ドラゴンシャドウスペルとは、『サモンナイト』シリーズや『ブラックマトリクス』シリーズを手がける株式会社フライト・プラン初の自社ブランド作品である。
概要
2007年1月18日にプレイステーション2用ソフトとして発売された。
ジャンルは上記作品で定評のあるシミュレーションRPGとなっている。
略称はファンの間では主に『DSS』 『ドラスペ』。公式サイトのスタッフ開発日記では『DSS』と略されている。
予約特典は「オフィシャルビジュアルブック&オリジナルサウンドトラック」。
これらには後に発売された設定資料集に掲載されていないイラスト、サウンドトラックに収録されていない曲も含まれている。
スタッフ
シナリオは『BLACK/MATRIX 00』と同じく鈴木明日香、キャラクターデザインは『BLACK/MATRIX 00』の高野裕紀と『サモンナイト クラフトソード物語』を担当した大塚真一郎の連名で行っている。
フライト・プラン15周年記念事業として立ち上がりプロジェクト当初は少人数で開発を回していたが、その後は多くのスタッフを導入し最終的にはフライト・プランの全社員が何らかの形で関わり制作されたという。
世界観
現代世界をベースにしたSFファンタジー作品。
古文書・聖遺物から「法定式(マトリクス)」と呼ばれる魔術言語を解読し、その実用化に成功した世界。
その力を振るう現代の魔法使い「ヴァリアント」たちは、遺跡に眠る方程式を巡る争いを繰り返していた。
また、この世界で戦う者たちであるヴァリアントは、個々に「マトリクスギア」と呼ばれる特殊な武器を装備している。
その専用武器ごとに「心獣開放技」と呼ばれる必殺技を放つことが可能。
なお、こうした設定についてはゲーム内にて「航海日誌」という形でまとめられている。
本作には『BLACK/MATRIX 00』の作品中におけるキーワードが多々含まれているが特に同一世界を共有しているわけではない。
しかしあるエンディングでは『BLACK/MATRIX 00』の世界観がわずかながらほのめかされてはいる。
主題歌
設定資料集の付属DVDにインタビューが収録。公式サイトにてDVDに収録されていない「こぼれ話」が公開されている。フライト・プランのサウンドクリエーター岡本隆司が名古屋で活躍しているバンドを探しておりDayLightFeverのライブを見てそのままOPの話を持ちかけ、その流れでOPに決定したという。
キャラクター
天音戒人 (カイト) (CV:宮野真守)
本作の主人公。「サイファーパンク」に所属する見習いヴァリアント。
スイヒ(CV:古谷徹)
カイトの心獣。見た目は愛らしいが、口が悪い。
天音竜妃 (タツキ)(CV:佐藤朱)
カイトの姉。「サイファーパンク」に所属する優秀なヴァリアント。
桐山雷歌 (ライカ)(CV:私市淳)
優秀なヴァリアント。ライセンスを持っているが、どの組織にも所属していない。
サラ・セイクリッドハート(CV:神田朱未)
見習いヴァリアントの少女。おてんばなのをからかって「姫」の愛称で呼ばれている。
ガウェイン・グランドハート(CV:高塚正也)
「青の騎士団」所属のヴァリアント。サラの保護者代わりでもあるため、彼女には甘い(サラから「過保護」と言われるほど)。
ジェフティ・トート(CV:皆川純子)
方程式研究者の天才。誰に対しても遠慮がない物言いをする。
テレーゼ・ヴァイスマン(CV:水城レナ)
おしとやか系の少女。日に弱い肌を持ち、常に日傘を射している。
ディーネ・メルポメーヌ(CV:町井美紀)
テレーゼを母親のように慕う少女。人見知りが激しく、とくに男性は顔が大きいから駄目らしい。
ヘルマ・ロックソルト(CV:進藤尚美)
代々優秀な魔女を輩出してきたロックソルト家の令嬢にして、「魔女」と呼ばれる者。龍血の賢者が遺した遺跡を巡る旅を続けている。
プリンヴェール・シュガー(CV:國府田マリ子)
シュガー家の令嬢にして「魔女」と呼ばれる者。「銀の小さじ」という二つ名を継いでいる。
アーサー・グランドハート(CV:石川英郎)
元「青の騎士団」団長。追手から逃げつつ、単身「デモンズイコン」と呼ばれる遺跡を求める男。
ペインキラー(CV:中田譲治)
闇組織ウラノス最強のヴァリアント。古の時代に失われたはずの力である『龍の声(ドラゴンボイス)』を継ぐ者だが、出自は不明。
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関連項目
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