トータス重突撃戦車とは、第二次世界大戦中にイギリスが開発した重戦車である。
開発完了とほぼ同時に大戦が終結したため、6両が試作されたに留まった。
概要
トータス重突撃戦車(Tortoise Heavy Assault Tank)は、要塞化された陣地(例:ジークフリート線)を突破するために開発された重戦車である。
砲塔を持たない『突撃戦車』で、正面を向いた戦闘に特化している。前面装甲厚は228~250mmにも及び、その主砲である32ポンド砲(口径94mm)の威力は当時連合国側の対戦車砲としては最強レベルであった[1]。
重装甲と高火力を両立した車両だが、その代償として重量は79トンにも及び、最高速度は19kmしか出なかった[2]。名は体を表すとはいうが、この車両に『亀[3]』と命名する英国人のセンスは流石としか言いようがない。
戦後にドイツに輸送されて各種試験が行われたらしい。意外に機械的信頼性は高く[4]、砲の性能も十分だったようだ。いかんせんコンセプトが時代遅れであり、同様のコンセプトをもつT28重戦車(米)同様、後継車が作られることはなかった。
試作車両のうち1両が現存しており、レストアされてイギリスのボービントン戦車博物館に保管・展示されている。
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関連項目
脚注
- *砲弾重量はあの有名な17ポンド砲の1.8倍以上
- *低速だが一応チャーチル歩兵戦車と同程度のため、これで十分と判断されたのだろう
- *トータスとはリクガメのことを指す(直球)
- *動画のレストア車両は軽快に走行している。歩兵戦車のノウハウが活かされているのだろう
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