ドリームイーター(キングダムハーツ)とは、キングダムハーツシリーズに登場する敵の種類である。
概要
初登場は『キングダムハーツ3D』。
「眠りに閉ざされた世界」でのみ見られる闇の生き物。
悪夢をもたらす邪悪な「ナイトメア」と、悪夢を食べる善良な「スピリット」が存在する。ナイトメアとスピリットには、それぞれを象徴するマークが存在し、身体のどこかに表れる。
デザインは夢らしさを前面に押し出しており、カラフルでコミカル。後述する仲間システムで自由に名前を付けられることも関係しているのか、ドリームイーターの名前は単純かつ分かりやすいものが多い。
これまでのシリーズのエネミーとの大きな違いは、「プレイヤーの仲間になる」という点にある。
善良なドリームイーターである「スピリット」は、冒険の中で手に入るドリームピースを素材としてブリードすることによって生み出せ、そのままソラたちの仲間として一緒に戦うことができる。バトルで共に戦うほかに、新たなコマンドやアビリティの解放を行ったり、仲間のスピリットたちと触れ合って遊ぶことが可能。
エネミーとして登場するドリームイーターの多くを仲間にすることができ、またそれぞれ異なった性質や特徴を持つため、スピリット集めは本作の楽しみ方の一つである。
バトルにおけるスピリット
仲間になったスピリットをパーティに入れることで、戦闘中にソラたちと一緒に戦ってくれるようになる。
通常攻撃の他に、レベルや性格によってそれぞれ特技を使用してプレイヤーを助けてくれる。
また、アビリティリンクを解放することによってソラとリクを強化することもできる。
アビリティの内、「サポートアビリティ」と「ブリードアビリティ」は一度取得すれば仲間スピリットに関係なく利用可能になるが、「ステータスアビリティ」はパーティに加えているスピリットが取得しているものに限られる。そのため強敵相手の前には、ステータスアビリティも吟味した上でパーティに加えるスピリットを選択することが重要になる。
スピリットとの触れ合い
先に述べたように、仲間にしたスピリットとはお菓子を食べさせたりスキンシップをするなどの触れ合いを楽しむことができる。さらに専用アイテムを利用することで、スピリットたちとゲームをしたり、スピリットの見た目を自分の好きな色に変更することが可能。
スピリットと触れ合うことで、ステータスの上昇、相性レベルの回復、性格の変更等々のメリットが発生するので、仲間にしたスピリットとの触れ合いは大切である。触れ合いを通していくことで、仲間への愛着も深くなっていくことだろう。
このシステム、プロデューサー曰く『nintendogs』から着想を得たという。最近の3DSソフトでは、『ポケットモンスターXY』の「ポケパルレ」を想像すれば大体あってる。
代表的なドリームイーター
ワンダニャン
ドリームイーターの中でも特に有名なエネミーで、本作の看板キャラクター。
ソラ編で最初に仲間になるスピリットであり、補助系アビリティを多く取得するためバトルでも活躍する。
名前の通り、犬と猫が合わさったような見た目をしている。丸っこいデザインとすっとぼけた表情がなんとも愛らしい。
野村哲也氏がデザインしたドリームイーターで、ワンダニャンを目安にして他スタッフがドリームイーターのデザイン作成を進めていったと話している。
その容姿からドリームイーターの中でも特に人気が高く、ワンダニャンのぬいぐるみも発売されている。
亜種として尻尾が花になった「ハナダワンニャン」、特大サイズでミッキーマウスカラーになった「キングダニャン」が存在する。
コウモリバット
リク編で最初に仲間になるスピリット。
名前そのままにコウモリ型のドリームイーターであり、翼を羽ばたかせて空中を移動する。
ワンダニャンと比較するとやや攻撃的なアビリティ構成となっており、戦闘面での活躍が期待できる。
クマパンダー
その名の通り、クマとパンダが合わさったような見た目のドリームイーター。
従来の大型雑魚エネミーの系譜だが、物理攻撃をはじいたりはしない。
地面を引っこ抜いて投げるなど、豪快な攻撃方法が特徴。
タマシープ
丸っこい玉型のドリームイーター。
羊と名が付いていることからスリプル系の魔法を使用する。本作でソラたちは既に眠りに落ちている状態にあるため、スリプル系を喰らっても眠りに落ちることはない。その代わりにドロップゲージの消費スピードを早め、待機状態の主人公にバトンタッチする時間を短くしてしまう効果を発揮する。ドロップゲージを回復する手段がない場合のタマシープは少々厄介。
ちなみに仲間になったあともスリプル系魔法を使用するが、敵であるナイトメアは普通に眠るのでご安心を。
ハコザル
ボス型ドリームイーターの一体。
名前の通り、四角い箱から手足が伸びた猿型のナイトメアである。
作中に登場するボス敵では最初に戦うことになるドリームイーター。
ソラ編では伸びる手足を用いた近接戦闘を主体とする「ハコザル・パワー」で、リク編では足をしまって空中浮遊しつつ遠距離攻撃を行う「ハコザル・メイジ」の形態で戦うことになる。
スペルカン
ボス型ドリームイーターの一体。
「スペル」+「ペリカン」の名前から分かるように、鳥の姿をした魔法使いのナイトメア。
作中でなんどもソラたちの前に立ちはだかり、それまで倒したボス敵を召喚するなどの厄介極まりない邪魔をしてくる。
直接対決はディズニー映画『ファンタジア』を舞台とする「シンフォニー・オブ・ソーサラー」のソラ編で行うことになる。
星形の弾を撃ち放ち、隕石を落とす、使い魔のパペットブルームを召喚するなどの魔法使いらしい攻撃を主体とする。さらに手にした杖から剣状の光をまとわせて振り回すといった近接技も兼ね備えた強敵。
なにより、戦闘前に光の道でスペルカンを追いかけるシーンがとても厄介。追いついて戦闘にこぎ付けても、一定時間が経過するとまた光の道での追いかけっこを繰り返さないといけないので、スペルカンとの戦いは手早く片づけたい。
ボスエネミーなのにゼログラビデ系魔法が有効なのは内緒。これを使うと比較的楽に勝てる。
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関連項目
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