ドクトル・ホグバックとは、漫画『ONE PIECE』に登場する人物の一人である。
概要
本編ではグランドラインにて登場。ソニックシリーズのエッグマンを連想させるような、卵状の体躯をしている。笑い声は“フォスフォス・・・”。
霧深い海域に浮かぶ、巨船・スリラーバークにて、登場当時の王下七武海所属者、ゲッコー・モリアに仕えている医師。
かつては、世界屈指の外科医療技術の持ち主と知られ、自他ともに天才と認めるほどの手腕を駆使して、患者の治療を行った。傲慢とも高飛車ともとれる言動がちらほらあるが、気さくでからかいやすい一面もあり、時折社交辞令なのか裏表のない敬意なのか判断しがたい発言を混ぜて接する、話しやすい人物。
おまけに、医学と関連性のない話題の時や、モリアと直接会話をしている時以外は、間の抜けた言動や派手なリアクションが目立つこともしばしば。その一方で、モリアに多大な忠誠心を見せ、窮地の際は同僚とともにモリア救出に奔走する姿も見られる。
もっとも、内面は金の亡者に近い強欲かつ品格の乏しい人物だったようで、医療を行ったのも、あくまで金目的。一応、この時点では悪意の種類が少なく、人としての道を大きく踏み外すこともしていない、微妙で実害のない人物だったが、ある女性患者との出会いや失恋、急死などがきっかけで心に大きなスキマがあき、そこにゲッコー・モリアが接触したことで、王下七武海傘下へと転落。海賊だけでなく一部の海軍所属者にも間接危害を加えるような能力者援助や、死体修繕とカゲカゲの実によるゾンビ兵結成などを行うといった問題行動をとるようになってしまった。
麦わら一味と接触して間もない頃は、裏の顔を隠しつつ麦わら一味を捕らえる時間になるまで、気さくな医師を演じていたが、裏の顔を知られてからは取り繕うともせずに内心を暴露。この落差や暴露の際に、あるゾンビに対して行った横暴な行動が、チョッパーの反感を買い、最終的に敗退。
その後、モリア敗北後に乱入したくまと、麦わら一味との競り合いに乗じて脱出。スリラーバークと離れた後、モリアを治療し、白ひげ海賊団と海軍との交戦に一役買った。その後は、特に表立った動きを見せないまま本編が進行。ゾンビ化した者や敵対した海賊に対する尊大な振る舞いに目が行きがちだが、犯罪行為を行っていない生者へ直接的な被害を加える描写が割と少ない点や、王下七武海の業務を大きく逸脱してるか否か怪しい言動などもあって、良くも悪くも今後の動向が読みづらい人物である。
スキル
体術や悪魔の実などの迎撃手段は特になく、個人の戦闘力はほとんどなし。毒薬や副作用の強い薬品を他者に向けるような描写も、これといってみられない。ただ、緊急時には間抜けながらも、ある程度思慮のある指揮者として、一部のゾンビに指示を出すことはある他、モリア達が見てない間に不用意な行動をとって停止したゾンビの補充にも貢献している。
上記の医療技術はモリアの傘下になった後も健在で、生者への医療行為、等身大の身長の人間や巨人族の死体修繕・強化、欠損した腕の縫合・再現などを行っている。その医療技術は、作中でもいまだトップクラスといわれており、遺伝子など医学に関わる研究でも卓抜な技術を持つ科学者・ベガパンクと同等、もしくはそれ以上ともとれる。
(ただ、巨人族のなかでも特別体躯が大きいうえ、極寒の海域で無謀なことをしたまま命を落としたオーズの修繕を行うには体格差がありすぎたのか、モリアとの接触などによって起きた倫理観の歪み故か、敵や第三者が見ると唖然としかねない処置がされている。)
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