ドミトリー・カバレフスキー(1904~1987)とは、20世紀に活躍したソヴィエト連邦の作曲家である。
概要
20世紀のソヴィエト連邦の作曲家はドミートリイ・ショスタコーヴィチのように政府の意向に反抗するもの、セルゲイ・プロコフィエフやアラム・ハチャトゥリアンのようにどうにかこうにかうまくやっていたもの、そしてティホン・フレンニコフやカバレフスキーのように権力サイドだったものに大別される。その結果最期の陣営はソヴィエト崩壊後忘れ去られていく傾向にあったが、彼は数少ないその例外である。
サンクトペテルブルクで生まれた彼はモスクワ音楽院でゲオルギー・カトワールやニコライ・ミャスコフスキーに作曲を師事する。在学中から作品を発表し、20代中盤から30代初期にかけて各ジャンルの作品を集中的に発表した。彼の曲の特徴としては体制側にいたため、要するに「耳あたりがよく」、とくに有名なのはオーケストラ組曲『道化師』の「プロローグ」や「ギャロップ」であろう(運動会でおなじみのあれである)。また子供のために書かれた作品は日本でも親しまれ、ピアノレッスンの教材になっている小品も見られる。
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