ドキばぐとは、柴田亜美の漫画作品。週刊ファミ通で2001年から連載開始。2017年以降は、事実上の連載休止状態。
構成は4ページフルカラー。当初は隔週連載だったが、作者が他誌でも漫画を多数描いていて多忙になったため、月1連載とペースを落として継続。2009年1月23日号でファーストシーズンが終了し、その後連載休止。週刊ファミ通2012年9月13日号に特別復活編が掲載され、その後不定期に掲載。2017年12月に8年8か月ぶりの新刊『ドキばぐ∞』が発売。しかしそれ以降は新作の掲載はないため、事実上の連載休止状態となっている。
概要
新作ゲームやゲームショウレポ、ゲーム業界への取材がメイン。
―――だったが、気付いたらゲーム業界人を巻き込んだギャグ漫画へと変貌。柴田とその編集オザワ(詳しくは後述)がヒゲ(同じく後述)に命じられてやる気無さそうにゲームの取材をしていくのが定番の流れ。
どの人物も初登場時は真っ当な人間として描かれる事が多いが(セガを除く)、2回・3回と描かれる回数が多くなればなるほど次々に崩壊し笑い(と危険なネタを)振りまいていく。
連載に至るまでの経緯は少し変わっている。元々ファミ通で柴田の『ジャングル少年ジャン』という漫画が連載されていた。その番外編としてゲームクリエイターから読者プレゼントを貰うという漫画の不定期連載がスタート。どうやらそれが好評だったらしく1997年1月3日号から『ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル』とタイトルを付けての隔週連載となる。2001年10月19日号から現在のタイトルになる(理由は「タイトルが長すぎるから」)。上記の経緯の為、『ジャングル少年ジャン』自体の連載は終了してすらもいない。
余談だが、柴田亜美にとってゲーム漫画はこれが初めでではなく、『Gセン場のアーミン』という漫画を以前ファミ通で連載していた。こちらは担当よりもマネージャーの出番が多く、またクリエイターが出ることも少なく、どちらかと言うと作者のゲーム生活を中心にした漫画になっていた。ちなみに、『Gセン場のアーミン』の作中で語られているが、作者がゲーム漫画を描くきっかけは「シャイニング・フォースでハンゾウ(普通のプレイではそうそう見つけられない隠しキャラ)を仲間にする方法を教えて欲しい」と名前・肩書き付きでファックスを編集部に送ったことだった。
ドキばぐのゲーム業界内での人気知名度は高い。その人気は取材がサイン会に変化するほど。
主な登場人物
- 柴田亜美
漫画家。作者本人。タコ→タヌキの姿でデフォルメされて描かれる。速筆ではあるものの勢いで仕事を受けまくるため、連載を落とすこと幾度と知れない。某回では血の涙を流しながら「(この漫画のネタは)ええ、ほっとんどマジよ…」と愚痴っていた。長年遊んでいるゲーム好きだが、説明書を読まずに始める主義なせいで、基礎的なことが抜けていたり最初のポイントで延々彷徨ったりといったミスをよく犯す。
小沢との仲は決して良いとは言えないが、ヒゲを陥れる時には結託して事を運ぶ。 - チップス小沢
柴田の担当編集者。白猫の着ぐるみを着た姿でデフォルメされている(どことなくパプワのチャッピーに似ている)。会社に出勤するよりも『水木しげるの妖怪写真館』をプレイしていたいほどの鬼太郎好きで、この漫画の担当として辞表をいつでも出す覚悟を決めている。某回で作者に対し、「やめろよ先生…俺この漫画、『実話ですか?』って人に聞かれるの辛くて仕方ないんだからよぉー…」と涙ながらに語っていた。
語尾は「~だニャー」
本名・小澤繁夫、「チップス小沢」はファミ通上のペンネーム。ファミ通副編集長兼オトナファミの編集長。 - 浜村通信
通称「ヒゲ」。御存知ファミ痛の変酋長。柴田と小沢の前にコスプレ姿で唐突に現れ取材を命じる事もしばしば。(なぜか連絡を相手方に入れないため、アポ無しの突撃取材やスパイまがいの取材がしょっちゅう)
二人からは敬意をもって扱われたことは皆無であり、作中で様々な方法で半殺しの目に遭い続ける(何度か生き返りも体験済み)。というか、最初期からマンガのネタが凄まじかったせいか、第1巻のゲストページでかなり過激なメッセージを発していた。
本名・浜村弘一。「浜村通信」はファミ通上のペンネーム。その後、エンターブレイン代表取締役社長。ファミ通とまんじゅうがあれば生きていける。
主な登場人物(ゲームクリエイター)
※ここでは『ドキばぐ』内での設定のみ記載します。あんまり信じちゃ駄目だよ!
- 中裕司
作者をポルシェで追い掛け回したり、作者の物乞い(クリスマスナイツくれ)をばっさり切り捨てたりと敏腕な雰囲気を漂わせていたが、途中からは自分が開発した青いハリネズミの姿で度々登場。焼かれる、苦手な絵を無理やり描かされる、運転手をさせられる、奢らされるなど、作中で最も酷い扱いを受けている(登場期間・回数ともに作者・担当・ヒゲを除けばトップクラスである)。
DHK(ドキばぐ被害者の会)五傑の一人。 - 名越稔洋
金髪(初期は黒髪)・タンクトップ・暴力的・猪突猛進なデフォルメをされて登場。本宮ひろ志風のタッチで描かれる。『シェンムー』の呪いから抜けられなかったのは良い思い出。よく捕まる。
DHK五傑の一人。 - 小島秀夫
白髪・銀縁眼鏡・こけた頬・すぐ吐血する・常に花を背負っている古き良き少女漫画チックなデフォルメで登場。口癖は「恐ろしい子!」という某演劇漫画の先生そっくりな姿である。紅天女(ルビはPS2だったりMGS4だったり変化する)を演じられそうな人間を見付けるとレッスンを始めてしまう。好物はカルピス。
DHK五傑の一人。
2012年の特別復活篇その1でもその耽美な容姿と花を背負うスタイルは変わらずに登場。更に実写でも参加し、ダンボールを被るわフェンスに緊縛されるわ蛇に噛まれるわと大活躍であった。 - 三並達也
基本的に苦悶の表情を浮かべ続けている。常に『藤原さん(藤原得郎)の教え』に従っている為、行動に制限が生じまくる。作中で作者に彼女との仲を引き裂かれていたが真実は闇の中。
DHK五傑の一人。 - 山岸功典
スターオーシャンシリーズのプロデューサー。登場するなり「もうダメだ…」と言って高所から飛び降りようとする。発売延期のトラウマが主な原因。『スターオーシャン3』取材時の回(発売延期)は未だに伝説となっている。おそらくPAPUWAのヤマギシくんの元ネタ。
DHK五傑の一人。 - 中村光一
初登場時は極めて真っ当かつ真面目な人として描かれていたが、『街』製作の際の『FAX連続誤送信事件』により、一気にネタキャラとして書かれるようになる(作者曰く、弟切草の花言葉は復讐)。武器は壺。 - 高津祥一郎
『正しい武士道は女子供も真っ二つ!』『よぉ来たのぉゲーメスト!』『身ぃの程知らずがぁ~!』など数々の名言を生み出した連載初期のネタキャラ筆頭。SNKの名物広報社員でもあった。初登場時で既に日本刀に上半身をはだけた着物姿と扱いの悪さは一級。カプコンと壮絶な抗争を繰り広げかけるが、パチンコ屋の店員アルゼ社員として爽やかに去っていった。
その後、広告代理業の会社『メディア・イコール』を設立し、代表取締役に就任、独立する。が、2015年4月に詐欺事件に関与した容疑で警視庁に逮捕され、その件は全国ニュースとなったため、彼をSNK時代から知る人間及びドキばぐのネタキャラとして知る人間全員を悪い意味で驚愕させてしまった。
- 日野晃博
初登場時にはゲームクリエイターとして認識されていなかった、現在では大幅に知名度アップしたレベルファイブ社長。いつでもどこでもとんこつラーメン。 - 松野泰己
紫のバラの人。いつも天井やら壁やらに張り付いた状態で現れ、柴田とオザワを陰ながらサポートする。
某演劇漫画の先生っぽい人とはセットで扱われる。 - 岡田耕始
太鼓など登場時には何か楽器を演奏している。三社祭大好き(そのために独立した)。最初は常に金子とセットで登場していたが、後に金子の個展からつまみ出されるなど碌な扱いをされていない。 - 金子一馬
岡田耕始の相方で、同じく登場時には楽器を演奏している。アフロは成長するものです。『デビチル』に作者と担当を悪魔として登場させるが、タヌキのはずの作者が「ナマモノのキツネ」となっていた。 - 菊池啓介
ゲームショウのテクモブースの隙間で発見することが出来ます。 - 桜井政博
ジオライト星人の格好でUFOに乗り愛・地球博を見に行く。青いハリネズミに嫉妬される。 - Mana様
耽美な姿でゲームへの拘りを熱く語られる。少しでも変な事を言うと鞭で打たれる。
その他大勢。
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関連項目
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