「おやくそく」とは、アニメ『ドラえもん』(テレ朝版2005年以降)のDVDを再生したときに初めに流れるアニメ映像のことである。
他のアニメ作品のDVDにも「おやくそく」があるため、ブーム初期のニコニコ動画では「ドラえもんおやくそく」タグが使われていた。
2023年8月現在は後述する理由につき、主に「DREMNおやくそく」タグがメインタグとして機能している。
概要
ドラえもんのメインキャラクター5人が、アニメを見るときのルールやディスクの扱い方のルールを実演しながら教えてくれる。具体的な内容は以下のもの。
- 暗闇でテレビを見ているしずか
- 画面の至近距離で座布団に座ってテレビを見るジャイアンとスネ夫
- →のび太が座布団を引っ張ってテレビから遠ざけ、「テレビには近づかないで離れて見ようね!」
- 13時から21時までテレビを見続けるジャイアンとスネ夫→❌
- 「長い時間ずーっと見てちゃダメだよ!」「きちんと時間を決めて見ようね!」
- スネ夫が投げたディスクをバットで打ち飛ばすジャイアン→❌
- 3枚のディスクをお手玉のように投げ、最後には3枚とも口でキャッチするスネ夫と、それに手を叩いて歓声を上げるジャイアン→❌
- →「投げたり叩いたり傷つけたり乱暴に扱わないでね!」
- テレビを見て涙ぐみながらディスクを噛むジャイアン→❌
- →「食べ物じゃないから、食べたりかじったりしちゃダメだよ!」
- ディスクをジャイアンに手渡すスネ夫と、アイスクリームが付いた手でディスクに触るジャイアン、そして手からぬるっと滑ってピザに落下し直立するディスク→❌
- →「汚れた手で触ったり、ディスクを汚さないでね!」
- 5枚のシールをディスクの記録面に貼ったスネ夫と、同じく記録面に油性ペンで「たけし」と記入してスネ夫に渡そうとするジャイアン→❌
- ディスクが壊れて音声が乱れたジャイアンの歌の映像
あくまで未就学児や低学年に向けた映像とはいえ小学5年生の行動とは思えない奇行の数々、さらにテレビの中と外が行き来できるという「別な意味でのお約束」を破っており、さらに「再生機器の故障」の部分だけ「平易な表現を用いるというお約束」を破っているなど、狙っているのか狙っていないのかよくわからないシュールな映像が一因となり、後にネットの一部で注目されることになる。
YouTube
2015年3月にYouTubeに「ドラえもん おやくそく」というタイトルで、おやくそくの映像の丸上げ動画が投稿された。2020年11月時点では980万再生を突破するほど人気だった。当時「YouTube Kidsをお試しください」というバナーが説明文欄に掲載されていたため、おそらくキッズライン等と同様に乳幼児・小学校低学年向けの動画としてその層に多く再生されるようになったと思われる。なおその後の2020年12月ごろ、本動画は(後述のオヤコーストの影響を受けてか)非公開になった。
これに加え、「コッシーではない」という投稿者が2020年1月26日までに156本ものドラえもんおやくそくのMAD動画を投稿した。うち155本が2019年7月から2020年1月までの投稿で、内容も「逆再生
」「ジャイアンがCDをかじるシーン10分耐久」「もしドラえもんおやくそくが昭和時代に放送されていたら」「シンメトリーにしてみた」などシンプルでどこか懐かしさを感じるものが多かった。
2020年2月~3月ごろから通常のMADに加えて、ニコニコ動画の転載動画や投稿者本人が投稿した動画、69MAN氏が投稿した動画を中心に音MADもYouTubeで流行するようになった。
だが2020年11月、オヤコースト(小学館集英社プロダクションにより動画が大量に削除された事件)が発生して以来、衰退。しかし近年(2022~)は再興の兆しを見せつつある。
ニコニコ動画
コッシーではない氏は何本かの動画をニコニコ動画にも投稿していたが、それ以外のおやくそく動画は(コッシーではない氏を真似た動画を除き)2019年まではほとんど見られなかった。
しかし2020年1月になるとMAD動画が音MADを中心に急増し、多くの投稿者が参入するようになった。
こちらも先述の通り、2020年11月のオヤコースト以来衰退気味であるものの、2023年現在も定期的に動画は投稿されている。
関連動画
コッシーではない 氏
69MAN / けんにょう 氏
ほか良作音MAD
本編・素材
こちらは有名な2分30秒の映像ではない、45秒のバージョン。
関連リンク
関連項目
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