ドバイワールドカップ(Dubai World Cup)とは、アラブ首長国連邦のドバイ首長国で行われる競馬のレースである。国際G1。世界最高峰のレースの一つとされている。
1着賞金696万ドル、賞金総額は1200万ドルと世界トップクラスの高額賞金レースとして有名。
概要
ドバイワールドカップは、毎年3月下旬の土曜日に、ドバイにあるメイダン競馬場のダートコース2000mで行われる(2010~14年はオールウェザー2000m、2009年まではナド・アルシバ競馬場ダート2000m)。
1996年にドバイ皇太子(2006年より首長・アラブ首長国連邦の副大統領兼首相)のシェイク・モハメド(ムハンマド・ビン=ラシード・アル=マクトゥーム)が世界一のレースを目標として創設。その歴史は比較的新しいものであるが、イギリスの「キングジョージVI世&クイーンエリザベスステークス」、フランスの「凱旋門賞」、アメリカの「ブリーダーズカップ・クラシック(以下BCクラシック)」などに並ぶ世界的レースとして知られ、多くの名馬が参戦している。
レース当日は、ドバイの競馬の祭典「ドバイ・ミーティング」として全9レースを開催。うち後半5レースが全てGI(4レースの賞金総額2200万ドル)というまさにお祭りで、そのなかでも最後に開催される大トリがこのドバイワールドカップである。
ところで、一般的に競馬は観客が賭けた金銭をもとに運営資金・賞金そして的中者への配当がまかなわれる。しかし、開催国であるUAEは、賭け事を禁じている厳格なイスラム教国である。
ではどうやって運営・賞金を賄うかというと、主催団体とかスポンサーとかいろいろあるものの、つまるところドバイ王族の持ち出しである。しかも馬券を売るかわりに観客には景品が当たるクジが配られるし、レースに出る馬にはドバイ側が渡航費・滞在費も出してしまう。なんとも太っ腹。 石油おいしいれす。
(注・ただし予備登録料は無料だが出馬登録料は、2022年は12万6000米ドル(約1450万円)必要)
【参考】2022 ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(ジャパンスタンドブック)
1996年以来、何頭もの名の知れた日本馬が挑戦するも力の差を見せ付けられてきたが、2011年の第16回にして、初めて日本馬であるヴィクトワールピサがミルコ・デムーロ騎手の騎乗により優勝。2着にも藤田伸二騎手騎乗のトランセンドが入り、日本馬によるワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げた。
メイダン競馬場には本競走の歴代優勝馬の馬像が展示されており、ヴィクトワールピサの馬像ももちろんその中に含まれている。
歴代優勝馬
※日本語読みの最初にアスタリスクが付いている馬は本邦輸入種牡馬
動画と日本からの出走馬の一覧
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関連項目
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