曖昧さ回避
- (drum)楽器としてのドラム、およびドラムセット。
- (drum)動画上の打撃音をサンプリングしてドラム風音源と化したもの。元となった物体をとって「○○ドラム」という呼ばれ方をする(ケツドラム・ドアドラム・包丁ドラムなど)。
- (drum)KONAMIのリズムアクションゲーム(音ゲー)、Drummaniaを指す通称。
- (drum)円筒形のものの総称。ドラム缶やドラムメモリ、ドラム式洗濯機など。
- (dram)ヤード・ポンド法における質量・体積の単位。
- (dram)アルメニアの通貨単位。
- 鳥山明の漫画『DRAGON BALL』およびそれを原作とするアニメシリーズの登場人物である。
→ ピッコロ大魔王を参照。 - 「フューチャーカード バディファイト」に登場するカード、及びアニメキャラクター「ドラムバンカー・ドラゴン」。ドリル・ラム・バンカーを略してドラムと呼ばれている。
ここでは1.について記載する。
ドラム(楽器)
ドラム(Drum)は英語で打楽器・太鼓をさす単語である。複数のドラムやシンバル類をあわせたドラムセット(ドラムス)のことを含めて「ドラム」と呼ぶことが多い。
ドラム奏者のことを「ドラマー」というが、バンド内のパートとしては「ドラム(D./Dr./Ds.)」という呼称・表記が一般的である。
ドラムの役割としてはベース及びリズム体の屋台骨であり、ドラム参加型のバンドの中でもとくに重要ともいえる。
一見、ロックのような激しいスタイルを想定しがちだが、ジャズバンドにある煌びやかな演奏もできるマルチな担当でもある。ドラムソロの演奏は注目すべき点。
ニコニコ動画では演奏してみたカテゴリ上で多くのドラム演奏動画がUPされ、音楽カテゴリではプロのドラマーによる演奏動画や教則動画が多数UPされている。
→タグ検索 「ドラム」
(上記3.の○○ドラム動画に「ドラム」タグが貼られていることも少なくないので検索時には注意が必要。)
ドラムセット
以下ではドラムセットを構成する各々の楽器について記載する。各楽器名の後につけられたイタリック体は編集者の主観的経験に基づく音の擬音(オノマトペ)であるので、違和感があれば修正すべきであるかもしれない。
- 3点セット
ドラムがリズムキープを行う上で基本となる三点である。最低限この3つがあれば、ドラムセットとしての役割は果たす。- バスドラム(ドン、ダッ、ドフ)
- 「バスドラ」「ベースドラム(ベードラ)」「キック」といった呼び方をする。ジャズにおいては「フロアタム (後述) の延長」のような扱いであり、時々アクセントを入れるために用いられる程度のものであるが、ロックではビートを明示する重要な要素を担っている。
片足(普通は右足)でキックペダルを踏み込んでビーターを動かし、打面に打ち付ける。(「キック」と呼ばれるのはそのため)。片足のみでは不可能なフレーズを演奏する場合はもう片方の足も動員する場合がある。プロのバンドなどではバスドラムを2台設置した「ツーバス」仕様にしたものよく見かけるが、スペースや費用、チューニング効率の問題から一つのバスドラムに二本のペダル・ビーターを取り付ける「ツインペダル」で演奏される事のほうが多い。
PAを通したライブ空間では腹にくるような低音を出すが、イヤホンやしょぼいスピーカーなど低域の再生音域が弱いアウトプットだとアタック音以外が聞こえづらいという問題も。ベースも似たような状況である。
キックペダルは奏者の足癖に応じて演奏しやすい(=踏みやすい)調整が必要となるため、ドラムをやっていくにあたっては最初に自分用のものを用意すべきという声が多い。 - スネアドラム(タン、トン、パーン)
所謂「小太鼓」で、他のドラムよりも甲高い音が鳴るドラムセットの中核である。主にバックビートを奏するほか、フィルインを飾る際にも用いられる。単に「スネア」と呼ばれる。スネアとは裏側に張られる金属製の響線のことで、日本ではスナッピーと呼ばれている。音色を広げるために複数のスネアドラムを使用することも。
キックペダルと並んで自前のもの持つべき楽器とされており、貸スタジオではキック・スネアは有料貸し出しとなっているところも少なくない(基本的に他セットはスタジオに標準備え付け)。 - ハイハットシンバル(チッチッ、シャーンシャーン、シャッ)
「ハイハット」と呼ばれるのが一般的。拍子拍以外のビートを刻むために用いられることが多い。
シンバルを2枚重ね、その下に付くペダルによりシンバル同士の間を開閉して音色を変える。スティックで叩かれていなくても、ペダル操作だけで軽く音を鳴らしてリズムキープを持続させていることが多い。
- タム類
音色の違ういくつかの太鼓を使い、リズムに彩りをつける。音色は奏者の好み(チューニング)次第で如何様にも変わるのでオノマトペは割愛した。主にフィルインの際に叩かれる。 - シンバル類
基本的に曲のアクセント部分やフィルインの一部、〆に鳴らされるが、目的に応じて豊富な種類のシンバルを使い分ける。以下の4種類が多く見られるが、複合させたタイプや真新しいタイプなどまだいくつか種類がある。- クラッシュシンバル(ジャーン、シャーン)
最も一般的なシンバル。基本的にセットの左右上部に設置される。
音も使いどころも含め、クラシック等で鳴らされる二枚シンバルに近いものがある。とりあえずサビのアタマやフィルインの最後にクラッシュを決めれば、それなりにカッコが付くような気がする。
パフォーマンスとして、ヴォーカル等ドラム以外のメンバーがキックすることもある。
- ライドシンバル(チーンチーン、キンキン、チチチチチ・・・)
他のシンバルより分厚く、重い。右利きドラマーであればセットの右側ロータム近辺に設置されることが多い。
アクセントよりどちらかというとハイハット的なリズム刻みとして使われる。叩く場所や叩き方によって様々な音の出し方があり奥が深い。
パワードラマーであれば、ライドであろうとお構いなくクラッシュと同様の使い方をすることも。
クラッシュ2枚・ライド1枚が、特にオプションのない基本的なドラムセットに付随されているシンバルである。 - チャイナシンバル(ジャーン、パーン、スパーン)
チャイナという名の通り、古くは中国の京劇などで使われていたシンバル。エッジが反り返っており、表裏逆にセットして鳴らす。
独特な音でインパクトは絶大であり、ハードなバンドになればなるほどセットに沢山組み込むのが当たり前という領域になってくる。 - スプラッシュシンバル(シャン)
スプラッシュという名の通り、水しぶきのような短い音を出す。
他のシンバルのような派手さは無いが、軽いアクセントが欲しい場合に重宝され、チャイナとは逆に静かな曲に向いている。
ティンバレスに組み込まれ、アクセントとして用いられることもある。
- クラッシュシンバル(ジャーン、シャーン)
- その他(シンバル系)
- その他(ドラム系)
- その他(シンバル系、ドラム系に属さない打楽器)
などをセットに組み込む場合もある。
また最近では電子ドラムやサンプリング音を鳴らすためにパッドを設置する機会も増えている。
なお、スティックも種類が様々であり、一つ特徴的なものを挙げると柔軟性に富んだブラシタイプ(主にボサノバなどのジャズ用)というのもある。
右利き・左利きでドラムセットの配置を換えることが多いが、まれに左利きでもそのまま叩く人もいる。この時は大抵オープンハンドで演奏される。
通常のドラムは普通に叩くとかなりの音量が出る上に、フルセットを所持する場合保管にもスペースがかなり必要となるため家庭内で使用することが難しく(人家の少ない田舎はこの限りではない)、電子ドラムが使われることが多々ある。
ちなみにDrumManiaのパッド部分には、電子ドラムを製作しているメーカーの1つであるYAMAHA製のものが使用されている。
録音上の問題点
電子ドラムであれば種類ごとに完全に独立した音源出力となるため問題にはならないが、生音のみで強大な音を打ち鳴らすドラムセットは録音に頭を悩ませることとなる。
1本のマイクで全体の音を録ろうとするとマイクの配置によって各楽器の音量バランスが大きく変わり、また大抵バスドラの音が弱くなりやすい。
複数のマイクを使用するマルチマイクの場合音量バランスは修正可能となるが、それだけ多数のマイクや多入力対応のレコーダーが必要となるなど費用・労力面での負担が増大する。またマルチマイクでも各楽器の音被りを完全にシャットアウトすることは難しく、悩みどころの一つである。
また音域が非常に広いため、各楽器に合わせたマイク選びも必要となる。
集音環境にもよるが、バスドラム、スネア・ハイハット、オーバートップの3本ぐらい用意したいところではある。
1本のマイクでの録音に関しては、有志で検証動画が作られている。
関連動画
関連項目
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