トーマ・アヴェニールとは、漫画『魔法戦記リリカルなのはForce』の登場人物で、同作の主人公である。
CV:梶裕貴
概要
リリカルなのはシリーズ初にして、現在の所唯一の男性主人公となる。第3管理世界・ヴァイゼン出身の15歳。
趣味は一人旅、遺跡での宝探し、キャンプ料理。相棒のインテリジェントデバイスは「スティード」。
性格は快活で優しく、冷静な観察眼や思慮深さを持った少年。なのはシリーズに登場する少年キャラの宿命として純情である。
7年前(新暦75年)に起きた「ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故」の唯一の生存者で、現在はその事故の真相救命及び、自身の気持ちにケリを付ける為に旅を続けている。
事故の直後は、事故を起こした中心人物と思われる二人組に復讐するために、山篭りして殺人技術を磨きながら、浮浪児としてしばらく生活していた。 その最中にスバル・ナカジマと出会い、心を通わせた事で彼女に保護される。後にティアナ・ランスターとも引き合わされ、彼女たちによって様々な便宜を計ってもらった事で、保護施設で過ごす。
学校へ通える年齢になった事で、「ナカジマ家の子供にならないか」と誘われるが、前述のように自身の過去を精算する旅を終えるまで待って欲しいと頼み、現在は保留となっている。スバルを初めとしたナカジマ家の姉妹全員の弟のような存在で、高町なのはとも面識がある様子。
ヒロインの一人リリィ・シュトロゼックと出会い、その危機を救おうとした際にエクリプスウィルスに感染。更には彼女との「誓約(エンゲージ)」と呼ばれる現象の発現によって、エクリプス(EC)ディバイダーとなる。
ECディバイダーとなった後、彼の力を狙うフッケバインファミリーと接触し囚われの身となるが、そこにトーマ達を救出に来た特務6課とフッケバインファミリーの戦闘の最中、その戦闘に反応してトーマのEC能力が暴走するという事態が起こるも、それを乗り越えてなのは達の元へ帰還、それ以降はアイシス、リリィともども特務六課に招聘されて共にEC事件に立ち向かう事となる。
トーマはリアクターなしでの擬似リアクトを行うほか、戦闘防護服第2形態適合者「黒騎士」へとその姿を変えている。
彼はEC因子適合者の中でも更に特殊な「ゼロ因子適合者」で、「銀十字」とその力がリンクした際に、ディバイトゼロ・エクリプスを発動、結合分断を極めて広範囲で展開した。これは艦船の動力、人体の生命活動、魔力、更にはエクリプスディバイダーのリアクトに至るまであらゆるものに影響を及ぼす規模のものであった。しかも当時リリィは極めて不完全な状態でリアクトする事ができていなかったため、彼の力は敵味方問わず効果を与え、さらに自身も銀十字の書の自動戦闘システムも支配されてしまい自分を救助に来たなのは達にすら刃を向けてしまった。そこに己の役割を思い出したリリィが彼とのリアクトを果たした事でようやく銀十字の書の暴走は収まり、トーマも正気を取り戻した。
ディバイダー「996」
トーマがリリィを救助した研究所で入手したディバイダーで、基本形態では拳銃にブレードが取り付けられたような形状をしており、上記の通り、当初はリアクター無しでも擬似リアクト可能だが、本来はリリィこと“シュトロゼックシリーズ”を対とするリアクターとし、他にも書物型ストレージデバイス“銀十字の書”が付属しているのが特徴。
ECウィルスの感染と適応が進んだ第二形態では黒いレザーコートのような衣装をまとい、肉体的には頭髪が銀髪となり、そして全身に赤いタトゥーを入れたような姿の「シュトロゼック・リアクト 黒騎士」形態となる。
この形態ではディバイダーの形状も大幅に変化、もはや銃と言うよりも巨大なソードに近いもの(剣身には大きな反り返しがあり、柄などにも多数のセレーションナイフが取り付けられている)となり、さらに右手にも複数の刃が備わった盾に似た装備が装着される。
行使する攻撃は“シルバーバレット”や”シルバーハンマー”といった射撃、砲撃魔法に近いものが多い。
そして魔力や生命力といったあらゆるエネルギーの流れを断ち切り阻害する“ディバイドゼロ”を武器とする。
(ただし、トーマ自身現時点ではディバイドゼロ関連の能力はまだほとんど使いこなせていない)
他にも銀十字の書とそれを制御するリリィ・シュトロゼックのサポートにより、能力や武装の管制から的確な状況分析および状況判断が行える高度な戦闘補助機能も備わっている。
余談だがこの黒騎士形態、全体的に禍々しく見える姿のせいか、PSPゲーム『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -GOD-』では他のキャラに“悪そう”な印象を持たれていた。
関連動画
関連項目
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