ドッペルゲンガーとは、自分自身の生き写しである。
概要
簡単に説明すると、もう1人の自分が目の前に現われるという怪奇現象である。
ドイツ語の Doppelgänger (ドッペルゲンガー) は、「二重の」を意味する doppel (ドッペル)(英語の double に対応)と、「歩く者」を意味する Gänger (ゲンガー)との合成語であると云われている。(ただし、Gängerという単語は現代ドイツ語では使われていないので、注意されたい。)転じて「分身」とも意訳される。
世界中で似た現象が目撃・報告されており、日本でも「影の病」、中国でも「離魂病」、スコットランドでも「レイス」などとして、それぞれ語り継がれている。 もっとも、現在も解明されていない未確認現象故にオカルトや都市伝説の類に入るものかというとそうでもなく、ドッペルゲンガーと思わしき症状を訴える患者が存在する事から、精神医学の分野でも昔から数多くの論文が書かれている。
伝説
ドッペルゲンガーの大まかな特徴としては以下の通りに伝わっている。
- 自らのドッペルゲンガーを見た者は近いうちに死を迎える。ドッペルゲンガーに殺される、とも伝わっていたりするが。
前者についてはどんどん衰弱していき最終的に死亡するケースもあれば、見た瞬間にショック死するという場合も。 - 主に自分以外の人間にはドッペルゲンガーが見えない。但し、第3者が違う場所で自分の姿を見る、というケースもあるらしい。
- 本人と関係の深い場所に出現、ないし出没する。
- 基本的に動かないが、場合によっては合わせ鏡の如く自分自身と同じ動きをする。但し会話はしない。
- 自らのドッペルゲンガーに遭遇したら、どんな言葉でもいいので罵倒すれば助かるとも伝わっている。
- 女性より、男性に起こりやすいとも伝わる。
フィクション作品のドッペルゲンガー
日常にもかかわりの深い現象だけに、ファンタジー作品やSF作品など様々なジャンルで幅広く登場する。
- クロノ・トリガー
プレイヤーキャラクターそっくりのドッペル人形というアイテムが登場する。本来は飾って楽しむだけのものだが、とあるイベントでは必須アイテムとなっている。 - 地獄先生ぬ~べ~
ぬ~べ~のクラスの生徒・稲葉郷子が自身のドッペルゲンガーを見るという話がある。 - スプリガン
登場人物の一人・ボーマン教官の持つ特殊能力に「もう1人の自分を作り出す」というものがあり、「二重身」と書いてドッペルゲンガーという。 - Devil May Cry
Devil May Cry 3にてダンテ自身の影という姿を持つ、同名のボスが登場。倒すと自らの影を召喚し共闘するスタイル「ドッペルゲンガースタイル」を会得できる。ちなみにドッペルゲンガーとの戦闘中は、ダンテに影が無い・・・? - 歯車(小説)
芥川龍之介の文学作品。主人公の知人達が、彼のドッペルゲンガーを見た事で自分の死期が近い事を知るという部分がある。なお芥川自身も死の直前に自らのドッペルゲンガーを見ていたのではないかという説があり、この作品を芥川の創作作品とする一方で、芥川の身に起こった出来事の所謂「覚え書き」的な作品と評されるケースも存在する。 - ぷよぷよシリーズ
登場人物たちのドッペルゲンガー(らしき存在)が存在する。
詳細は「ドッペルゲンガーアルル」「ドッペルゲンガーシェゾ」を参照。 - ポケットモンスターシリーズ
ドッペルゲンガーをモチーフにしたと思われるポケモン「ゲンガー」が登場。詳細は同記事を参照。 - 木曜の怪談シリーズ
「怪奇倶楽部」にて、ドッペルゲンガーが登場。主人公役の滝沢秀明が2人登場する。 - 世にも奇妙な物語
「もう一人のオレ」という話があり、お笑いタレント・藤本敏史(FUJIWARA)が自分とそっくりな男に遭遇する。 - .hack//G.U.
作中の敵MOBが出現するフィールドで条件が一致すれば、「ドッペルゲンガー」が敵として現れ、倒せば固有の武器が手に入る。 - メタルギアアシッド
主人公スネークが潜入捜査中ドッペルゲンガーと表現される自身の分身と遭遇するがそれは変装と薬物による錯覚であった。 - マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
魔法少女達が神浜市において使える、自らの現し身と言うべき自身に内在する魔女の姿を出現させ、力として行使する「ドッペル」という能力がある→ドッペル(マギアレコード)。
(上記以外にもありましたら、随時お気軽に追加して下さい)
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関連項目
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