の白トリュフやフランス産の黒トリュフの代わりに中国産のイボセイヨウショウロ(T. indicum)を代用品として用いる事も多い。しかし、香りは西洋産のそれより幾分弱い。
トリュフの仲間には日本で産するものもあり、前述したイボセイヨウショウロ(最初に発見された)を含めて現在8種が知られている。ヨーロッパではトリュフはアルカリ性土壌に好んで生育するのに対し、日本では酸性土壌に発生していることが多い。
トリュフ(チョコレート)
小粒のチョコレートの一種をトリュフというが、菌類のトリュフと外見が似ていることから名付けられた。
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