『ドクタースランプ』とは、鳥山明の『Dr.スランプ』を原作としたテレビアニメ2作目及び、Vジャンプで連載された漫画作品。平成版の『Dr.スランプ』である。
また、本作では川田妙子がアラレちゃんの声をあてているため、2018年現在、小山茉美以外が声をやった唯一のアラレちゃんでもある。
概要
1997年11月から1999年9月まで放送されたテレビアニメ作品。それと並行で、Vジャンプで1997年10月号から2000年7月号まで連載された。
本作は、作者の鳥山明がキャラクター原案と監修として関わっている。アラレ役の川田妙子とセンベエ役の屋良有作は鳥山が指名した(と、川田、屋良がDVD付属ブックレットのインタビューで言っている)。これ以降、ドラゴンボールでもDr.スランプでも鳥山が関わることが多くなった。前番組であり、鳥山が一切関わらなかったDBGTがコケたから多くなったのだろう。
鳥山明の漫画『Dr.スランプ』を原作としているが、原作の80年代から時代設定を放送当時のものにし、キャラクター設定やデザインも少し変更した。前作はセル画だったが、本作ではオープニング、エンディング、本編全てがフルデジタルで製作されている。最初から全てフルデジタルなのは本作が初めて(ちょっと前に放送開始した夢のクレヨン王国は最初のEDがセル画だった)。
時代を現代にしたため、「ナウい」が「イケてる」、「イモね」が「ダサい」というように、いくつかのセリフが改変されたほか、電話ボックスが少なかったり、「いまどき自動販売機がしゃべるのは当たり前」などのセリフもある。ちなみに、センベエが都会島のテレビに出る際、ピースケがSMAPのサインを欲しがっているといった小ネタもある(原作、旧アニメ時はまだSMAPはまだ結成されていない)。東映アニメーションも、アラレちゃんの復活ではなく、新しい原作と出会った感じで製作したと話している。
初期は原作のストーリーが多かったが、途中からアニオリが多くなり、ターボくんが生まれた時点で終了した。漫画はアニメ終了後も連載していたため、ターボくん誕生後の話も描かれた。
56話から59話に『ドラゴンボール』の孫悟空、ブルー将軍、ムラサキ曹長が登場し、悟空がアラレたちの学校に行ったりしている。ドラゴンボールも揃っており、誰が願いを叶えるか争った結果、叶えた願いは、のんきおじっさの「トラクターが欲しい」だった。悟空の声はもちろん野沢雅子。
44話では、キャイ~ンのウド鈴木がコマッタチャンを演じている。
2016年にアニマックス、2018年にはキッズステーションで字幕放送が実施された。アラレが黄色、センベエが青色で、その他のキャラは白色となった。
放送終了後は、CM起用、グッズなどは全て『Dr.スランプ アラレちゃん』基準となり、リメイク版のデザインは全く使われなくなった。
初代にも出ていた声優もおり、堀川りょう(初代ではチャーミー山田、本作ではニコチャン手下)、飯塚昭三(初代では銀行強盗のジョーダンなど、本作ではキャラメルマン1号、7号)、青野武(初代の劇場版では浦島太朗、本作ではアンコロモチ)などがいる。またスッパマン役の古谷徹は、初代の劇場版6作~9作でもスッパマンを演じていた。
メインキャスト
キャラクターの詳細は、『Dr.スランプの登場人物一覧』をご覧下さい。
- 則巻アラレ - 川田妙子
- 則巻千兵衛 - 屋良有作
- 則巻ガジラ - 石橋千恵(現・沢口千恵)
- 山吹みどり - 則巻みどり - 皆口裕子
- 木緑あかね - 小西寛子
- 空豆ピースケ - 浦和めぐみ
- 空豆タロウ - 太田真一郎
- オボッチャマン - くまいもとこ
- スッパマン - 古谷徹
- ニコチャン大王 - 島田敏
- ニコチャン手下 - 堀川りょう
- マシリト、つくつん - 置鮎龍太郎
- 鶴燐、ヒヨコ - 桑島法子
主題歌
初期のオープニング、エンディング曲である「顔でかーい」「鼻毛がちょっととびだしている。」は、苦情が殺到し、教育委員会からも文句を言われていた。新聞などでも主題歌を変えさせる署名を集めるほどだった。29話でオープニングが変わり、33話でエンディングも変わった。それと同時に以下スタッフが少し変わるなどスタッフまで影響した。
オープニング
太字は、個別記事がある曲。
エンディング
スタッフ
- 原作・監修・キャラクター原案 - 鳥山明『Dr.スランプ』(集英社「ジャンプ・コミックス」刊)
- 掲載誌 - 週刊少年ジャンプ、Vジャンプ、マーガレット(集英社)
- 企画 - 森下孝三・吉田竜也(東映アニメーション)、河合徹(第1話 - 第28話)→川上大輔(第29話 - 第74話)(フジテレビ)
- プロデューサー - 松崎容子・川上大輔(フジテレビ)、吉田竜也(東映アニメーション)
- 製作担当 - 鳥本武
- シリーズ構成 - 西園悟
- 音楽 - Funta、鍵山稔(第29話 -74話)
- キャラクターデザイン - 中鶴勝祥、山室直儀
- オープニング・エンディング作画[ - 中鶴勝祥
- 美術デザイン - 辻忠直
- 美術ボード - 吉池隆司
- シリーズディレクター - 山内重保
- 色彩設計 - 浅井聡子 美術進行 - 御園博 色指定 - 浅井聡子、千田日出子
- デジタル合成、撮影 - 三晃プロダクション
- 音楽制作・協力 - avex entertainment、フジパシフィックミュージック
- オンライン編集 - 福光伸一
- 音響効果 - 新井秀徳(フィズサウンドクリエイション)
- 選曲 - 渋江博之(第1話 - 第65話) → 神保直史(AUDIO・タナカ)(第65話 - 第75話)
- 録音 - 二宮健治
- 演出助手 - 田中浩司、祖谷悟
- 製作進行 - 山口彰彦、高瀬良一
- 広報 - 為永佐知男(フジテレビ)
- 録音スタジオ - タバック
- オンライン編集 - TOVIC
- 製作協力 - 東映
- 製作 - フジテレビ、東映アニメーション
劇場版
『ドクタースランプ アラレのビックリバーン』という題名で1999年3月公開。キャラクターデザインは鳥山明で、キャイ~ンのウド鈴木と天野ひろゆきが特別出演している。ウドはナシババ、天野は石川八右衛門役。
オープニングはテレビアニメと同じだが、エンディングはオリジナル曲になっている。
ナシババはその後にテレビシリーズにも登場した。ただし声優は龍田直樹。ウドは上記の通り、テレビアニメではコマッタチャン役を担当している。
漫画版
監修は鳥山明、脚本は小山高生(1話、2話)→成田良美、作画は山室直儀で、アニメにはない話が多く、アニメに登場しないキャラもいる。アニメ終了後もしばらく続いたため、ターボくん関連の話やガッちゃんの正体の話もある。
単行本化はされていないが、DVDBOXに全30話収録の本がついている。
ゲーム
本作唯一のPlayStation用アクションゲームである。1999年にバンダイから発売された。
声があるアラレとガジラの声優、デザインは、発売当時放送してたテレビアニメ『ドクタースランプ』のデザインだが、ストーリーは原作に近くしてる。ただしゲームオリジナルもある。評価も高く、ニコニコ動画にも実況動画がたくさんある。難易度も少し高い。それぞれのラストボスがいる。デザインはアニメ2昨と同じ中鶴と山室。
操作方法は、それぞれ、四角が話す、アラレは見ると動きを覚える仕組みになっており、覚えると⚪や×や△のボタンの組み合わせで出来る。
関連動画
アニメ
ゲーム
関連静画
関連項目
公式サイト
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