トロとは、お寿司や刺身で大人気の食用にされるマグロの部位である。赤みがかった色が特徴。
曖昧さ回避
- ゲームソフト「どこでもいっしょ」系列の主人公の白ネコ。→井上トロ
- サイト運営、DVD・写真集等の販売を行っている会社。→株式会社トロ
- おそい、勢いが弱いといった意味合いの言葉。「とろ」とひらがなで書く場合も。「のんびりととろとろ歩く」「弱火でトロトロ煮る」など二回重ねて使うこともある。そこから「動きが遅い」「頭の回転が遅い」と言ったことを連想してか「のろま」「鈍い」「愚鈍」「間抜け」「しょうもない」と言った意味も持ち、「てめえはホントにトロいなぁ」「トロくせえこと考えてないで勉強しなさい!」といったような罵倒語にも使われる。
概要
脂がよく乗っている部分を「大トロ」、それほどでもないが脂が乗っている部分を「中トロ」とよぶ。
大トロ・中トロ以外の部分は「赤身」であり、トロとは別物である。トロは赤みより値段が高く順番で表すと、赤み→トロ→中トロ→大トロの順番で高価になる。
トロはお寿司屋には必ずと言っていいほど置いてある。調理法はそのまま薄く切って醤油と山葵で食べるのが刺身方式で酢飯の上に載せて食べるのがお寿司方式である。
ネギを添えたものはネギトロと呼ばれるが、元は魚の骨の隙間の中落ちなどの身を「ねぎ取る」という言葉が転じて「ネギトロ」となったため、本来「ネギトロ」の語源には野菜のネギの意味も本項のトロの意味も含まれない。
ネギが添えられていないものもネギトロと呼ばれるのはこのためである。
ネギトロはお寿司屋では海苔で巻いた軍艦巻きにされることが多い。
語源
トロの語源は大正時代あたりに、「口の中にいれるとトロっとするから」というそのまんまの理由から付けられた説が有力である。
歴史
江戸時代にはマグロといったら赤身で、トロ(と今呼ばれている部分)はゴミ扱いで捨てられていたりした。大トロも捨てられていた。
明治以後、西洋料理の影響などによる食習慣の変化で、逆に珍重されるようになったらしい。
なぜ当時捨てられていたかは当時の人に聞いてみないと分からないが、当時は冷蔵庫が無かったため大トロなどは急速に腐りやかったからじゃないかなどと推測されている。また脂が多い食べ物は当時の人の口に合わなかったからなのかも知れない。
現在では、刺身でもお寿司としても最高峰の人気を誇る食材の地位にまで上り詰めた。
トロッとしていて本当に美味しいよ!
関連動画
関連項目
- 4
- 0pt