ドラゴンボールとは、鳥山明の漫画『DRAGON BALL』およびそれを原作とするアニメシリーズなどに登場するアイテムである。
通常、「ドラゴンボール」と言ったら、作品名か「地球のドラゴンボール」を指す。
破壊神ビルスは「願い玉」とよぶことがある。
もともとはナメック星人にのみ許されたいわば反則技みたいなものであると老界王神は述べており、1度にかなえられる数を増やしたり、正しいことであってもやみくもに使用したりすることに対して苦言を呈していた。
一方、東の界王神はどのようなものかすら知らなかった。
タイトルになっているほど重要なアイテムで、当初はドラゴンボールを集めるのが漫画の目的だったが、やがて単なる便利アイテムとなり、集めるシーンがカットされたり、最初からブルマの家に集めて保管してあったり、わずか5分で集めきったりと軽い扱いになっていった。
地球のドラゴンボール
7つ集めると神龍(シェンロン)が現れどんな願いでもかなえてくれる不思議な球。
色はオレンジ色で大きさは野球ボールくらいである。
中にはそれぞれ1~7つの赤い星が入っており星の数に応じて一星球(イーシンチュウ~七星球(チーシンチュウ)と呼ばれる。
ドラゴンボールからは特殊な電波が出ており、その電波をドラゴンレーダーでキャッチすることで、各地にあるドラゴンボールの位置がわかり探すことができる。
地球のドラゴンボールにおいては、1度願いをかなえてしまうとドラゴンボールは地球各地に散らばってしまい1年間はただの石ころになってしまう。
1年経つと元に戻る。
アニメ『ドラゴンボールGT』では、ドラゴンボールで願いをかなえるごとに蓄積していたマイナスエネルギーによって邪悪龍が出現した。
もともと、魔人ブウ編において、自然の混乱を招くものでむやみやたらに使用してはいけないと老界王神が苦言を呈していたので、それが具現化されたものとなった。
制限など
願いには制限があり、神龍の力を越える存在をどうにかすることはできない。
だが強い存在が相手でも、体力を回復したり爆弾を取り除いたりはできる。
悟空を呼び戻そうとしたところ、本人によって願いを拒否されたようなケースも存在する。
使用すると復活に1年かかるが、ピッコロ大魔王編では特例扱いで神様がすぐ復活させている。
サイヤ人編~フリーザ編も短期間で復活しているが、このときは神様の死と復活があったため、同じようなことがあったと推測される。
特にそんなイベントもなかったピラフ編~レッドリボン軍編の間は、8か月くらいで復活していたりする。
原作の範囲では、1度生き返ったことのある人間を2度生き返らせることはできなかった。
これは「同じ願いは2度と頼めないため」とされていたが、やがて単純に「2度生き返らない」だけに変わっていた。
また、生き返らせることができるのは自然死以外で死亡した人間に限られる。
1年以内に死亡した者までという説明もある(ただし、これは大量復活時の限定ルールであるという主張もある。実際フリーザは10年以上前に死んだのに生き返ったが、この1年ルールが適用されない条件なのか、ドラゴンボールの効果自体がパワーアップして変わったのか設定を忘れてたのかどっちとも取れる)。
かなう願いは1つだったが、デンデが地球の神となった際に2つの願いがかなえられるようになった。しかしブウ編では神龍の説明では3つ、その後のピッコロのセリフでは2つと謎な事態になっている。結局、ブウ編で2つ目の願いをかなえることはなかったのだが……
これについて、「ドラゴンボール大全集」には「かなう願いは最大3つだが、多くの生き返りを行った場合は2つになる」という、原作に存在しない説明が掲載された。
しかし映画『龍拳爆発』『神と神』では1回で帰っている。『復活の「F」』では2回、『ドラゴンボール超』ではフリーザを生き返らせる際に初めて大全集と同じ「例外あり3回」という特殊ルールを採用している。
描写がバラバラである。
『GT』では、100年で1つの願い分のマイナスエネルギーが浄化されるとされている。
ナメック星のドラゴンボール
ナメック星人がつくった本来のドラゴンボール。地球のドラゴンボールより大きい。
それぞれナメック星の長老たちが1つずつ持っており、長老たちに認められた者に与えられる制度である。
7つ集めるとポルンガという、地球のドラゴンボールとはまったく異なる姿の龍が現れる。
なお、ポルンガは共通語で話すが、よび出す合言葉と願いはナメック語でなければならない。
かなえられる願いは3つであるが、生き返らせることのできる人数は1人ずつまでである。
そのかわり1度生き返ったことのある人間も何度でも生き返らせることができる。
1度願いをかなえてしまうと、最長老のいる星各地に散らばってしまうが、ただの石ころになってしまう期間は130日と地球より短い。これはナメック星の1年が130日であるため。
この設定がなかったら地球でZ戦士を生き返らせるまでに1年以上経過してしまい、復活の期間制限に間に合わなかった可能性が……(ナメック星のものに期間制限があるかは不明だが……)。
フリーザの件を教訓に、ブウ編までに新しい最長老ムーリによってパワーアップされ、何人も同時に生き返らせることができるようになった。
しかも願いは3つのままで、何度も死んだ人間も生き返らせることができる。
現状、弱点の存在しない最強のドラゴンボールである。
究極のドラゴンボール(ダークドラゴンボール)
地球に存在するドラゴンボールはこれだけでなく、アニメ『ドラゴンボールGT』に登場する、地球の神とピッコロ大魔王が分離するときにできた「究極のドラゴンボール(ダークドラゴンボール)」も存在する。
地球のドラゴンボールと違い、中にはそれぞれ1~7つの黒い星が入っている。
7つ集めると神龍より大きい赤い神龍(究極神龍)が現れ、より強力な願いをかなえることができる。
かなえられる願いは1つだが、かなえると宇宙各地にちらばり、1年以内に願いをかなえた場所へ集めないと願いをかなえた星が爆発してしまう。
で、これを使ってしまった地球が結局どうなったかというと……。→邪悪龍
超(スーパー)ドラゴンボール
アニメ『ドラゴンボール超』の破壊神シャンパ編に登場する。
龍神ザラマがつくりだしたドラゴンボール。
どの角度からみても赤いヒトデ型をなすよう屈折を利用したザラマオリジナルの構造で、特許を取得している。
第6宇宙と第7宇宙にあわせて7つあり、大きさは惑星の大きさと同じくらいとても大きなものである。
そのうち、四星球は悟空たちが実際に試合をしていた星そのものであった。
よびだすと超神龍という体色は金色で銀河系の何百倍も大きい神龍が出現する。
しかし、内部の本体(核)はそれほど大きくない。
球の名前
地球のドラゴンボール、ナメック星のドラゴンボール、究極のドラゴンボールにおいては、いずれもそれぞれ下記の名前でよばれているが、あくまで地球に住む孫悟空たちのよび方であり、ほかの星ではどうよばれているのかは不明である。
また、超ドラゴンボールについては地球でのよび方も作中では明確にされていない。
- 一星球(イーシンチュウ)
- 二星球(アルシンチュウ/リャンシンチュウ)
- 三星球(サンシンチュウ)
- 四星球(スーシンチュウ)
- 五星球(ウーシンチュウ)
- 六星球(リュウシンチュウ)
- 七星球(チーシンチュウ)
関連商品
関連項目
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