トレバー・フィリップスとは、 グランド・セフト・オートV(Grand Theft Auto V,GTA5)に登場する主人公の一人である。
概要
キチガイパラダイスと称されるGTAシリーズ史上のキャラクターの中でもブッチギリなキチガイ度、戦闘力を持ち、おまけに不安定で残酷な性格をしており、そのまるで災害のような行動を止められる者は極々少数。かつて最重要指名手配犯であったマイケル・タウンリー(現在はマイケル・デサンタという名)でさえも「トレバーに会えば俺が天使に見えてくる」という超ド級の爆弾発言までさせるほど。そのために予想もつかないほど奇抜な、あるいは凶悪な行動によく出る。
その常軌を逸した行動は以下のとおり。
- 殺人、強盗、破壊、麻薬などなどの犯罪を起こす。しかも日常茶飯事レベルの頻度で発生。
- 超絶の悪食。ゴミはおろか、なんと人までもを平気で食う。スイッチ時のシーンではロスサントスの噴水にゲロを吐き「インド人は…絶対に…食べるな……」(Never eat indian peopleと言っちゃってるので誤訳ではない)という発言も。空軍で出会った友人のクリータスとのミッション「シューティング・ゲーム」では彼から貸してもらった狩猟用の笛を渡されくわえた時に、「なんだか老人みたいな味がする」という発言まですることから、老人までも食っていることがうかがえる。
- ストーリー中にトレバー自身が発言している会話の内容から、多重人格者と思われる。
- 自分を虐待してきた父親を焼き殺す。
- 初登場のシーンで過去作の『グランド・セフト・オートIV・ザ・ロスト・アンド・ダムド』の主人公であるジョナサン・クレビッツ(ジョニー)の元彼女であるアシュリー・バトラーを寝取り、それに対しジョニーが怒ったところ、なんとトレバーは逆ギレしてジョニーを殺害する。
- しかもジョニーを殺害したからといい、ロストMCのメンバーを粛清。数十名いたメンバーを単身で(仲間のロンも一応後方で戦ってはいた)全員虐殺した。
- おまけに「そのついでとして」まったく無関係のギャングのリーダーのオルテガをぶっ殺す(一応脅迫して見逃すということもできるが)。
- 中国ギャング「トライアド」と商談の契約を結ぶが 途中でオルテガの仇としてギャング「アステカス」の数十人のメンバーが襲撃(前述で彼を見逃した場合もオルテガ付きで襲ってくる)。抗争から逃がすために商談相手をなんとアイスケースに避難させて凍死寸前にさせる。
- 商売客を横取りしたオニールの兄弟仲間全員を復讐で皆殺しに。トドメといわんばかりに拠点のラボに火をつけて大爆発させる。
- 民間軍事会社「メリー・ウェザー」の核爆弾に匹敵するほど強力な兵器を盗み出す。
- メキシコの裏社会の大物である「マーティン・マドラッゾ」の耳を噛みちぎり、その妻であるパトリシアを誘拐する。
- しかもそのパトリシアと恋に落ちる。マイケルは「ストックホルム症候群が燃え上がる季節だからな」「高校生みたいな純愛しやがって」と評する。
- パレト強盗のミッションでは大勢の警察の集団の前にミニガンで立ちはだかり、無茶苦茶な破壊行為を行う。途中で軍まで出動するもあっけなく返り討ちにされ、やがて戦車までもが増援にやってくるという支離滅裂な展開に。
- ボロい農薬散布機でメリーウェザーの巨大な貨物機に突撃。もちろん乗務員全員はぶっ殺される。
- 特殊スキルの効果は「攻撃力を上げ、受けるダメージを減らす」とあるが、実質ダメージは0になる。超高所から落ちようが大爆発を食らおうが戦車のキャノンが直撃しようがピンピンである。
- 被害妄想で敵意のない人でも容赦なく殺す。
-
カナダなまりを気にしているのか、なまりをバカにされたりすると激昂する。また母親をバカにされても同様にキレる。
こんな災害並みの性格を持つトレバーだが、彼が一度でも気に入った人や、トレバーのことを大人、あるいは一人の人間とみなした人などに対しては非常に優しかったりする。
- 友人マイケルの死に対して9年間嘆いていた
- マイケルと再会して間もなくマイケルの娘トレイシーに恥をかかさないために、トレイシーのいるテレビの撮影場所に即出動。
- さらにトレイシーにポルノまがいのダンスをさせたラズロウという番組司会者をシバき(番組は台無し)、さらにコンパクトカーで逃げる彼に対しデカい商業トラックで追い回し、追い詰めた末に「生皮剥いでやる」とまで脅す。
- FIBを憎んではいたが、マイケルの頼みとあって、そしてムショに入れられている友人のブラッドを釈放してくれると信じFIBからの無茶な依頼を渋々承諾したりする。
- ブラッドの話をしてるマイケルやFIB捜査官らの態度だけで、彼についての事実を察する。
- 埋められた真実を知ってマイケルと対峙するも、結局彼を殺すことはなく、銃も1発も発砲しなかった。
- しかも後日に腐敗しきったFIBのチーム、IAA、メリーウェザーに囲まれてピンチだったマイケルに加勢。悪態つきつつもマイケルとFIBの味方のデイブを助けるツンデレが光った。
- (ラストミッションのネタバレにより反転)Bルートでマイケルを殺すことを選んだフランクリンからの誘いをなんと断る。殺した後のフランクリンに「最低な奴」と言い放ち、縁を切る。
また、麻薬取引時、相手がさし出した偽物の麻薬にすぐ気付いたり、オニールの兄弟全員の名前を一瞬にして覚えたりなど、非常に頭がキレる一面も持つ。
頭脳明晰、戦闘力最強クラス、あふれる人情味・・・平たく言えば彼こそ現代アメリカのスーパーマン、あるいはヒーローともいえるだろう。キチガイなところを除けば。
元空軍なだけあって航空機の運転に精通しており、ミッションではヘリコプターでの輸送を担当することも多い。というよりはトレバー関連のストーリーは飛行機を操作する場面がとても多い。低空飛行、爆撃、積荷投下などの多彩なミッションが待ち受ける。
幼いころは父親に虐待され、母親からはゆがんだ愛情で育てられるというヤバい家庭環境で育ってきた。最初はホッケーの選手になろうとやってきたがホモのコーチにヤられてしまい、これをやめる。その後空軍に志願して、アメリカの為に働いてきたものの(友人のロンやクリータスとはこの頃に出会った)心理鑑定の結果からパイロットを辞めさせられた過去を持つ。その後はノース・ヤンクトンの航空会社で働いていたが、マイケルと出会い、彼に見込まれて強盗の世界に入ることに。
9年前のノース・ヤンクトンの強盗が失敗し、一人逃げ仰せた後、薬物や銃器を扱う「トレバー・フィリップス工業(通称=TPI)」を営んでいたが、偶然にもマイケルの復帰を知り、彼の居場所を突き止める。のちに自らもマイケル、フランクリン、レスターとともに再び強盗業にいそしむようになる(トレバー・フィリップス工業についてはロンに経営を任せた)。
その危険すぎる思考と行動からFIBから危険視されるようになり、Aルートではフランクリンとマイケルによって火達磨になるという壮絶な死を遂げる。Bルートではフランクリンはマイケルを殺そうとした場合、トレバーは加勢しない。そしてマイケルを殺したフランクリンとは「次会ったら殺す」と言い、縁を切る。CルートはFIBのクソ野郎であるスティーブ・ヘインズをスナイパーでぶっ殺し、超がつく大物であるデビン・ウェストンを誘拐し、主人公3人で車のトランクにデビンを入れたまま崖から落として爆殺させる。
人間関係
物語が進めばやがて彼の孤独に苦しんでいる様子や上記のような人間味あふれる一面をうかがうことができる。そうした狂気と人情のギャップのインパクトのおかげなのか、3人の主人公の中では特に人気が高い。そんなトレバーの人間関係は次のとおり。
ロナウド・ジャコウスキー
通称ロン、ナーバス・ロン。トレバーとは空軍の頃に出会った。無知の友人ではあるがトレバーの事を恐れていることも窺える。そのためか彼の奴隷、イエスマンのような立ち位置になったりすることもある。
陰謀論者で、常にラジオを携帯している。また、GTA5のラジオ局の番組を務めたりもしている。
戦闘力はあまり無いが、行動力はあるため、トレバーのサポートを行うポジションに回ることが多い。
ウェイド
半年前に従兄弟2人とアラモ海に遊びにいくが、トレバーに2人を食い殺され、しかもウェイド自身はその事を知らない。置き去りにされた自分を拾ってくれたものと思っているようだ。
言動や行動から察するにかなりのアホ。トレバーの服についた血をシロップと間違えたりも。
戦闘力はないが、マイケル・タウンリーをロスサントスから見つけ出せというトレバーの無茶な達しを受けて見事マイケルを見つけ出すなど、探索に長けているようだ。
ストーリーの終盤あたりでは、トレバーが経営者を殺して乗っ取ったストリップクラブに滞在するようになり、レディ2人にかわいがってもらってる。
シェフ
戦闘力が高く、TPI入社試験として貴金属買取業者を襲撃しろと課せられて見事にターゲットとガードマンを殺して廃棄場に埋め、数万ドルを勝ち取る大成果をあげ、トレバーに気に入られた。その後も襲撃してきたアステカスのメンバーをトレバーと2人だけで退けるなど、かなりの強さ。だが上の2人に同じく、トレバーに振り回されている感が否めない。
クリータス・ユーイング
トレバーの友人。こちらもロンと同じく空軍のころに出会ったようだ。
スナイパーライフルの扱いが上手い。パラボラアンテナ、走行している車のタイヤなどを撃ち抜いて遊んでいる。
密猟のミッションを与えてくるのもこいつ。狩りのノウハウをトレバーに教えてくれる。
トレバーがパトリシアを誘拐した際に、メールで「かわいらしい女と結婚したみたいで安心した」と勘違いして送ってくる。
マイケル・タウンリー(マイケル・デサンタ)
上述にあるとおり、ノース・ヤンクトンの航空会社でトレバーと出会い、強盗仲間になる。トレバーに強盗のノウハウを教えたある意味最強のキャラクター。
最初の強盗は1988年に小切手換金所を襲うというもので、当時マイケルは20歳だった。これにはトレバーも「25年前かよ とんでもねえな」とビックリ。
トレバーもマイケルを信頼する仲間と見ている。FIBと組んでトレバーらを裏切り、ブラッドの事実を知っても、マイケルを結局殺さなかった。ただマイケルは所帯を持っていること、そしてトレバーが復讐してくるのではないかということを恐れており、ラストストーリーのAルートでは・・・
フランクリン・クリントン
ストーリーの中盤のFIBの任務で共闘した事で知り合うことになる。こちらも信頼できる友人とみている。フランクリンの公然わいせつの逮捕歴を知ったトレバーは、そのことで警察官に「俺のアフリカ系アメリカ人の友達をつまらん事で逮捕したらしいな?」と難癖をつける。公然わいせつはつまらん事で済むのだろうか・・・
ラマー・デイビス
フランクリンの幼馴染。こちらもストーリー中盤で知り合うことに。ラマー自身がアホなのかそれとも威勢がいいのか、トレバーをまったく恐れず対等でフレンドリーに接する。そのおかげかトレバーもラマーを信頼しているようだ。
パトリシア・マドラッゾ
GTA5のヒロイン(マジです)。マーティンのような短気野郎と何十年も一緒にいたせいかかなりの寛容、包容力がある人で、トレバーに誘拐され、「もしかしたら、バラバラにしてトイレに流すかもしれない」と脅されるも、「正直な人」と言い放ち、トレバーを大人と認めてくれた数少ない人物のひとり。トレバーは彼女を愛し、彼女もまたトレバーを愛するというすさまじい純愛ぶり。トレバーの家に滞在している間はトレバーの家の中がすごくきれいになる。すげえ。
マイケルは彼女を「ストックホルム症候群」と言ったが、開放されてマーティンの元に戻されても電話(というよりラブコール)をかけたりするので、このトレバーとの愛はまさしく本物だったといえよう。ギャングの妻、恐るべし・・・
関連動画
▼主人公を演じた3人のインタビュー。他の2人にも言えるがトレバーはもはや本人である。
関連項目
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