『ドラえもん3 魔界のダンジョン』とは、2000年12月14日にエポック社から発売されたPlayStation用ローグライクゲームである。
概要
簡単に言えばドラえもん版トルネコの大冒険、あるいはドラえもん版風来のシレン。ドラえもんを始めとするお馴染みのキャラクターたちを操作し、ダンジョンの奥に潜むボスを目指して冒険するゲームである。
あらすじ
いつものように先生やママから叱られ、ジャイアンとスネ夫からはデュエルサマナーズのカードゲームの仲間外れにされてしまったのび太は、もはや何度目かと言わんばかりの家出を決意する。のび太から家出先をなんとかしてほしいと相談されたドラえもんはどこでもホールを取り出し、地下の洞窟を見つける。
ドラえもんとのび太が洞窟を探索していると、何やら古ぼけた祭壇を発見する。ドラえもんが時空間とりかえ機を使って祭壇を新品にすると、突然辺り一面がまばゆい光に包まれ、2人が気がつくと目の前に謎の生物が現れていた。
謎の生物は言葉を話すことができなかったものの、筆談や首を振ることでドラえもんたちと意思疎通を図り、自分がビットであることを伝える。2人がビットをどうするか悩んでいると静香・ジャイアン・スネ夫がやって来て、ビットや洞窟、そして祭壇の存在を知られてしまう。
そしてジャイアンとスネ夫の提案により、ドラえもんのひみつ道具を使った冒険活劇ごっこをすることになる。のび太は当初、家出の邪魔をされたことにふてくされていたが、ドラえもんが置き残したタイム電話から楽しそうな声が聞こえてきたことにより、のび太も冒険活劇ごっこに参加することにする。
そしてのび太はドラえもんたちが遊んでいる場所に辿り着くと、ドラえもんたちは謎の人物たちによって地面の下に消されてしまう。残されたのび太はドラえもんたちを助けるべく、タイムマシンで様々な時代に存在するダンジョンへと向かう。
主要人物
ゲームシステム
基本的にはトルネコの大冒険、あるいは風来のシレンのシステムをドラえもんに落としこんだ感じであり、プレイヤーは敵を倒してレベルを上げつつ、落ちている様々なアイテム(基本的にはひみつ道具)を拾い集めてダンジョンを潜り、最下層でボスと戦う形となる。
HP回復には万病薬やお医者さんカバンを使い、満腹度回復にはドラ焼きを食べるなど、通常のローグライクゲームのアイテムがドラえもん仕様に置き換わっている。タケコプターやどこでもドアなどの有名な道具から、空気砲やショックガンといった大長編(映画)シリーズでお馴染みの道具まで、沢山のひみつ道具が登場している。中にはブロージェットや病気になる薬などといった非常にマイナーな道具や、とりかえっこふろしきといった映画限定のレアな道具も登場しているため、コアなファンほどニヤリとさせられるだろう。
ゲームとしての難易度は、序盤はやや運が絡むため簡単とは言えないが、後半は比較的楽になるといった感じだろうか。最初は少ないひみつ道具をいかに組み合わせて戦うかが勝利の鍵となる。手持ちの道具が少ないせいでボスに速攻で倒されてしまうこともあれば、強力な道具を使ってボスを眠らせることでプレイヤーが一方的に攻撃できるようになるなど、拾った道具次第でボス撃破難易度が大きく変動する。
中盤まで進めるとドラえもんたちが地下の洞窟を防衛基地に改造し、お金を払って武器・防具の強化ができるようになる。こうなると(お金さえあれば)武器・防具を上限値まで強化することができるようになり、大体の雑魚敵は一撃で倒せるようになる他、敵から受けるダメージを極限まで抑えることができる。そのため、今まで以上に簡単にダンジョン攻略を進められるようになる。
とはいえ中盤以降は敵の攻撃力・防御力も上がっていく他、プレイヤーの武器・防具を強制的に外して後方へ吹き飛ばしたり、プレイヤーを身動きが取れない状態にしてタコ殴りにするなど、厄介な技を発動させる敵も出現するため、油断しているとすぐに倒されてしまう。
もちろん強敵と互角に戦える強力なひみつ道具も手に入るようになり、その中でも石ころ帽子(雑魚敵からラスボスまで全ての敵に気づかれなくなるため一方的にタコ殴りし放題となる装備品)は、そのバランスブレイカーとしか言いようのない効果が今もなお(ごく一部のファンの間で)語り草となっている。
また、本作はポケットステーションと連動しており、これがなければ手に入らない非常にレアなひみつ道具も存在する。それだけでなく、上述した通りPS本体にポケットステーションを取りつけた状態でプレイしていると、一定確率でドラミちゃんによるサポートを受けられるようになる。(目に見えない状態でダンジョン内に落ちているとうめいマントの位置を教えてくれたり、隠し部屋をマップに表示してくれるなど)
関連動画
プレイ動画・実況プレイ
RTA
関連コミュニティ
関連項目
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