クロード・アシル・ドビュッシー(Claude-Achile Debussy、1862年8月22日 - 1918年3月25日)とは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家である。
概要
モーリス・ラヴェルとともに印象派音楽を代表する作曲家とされる。
機能和声からの脱却、全音階、五音階、旋法の利用など、古典音楽から20世紀以降の音楽への橋渡しとなった。当時のフランス文壇を中心とした象徴主義の動きに影響を受けており、象徴主義の詩をもとにした歌曲を多く書いている。たとえばオペラ『ペリアスとメリザンド』は象徴派の詩人モーリス・メーテルリンクの戯曲に基づいている。
ドビュッシーの音楽が「印象派」と呼ばれるようになったのは、もともとは彼の作品を非難するためであったが、現在ではドビュッシーやラヴェルらの音楽を表す用語として定着している。
ドビュッシー自身は、同時代のフランス美術よりも、ホイッスラーやロセッティらのイギリス絵画や、ムソルグスキーやリムスキー=コルサコフのロシア音楽への共感を語り、印象派と呼ばれることを嫌って、象徴主義と呼ばれることをよしとしていた。また『海』は葛飾北斎の影響を受けている。
代表作
交響詩『海』、オペラ『ペリアスとメリザンド』、『牧神の午後への前奏曲』、『前奏曲集 第1巻・第2巻』、『映像 第1集・第2集』、『ベルガマスク組曲』、『2つのアラベスク』、『子供の領分』など。
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