ドミニク・ティエムはオーストリアのテニス選手である。「ティーム」の表記ゆれが見られる。実際発音はティームの方が近いようだが、本記事ではニコ動内の検索でヒットする「ティエム」とした。
概要
Dominic Thiem | |
基本情報 | |
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国籍 | オーストリア |
出身地 | オーストリア:ウィーナー・ノイシュタット |
生年月日 | 1993年9月3日 |
身長 体重 |
185 cm 82 kg |
選手情報 | |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手打ち |
デビュー年 | 2010年 |
テニス選手テンプレート |
以前から期待の若手の一角とされながらイマイチ結果が出ず、地味な立場にいた選手。2015年にツアー3勝を挙げた辺りから一気に表舞台に上がってきた。
得意サーフェスはクレーコートだが他のサーフェスにも適応しつつある。オーストリアにはトーマス・ムスターというクレーコーターの大先輩がいるが、ムスターがクレー以外はあまり勝てず、特に芝は試合自体が少なかったのに対してティエムは芝でも既に優勝を挙げている。
今のところ優勝の多くはATP250の大会であり、大きな大会ではまだ実績は挙げられていない。しかしながら短期間にまとめて勝てる傾向があり、上手くピーキングできれば結果も付いてくるだろう。現に2016年全仏オープンでは準決勝まで勝ち上がり一気にTOP10入りしてきた。ツアーファイナルズにも出場するなど飛躍の年となった。現状では上位選手は出ないような隙間大会に出まくって稼いでいる面もあるが、それだけ出まくっても長期離脱に繋がるような故障をしていないのがすごい。陣営のフィジカルトレーナーは相当優秀なのではないかともっぱらの噂(だったのだが、2016年終盤は欠場や序盤での敗退が多く、さすがに疲労を感じさせた)。大会出場の多さはかつてのニコライ・ダビデンコを思い起こさせる。
2017年は復活したラファエル・ナダルが壁になったが、ローマではナダルを破る金星も挙げている。2018年にもマドリッドでナダルに勝っており、数少ないクレーコートでナダルから3勝目を挙げた選手となった(他はガストン・ガウディオとノバク・ジョコビッチ)。しかしこれだけの力を見せながら決勝ではアレクサンダー・ズベレフにMS3勝目を献上してしまうあたり、イマイチ持っていないというか…。2018年は全仏オープンでついに決勝に進出したが、ナダルに一蹴されてしまった。それでもクレーコート勝率は75%を超える非凡な数字を見せており、次世代のクレーキング候補として期待される中、ハードコートにも順応し始め、2019年のインディアンウェルズでフェデラーを下してマスターズ初優勝を果たす。全仏オープンは2年連続で決勝に進出。またしてもナダルに屈したが勢いそのままに、地元オーストリアのキュッツビールとウイーンで初優勝、ファイナルズで初の決勝進出など充実のシーズンで締めくくった。
2020年全豪オープンでは、準々決勝でナダル、準決勝でズベレフを下して決勝進出。決勝ではジョコビッチに一時はリードしたものの、逆転負けで準優勝。新型コロナウイルス流行のためのツアー中断から明けた全米オープンでは第2シードで出場。優勝最有力とみられていたジョコビッチが4回戦で失格というまさかの波乱の中、決勝進出経験のあるチリッチやメドベージェフを下して決勝進出。決勝では同じく初優勝のチャンスをものにしたズベレフと対戦。2セットダウンを許してしまい苦戦を強いるも、そこから驚異の粘りで最終タイブレークを制して逆転での初優勝を飾った。
主な実績
関連動画
関連項目
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