ドミノ倒しとは、遊びの1つである。
概要
ドミノゲームの牌(札)を一列に並べ、並び終えた牌を端から倒していく遊戯。
倒れたドミノが次のドミノを倒していき、その連鎖反応で列の端から端まで倒れていくさまを楽しむ遊びで、ドミノを途中で倒さないように気を配りながらドミノを配置していく緊張感及び達成感、そしてドミノがきれいに倒れていく美しさこそがドミノ倒しの醍醐味とされている。
16世紀頃のヨーロッパが発祥とされ、当初は並べるさまを楽しむ遊びであって並べた牌を倒すというものではなかった。やがて近代になると、並べた牌を倒すのみならず階段や橋などの立体交差、滑り台や動く床(シーソーなど)といった多種多様なギミックが用いられるようになり、テレビ番組などでも度々取り上げられた。
また、多数のドミノを用いてアート(絵、風景など)を創るという趣向も見られるようになったり、ドミノ牌や将棋の駒に代わる意外な物を使ってドミノ倒しを実行する催しもある。24時間テレビを始めとする特別番組以外では「ピタゴラスイッチ」が特に有名であるか。(ギミックとしてはドミノ倒しとは少々違うかもしれないが)
日常生活でも、駐輪場に停めてあった自転車やバイクがちょっとした不注意から次々に倒れドミノ倒しの状態を成してしまい・・・ という経験をお持ちの方もいらっしゃる事だろう。
ドミノ倒しの公式ルールについては「ギネス世界記録(ギネス・ワールド・レコーズ)」というギネスについてを網羅した本にまとめられている。簡潔に言うと最初の1回のタッチから、ドミノ倒しが止まるまでに倒れたドミノの数を記録するというもの。現在ギネスに載っている記録は、団体が2008年にオランダの特番「ドミノ・デー」で達成された434万5027個。個人が中国で2011年に達成した32万1197個となっている。
ドミノ理論
また、ドミノ倒しの原理をモチーフとした「ドミノ理論」という考え方も存在する。
『1つの事柄が達成されれば、それに続く全ての事柄が達成される』という考え方で、かつて冷戦時代にアメリカが南ベトナム政権に対して並々ならぬ拘りを見せたのもドミノ理論ならば、ソ連がチェコの自由化を認めなかったのもやはりこの論法に行き着く。
また身近なところでも、『よい人生を送るためにはいい就職を、いい就職先へ就職するにはいい学校を、いい学校へ入るにはいい幼稚園を、いい幼稚園へ入れるにはいい女房(旦那)を・・・』といった感じに、様々な場所にドミノ理論は存在する。先の例を見ても、確かにいい人生を送れるに越した事は無いものの、その結果に拘るあまり考え方が窮屈で狭苦しくなったり、子供に大きな犠牲や代償を強いる事になるのは本末転倒である、と言われかねないであろう。
いずれにしても、大半の場所ではこの論法は詭弁と見なされている傾向にあるが、ドミノ倒しの成功確率などとは別に「バタフライ現象」などといった概念も加わる事もあるため、一概に詭弁と切り捨てる事ができない場合もあるだろう。
議論の場でもしあなたがドミノ理論に出くわした場合は、次の2点に注意するとよい。
将棋倒し
→将棋倒し
「折り重なって人が倒れる」という意味の慣用句として使われることの方が多い。この用法は、2001年の明石花火大会歩道橋事故以降は自主規制されつつある。
一方、文字通りの意味の「将棋倒し」は、長らく「ドミノ倒し」の記事内に記述が押し込められていたほどに知名度が低かった。当該記事の詳細はリンク先を参照。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt