トロットサンダー(1989~2004)とは、JRA(日本中央競馬会)所属の元競走馬・元種牡馬である。
概要
父・ダイナコスモス
母・ラセーヌワンダ(母父・テスコボーイ)
育成牧場時代に大怪我を負い、そのためデビューが遅れてしまったトロットサンダー。そして、1992年7月に浦和競馬場でデビューすると、8戦して7勝、2着1回と完璧な戦績をあげる。しかし、今度は球節を骨折。競争能力喪失ものの重傷であったが、1年以上の療養を経て復帰戦も勝利。このレースを最後に中央に移籍することになる。
移籍初戦では2着に敗れるが、その後は条件戦を連勝。しかし、格上挑戦した中山記念は7着、その後函館記念、札幌記念も7着と移籍当初は重賞では結果を残せなかった。その後、アイルランドTを快勝し、マイルCSへ向かう。重賞未勝利であったが、マイル戦では負け無しという戦績を評価され4番人気となる。
レースでは、スタートで出遅れるも直線では鋭い末脚で他馬を斬り捨て、重賞初制覇&GⅠ初制覇を成し遂げた。
陣営は翌年春の最大目標を安田記念と定める。東京新聞杯を快勝するも京王杯SCでは、前年の安田記念優勝馬ハートレイクに0.1秒差の3着と敗れる。
そして、本番の安田記念。直線でタイキブリザードやヒシアケボノとの激しい接戦をハナ差下して優勝する。
その後、毎日王冠から天皇賞(秋)を引退レースとすると陣営が発表したが、その後に骨折が判明する。さらに、9月末には馬主の名義貸し事件が発覚。これの煽りをうけてか、このまま引退する事となった。
引退後は種牡馬となり、地方競馬に数頭の活躍馬を送り込んでいる。しかし、2004年に種牡馬廃用となり、その年に雪に脚を滑らせて骨折。安楽死処分となっている。
1400では短く、1800では長いという生粋のマイラーで、中央に移籍してからの勝ち鞍も条件戦で1800mの勝利が1回ある以外は全て1600mでの勝利である。
また、生涯において1600mのレースでは1度も負ける事はなかった。まさにPerfect Milerに相応しい名馬だった。
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