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ドップとは、機動戦士ガンダムに登場するジオン公国軍の兵器である。
概要
一年戦争開戦当初、早期決着を考えていたジオンは地球侵攻を全く想定していなかった。しかし早期決着の道が断たれたため、長期戦に備え地球へ侵攻する必要が出てきた。宇宙世紀0079年3月1日には地球への第一次降下作戦が発動され、より一層制空権の確保が重要となる。
そこで急遽ジオンは、制空権確保用の戦闘機開発に着手した。しかしスペースコロニー国家であるジオンは、地球の空と同じ環境を再現できず(コロニーは全長30km程度で高速飛行には狭く、その上回転運動から外れると疑似重力も無くなってしまう)、コンピューターによるシミュレーションで開発を進めた。そのせいか、試験飛行の際は試作機1～4号機がことごとく墜落するという惨事に見舞われている。四苦八苦しつつも、3月3日に試作5号機が初飛行に成功。さっそく増産され、地球の各戦線へ投入された。
スペースコロニー国家が試行錯誤を繰り返しながら製作したためか、一般的な戦闘機とは色んな意味で違っている。ドップはその形状から空力特性がとても悪く、推進力のあるバーニアとエンジンで強引に機体を飛ばしている状態である。その弊害でドップの航続距離は短く、運用するには航空基地か母艦であるガウの支援が必要不可欠となってしまった。その代わり運動性は高い。ミノフスキー粒子下の有視界戦闘を考慮し、操縦席からの視界は良好となっている。
武装は30ミリ機関砲と6連装ミサイルランチャーを左右フェアリングに収めている。制空権を確保するため、地球上のあらゆる戦線に投入され、主に連邦軍の戦闘機「TINコッド」と干戈を交えている。ライバルと比較すると小回りが利き格闘戦が得意だったため、格闘戦のドップ対一撃離脱戦法のTINコッド、という構図だった様子。ギレンの野望等では出来ない事になっているが、映像作品では対地攻撃が可能で空から連邦兵を撃っている。またガウやアプサラスⅡの護衛としても運用されている姿が見受けられる。
開戦後しばらくはジオンの制空権を維持する立役者として活躍したが、戦争末期になるとガウの護衛すら出来なくなるほど撃墜され、連邦に制空権を奪われていった。
終戦間近になると、その姿は最早殆ど確認できない。温存されたか、あるいは全滅したと思われる。投入されたガウが全機失われている所を見るに、ドップ全滅も有り得なくはないだろう。
またジオン版コアブロックシステムを搭載したグフ複合試験型のコアユニットとして、再設計機のリトル・ドップが採用されている。
関連項目
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