トリリオンゲームとは、ビッグコミックスペリオールで連載されている漫画作品である。
概要
『アイシールド21』『Dr.STONE』を手がけた少年漫画家の稲垣理一郎と、『男組』『覇-LORD-』で知られる劇画家の池上遼一が異色のタッグを組む。
テーマは「起業」であり、「投資家が見るのはビジネスではなく人」など、作中で紹介される起業・投資哲学は、藤田晋や佐俣アンリなどの起業家・投資家の取材を経て描かれている。
ストーリーは稲垣理一郎らしい熱い少年漫画の様相をしており、これに合わせて池上遼一の画風も、過去作品と比べてかなりコミカルになっている。80歳近いとは思えない池上御大のバイタリティを感じられるかもしれない。
2023年7月〜9月にTBS系列でテレビドラマが放送。2025年には映画化が決定している。
2024年10月~2025年3月にテレビアニメが放送。制作はマッドハウス。
あらすじ
Google、Amazon、Microsoft。世界最大企業の時価総額は、約1兆(トリリオン)ドル。
すなわち1兆ドルあれば、この世のものはいつでも全て手に入るという。
「ええええ、さすがにそこまでは、いらないかなぁ〜⁇お金…」
「いるいる!!!」
ハルは1兆ドルを稼ぐため、「中身のない会社の起業」「嘘八百の営業」「グレーな投資活動」なんでもやって、この世の全てを手に入れる「トリリオンゲーム」に身を投じていく。
登場人物
- ハル 演:目黒蓮(Snow Man) / 大塚剛央
- 天王寺陽。「クハハ」という笑い方が特徴。
- 稲垣作品おなじみ、ヒル魔や千空と同系統のチートキャラ。(作者は「龍水とヒル魔のあいの子」と表現している。)
- 「コミュ力」に特化しているが、多国語を話したり、一晩で開発技術者を100人集めたり、ラウンジ嬢を秒で持ち帰ったりと、もはや会話が得意とかでは片付けられないようなチートっぷりを発揮する。 そんな彼の話すことのほとんどは「嘘」であり、過去や素性はあまり明かされていない。
- 目的のためなら犯罪や詐欺まがいのことにも躊躇しない危険な人物だが、それに反して友情や義理に篤い一面もある。
- 第一話の時点で、世界長者番付のトップ10に入る未来は明かされているが、現実の世界長者番付は1位でも個人資産1000億ドル前後なので、彼が1兆ドル稼げるかはまだ分からない。
- ガク 演:佐野勇斗 / 石毛翔弥
- 平学。プログラミング好きのPCオタク。
- 中学生のころにお互いを助けあってからハルと友達になり、それがきっかけでハルの「トリリオンゲーム」に巻き込まれることになる。
- コミュ力が弱く、自信もないので他者からすぐナメられてしまうが、技術力はホンモノ。(作者としては「プログラマーを100人並べたらおそらく上から2番目くらい」の技術力をイメージしているらしい。)
- ハルと違い金に執着はないが、自分を信頼してくれるハルと一緒に会社がやりたいと思い、ハルの夢に協力するようになる。
- 未来では世界長者番付のトップ10に入り、お台場近くの超高層ビルに豪華な部屋を構えるようになるが、「こんなごっつい家が夢だったんじゃない」と嘆いている。
- 桐姫 演:今田美桜 / M・A・O
- 黒龍キリカ。日本最大のIT企業グループ「ドラゴンバンク」の社長令嬢。
- 20歳にして取締役のため、社内でも縁故出世を疑われているが、人を見る眼は確かで、ハルとガクのコンビを高く評価している。
- 無能な社員には関心をもたない、自社のブランドを傷つける不安要素は容赦なく切り捨てるなど、ビジネスにおいては非情。
- ハルにも劣らないワガママな性格で、欲しいものは完全に自分のものにしたがる。
- 黒龍 演:國村隼 / 土師孝也
- 黒龍一真。ドラゴンバンクの社長。桐姫の父。
- 自身にとって危うい存在は、その財力で手中に収めるか徹底的に叩き潰すワガママな男で、その矛は身内にも容赦なく突きつけられる。
- 長瀬 演:竹財輝之助 / 水中雅章
- 長瀬忠則。桐姫の側近。桐姫に忠誠を誓っており、桐姫に褒めてもらうことが彼の行動指針。
- 桐姫が欲しがっているハルとガクのコンビが気に入らない。
- 祁答院 演:吉川晃司 / 東地宏樹
- 祁答院一輝。「祁答院ベンチャーキャピタル」の投資家。ハットにサングラスに髭面の胡散臭い男。「ブハハ」という笑い方が特徴。
- 「セキュリティチャンピオンシップ」で何をしてでも勝とうとしたハルに自身の財産を賭けるようになる。
- 水樹 演:あかせあかり / 若山詩音
- 祁答院の秘書。女子高生とは思えない仕事ぶり。 プライベートではズバズバ物を言う性格。
- 未来ではガクの秘書となっているが…?
- 凛々 演:福本莉子 / 田中有紀
- 高橋凛々。ハルとガクが立ち上げた会社に入社した女性。
- 「任された仕事は徹底して取り組む」「自身の得になるズルはしない」など、マジメが取り柄だがそれ故に損をしてしまう性格。 入社早々社長に任命されるなど無茶苦茶な目に遭うも、それすらマジメに取り組む等、信頼できる人物。
- 桜 演:原嘉孝 / 鈴木崚汰
- ツンツン頭が特徴のゲーム会社社長。「ハートが足んねえ」が口癖。
- 面白いゲームを作ることへの情熱と腕はあるが、営業力がないため全く売れていない。
- ゲームへの熱意がある者には敬意を示すが、それらしいだけの熱意にも簡単に乗ってしまう騙されやすい面も。
- 蛇島 演:鈴木浩介
- お金にがめついゲーム開発おじさん。ドラゴンバンクの人気ソシャゲ『ドラゴン娘』の生みの親。
- 金銭トラブルが原因で、社内で飼い殺しにされていた。
- 皇 演:西岡徳馬
- 芸能プロダクション「皇興業」の社長。 仁義を重んじる芸能界のドン。
- あかり 演:百田夏菜子
- 白虎あかり。瓦テレビの女子アナ。自分の意見は飾らずそのまま発言する、ハルと真逆のタイプ。
- 桐姫とは恋のライバル。
- 宝田
- パイレーツ証券に勤める関西人。その場の勢いによる「フカシ」を使いがちな若者。
- 持たざる者ののし上がりとして、ハルたちに東証一部上場を持ちかける。
外部リンク
関連項目
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