ドンキーコング トロピカルフリーズとは、2014年2月13日にWii Uで発売されたアクションゲームである。
海外タイトルは「Donkey Kong Country Tropical Freeze」。
Nintendo Switch版は2018年5月3日に発売された。
概要
ドンキーコング トロピカルフリーズ | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | Wii U Nintendo Switch |
開発元 | レトロスタジオ |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2014年2月13日(Wii U) 2018年5月3日(Switch) |
対象年齢 | CERO:A |
ゲームソフトテンプレート |
Wiiで発売され高評価を受け、後に3DSにも移植された『ドンキーコング リターンズ』の続編。
前作に引き続きレトロスタジオが開発する。
基本システムの多くは前作リターンズの形式を踏襲しているが水中ステージも登場し、ディクシーコングやクランキーコングもプレイヤーキャラクターとして登場。新たな操作が楽しめるようになった。
また、カメラアングルが立体的なコースも登場し、ダイナミックで新しいゲーム性が体験できる。
音楽ではスーパードンキーコングシリーズでお馴染みのデビッド・ワイズ氏が久しぶりに参加している。
それに伴い、スーパードンキーコング1の音楽やステージの雰囲気を徹頭徹尾踏襲していた前作とは逆に、デビッド・ワイズ氏の新曲が盛りだくさんの構成となっている。
マリオシリーズと比較するとブロックのような記号的表現が少ないというのはSFC時代と変わらないが、特に今作はステージギミックのアイデアが極めて多彩かつ斬新で、各ステージで全く異なった情景が描かれ、その情景がそのまんまギミックとなって襲い掛かってくる。それに伴いほとんどのステージが専用BGMという贅沢な作りとなっている。
数多くの人々を震え上がらせた前作同様、今作もコースの難易度自体は非常に高くなっている。
また、1コースがかなり長めなので結構な頑張りが要求される。
そのかわり、今作にも前作以上にさまざまな救済措置が用意されているので、遠慮なく使いたい。
ファンキーモード
switchの移植版では助っ人コングとして新たにファンキーコングが使用可能となる。
ライフ5、酸素無限、一人無限ローリング、2段ジャンプ&ホバリング、水中ダッシュ、トゲ無効といった能力が紹介されており事前情報で「なんだコイツは、チョーやばい!」とまで言わしめる異常に性能の高いキャラクターとなっている。ゴリラバイクWiiでついたイメージを逆利用したか。
ドンキーコングや他の仲間も使用可能でライフが+1されて3に強化され、一部のアイテムもパワーアップ+ステージへの持ち込み可能数が3個から5個へ増加するなど、かなり全方位的に徹底緩和されたイージーモードとなっている。
ここまでやってもそこそこは死にそうなのが本作の恐ろしい点であるが。
ストーリー
ドンキーコングの誕生日を祝おうと集まったディディー、ディクシー、クランキーの面々。
ドンキーがケーキのろうそくを吹き消そうとしたら、窓の外からなぜか雪の結晶が・・・
その直後、島は謎の猛吹雪に襲われドンキーたちも遥か遠くに吹き飛ばされてしまいました。
吹雪の元凶は北の海からやって来たバイキング、ザ・スノーマッズ!
彼らは謎の力でドンキーコングアイランドを凍結、そのまま乗っ取ってしまいます。
吹雪によって遥か遠くの島に吹き飛ばされたドンキーコングたちは、点々とある島々を伝ってドンキーコングアイランドへ向かいます。故郷を取り戻すために・・・。
システム
仲間
今回も前作同様ドンキーコングが主体となって冒険することになるが、背中にディディー、ディクシー、クランキーの3人のうち誰を乗せるかによってドンキーコングの性能を変化させることができる。
また、3人共通で乗っている間はローリングアタックがボタン連打で連続使用できるようになる。
さらに、今作から新たに登場した新アクション「コングパウ」ではバナナを100本集める事で1回使用することができ、画面内にある敵キャラクター全てをアイテムに変える事ができる。
2人プレイならプレイヤーキャラとして単独使用も可能。
ディディーコング
DDバレルから登場。お馴染みのドンキーの相棒。
性能は前作同様で、バレルジェットによってある程度の水平移動が可能になる。
また、水中では素早いジェット移動が出来る。
コングパウは敵をライフバルーンに変化させる。
ディクシーコング
DXバレルから登場。ディディーの彼女、とちゃんと紹介されている。
今回もポニーテールスピンが使えるが、スパドンの時と異なり上方向に飛ぶ2段ジャンプに近い性能である。水中ではポニーテールでダッシュでき、一部の水流を遡ることができるようになる。
コングパウで敵を黄色いハートに変化させ、体力上限を超えて体力を確保できる。
クランキーコング
CKバレルから登場。ドンキー達の冒険を影で見守り、支えてきた彼がプレイヤーキャラになるのは本編では初めて(「ドンキーコング たるジェットレース」を含めると2回目)となる。
ジャンプ中にAを押すと杖で下突きを行いホッピングのように跳ぶことができ、トゲの付いた床や敵も踏めるようになる。水中では杖を振ることで前方を攻撃でき、トゲのある敵に対して非常に有利。
コングパウでは敵をコインに変化させる。
ファンキーコング
switchの移植版では助っ人コングとして新たに使用可能となる。
サーフボードを自在に操りライフ5、酸素無限、一人無限ローリング、2段ジャンプ&ホバリング、水中ダッシュ、トゲ無効といった高い能力を持つ。
アイテム
今回はクランキーコングがプレイヤーになったためファンキーコングがアイテムを売っている。まとめ買いもできる。
あらゆる救済措置が良心的な価格で揃っている他、フィギュアが入ったガチャも置いてある。
これらは1ステージに3つまで持ち込むことが可能。
- バルーン(3枚):説明不要のライフバルーン
- スコークス(10枚):パズルピースやボーナスステージの入口に反応し、わめく。
- 体力アップ(15枚):そのステージ内でハートが1つ増える。ステージを出るまで有効
- バナナジュース(15枚):敵やトゲに当たると使用され、一定時間無敵になる
- グリーンバルーン(5枚):ステージから落下した際に復帰できる
- ブルーバルーン(7枚):水中で酸欠になった時、酸素を補給する
- クラッシュガード(10枚):トロッコやロケットバレルで激突した場合、一回だけダメージを防ぐ
- DD・DX・CKバレル(15枚):1人プレイ専用。ドンキーコングしかいない時、対応するパートナーが登場する。
- フィギュア(5枚):フィギュアがランダムで手に入るガチャ。手に入れたフィギュアは「おまけ」で見ることができる。
その他
- 前作では「もんキー」を使ってマップの隠しルートを解放できたが、今作では一部のステージにある隠しゴールから違うステージに分岐する。青いワープゾーンが目印でディクシーやクランキーが必要なものもあるので注意。実は隠しゴールが設定されたのはドンキー史上初である。
- タイムアタックでは自分のタイムやリプレイをインターネットにアップロードし、ランキングに登録することが出来る。
また、他のプレイヤーのリプレイをみることも出来る。
島々
マングローブアイランド
海岸にマングローブの林がまばらに生えたジャングルと南の島の中間のような環境の島。
最初のステージから水中を泳ぐシーンが登場し、スノーマッズの船を制圧したりトロッコ面やタル大砲なども登場する。
何故かは不明だが島内に不時着した飛行機が多数あり、その鋭いプロペラがトラップとして立ちはだかる。
スノーマッズの吹雪のせいで無関係の航空機も被害を受けたのだろうか。南無。
ボスは巨大アシカ『サーカスの団長 ポンピー』。ハーフパイプのような場所での戦いとなり、滑って攻撃してくる他、画面外からウニや魚を投げつける、ペンゴーが飛来するなどパターン豊富。前作のマグリーほど非常識な強さではないもの、1ボスでありながら3回も行動パターンを変えてくる。
オータムアイランド
高原に風車小屋が立ち並ぶ、北欧風の島。
気球と共に断崖絶壁を登ったり、木材の加工場、巨大チーズ保管庫など珍しい光景が連なる。ディディーコングレーシングの「ドラゴンゾーン」に近い雰囲気のこれまでにないタイプのステージであり、デビッド・ワイズ氏の本領発揮となる。
前作でお馴染みのロケットバレルがまたもや登場、今回はクラッシュしても即死ではないのでまだマシだが…
ボスは巨大フクロウ『お山の大将 スカール』、タマゴを落とし、水平突進、羽根弾幕、スピニングホイール、コウルが編隊飛行で向かってくるなどの攻撃を行う。水平突進をしゃがんで避ける際はあまりにも端すぎると風圧で落ちる場合があるので注意。おばけボスゾッキーのように場所を変えながら3回戦うことになる。
サバンナアイランド
見渡す限りの乾燥した大草原が広がる島、植物まで元気よく動くというから恐ろしい。
サバンナの大草原にゴリラという光景は一件正しいようでよく考えると違和感バリバリ。
1ステージ目こそ普通のサバンナだが火災や竜巻に巻き込まれたりととにかく忙しい。巨大湖は隠しゴールが2つあり3つのステージに分岐している。その3ステージはイバラがアグレッシブに動いて襲いかかってくる、機械の仕掛けを動かしながら進んでいく、2Dアクションでありながらタル大砲で画面奥に向かって進んでいく立体的なステージとどれも個性的。
ボスは3匹のマントヒヒ、『お命ちょうだい!バブーンでごザル』 アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
ドンキーコングに近い戦法を使用し、ロープによるターザン攻撃、ローリングアタックによる攻撃、花火爆弾を投げつけてくるなど多彩な攻撃を行い、後半はさらに影分身までしてくるなどあまりにも卑キョウである。
6パターンもの長期戦となる。備えよう。
オーシャンアイランド
島というよりは海底遺跡の上部が地上に露出したもの。海底遺跡を攻略する。
海というよりは海底遺跡を冒険することになり、遺跡の妨害装置や巨大なタコなどが立ちはだかる他、ドンキ―史上初の「カギ」が登場するステージもある。今回のドンキーは酸素メーターがあるので酸欠にも注意。
名曲サンゴの海やしゃくねつダイビングのアレンジを聞くことができる。
ボスは『じごくのはりせんぼん パンパップー』ネーミングセンスに突っ込んではいけない。
水中での戦いとなり、吸い込みや吐きだし、転がり攻撃、ウニを吐き出すなどの多彩な攻撃をしてくるが
背中のトゲが無い所を狙う、魚をぶつける、しぼみ切った時に攻撃するなど結構つけ入る隙は多い。特にクランキーを持ち込めば、相手の状態にかかわらず杖での攻撃がトゲを貫通して常に通るため、少々反則気味ではあるがかなり楽に倒せる。
ジューシージャングルアイランド
ドンキーの何倍もの大きさの果物が豊かに実るジャングルとジュースの川、果物の収穫所や加工所がある島
工場の機械はほとんどが木製で建物はレンガ造りと歴代の工場の中では最もレトロな作りになっている
・・・と聞くと楽しそうに感じるのだがシリアスな音楽も相まって実際はかなり異様な雰囲気が漂っている。
特に、金属の刃が並ぶ加工施設はさながら屠殺所のような不気味さを醸し出している。
ここのロケットバレルのステージは視界が斜め後ろからになり少し3Dっぽくなる。
そして後述のボス戦及びその1つ手前のステージが氷のステージとなっており、凍り付いたドンキーコングアイランドには着実に近づいていることと、ドンキーコングアイランドだけでなく周辺の島々の一部にまで波及したほどのスノーマッズの猛吹雪の威力がうかがえることだろう。
ボスは『パワフルベア バッシュマスター』
初めはハンマーによる攻撃や氷を蹴りつけて攻撃してくるだけだが、ダメージを与える度にどんどん攻撃が厳しくなっていく。ドンキーは通常2段までしか氷を飛び越えられないため、前の氷に乗って次のを飛び越えるという動作が必要になる。
ドンキーコングアイランド
ついに帰ってきた凍りついた故郷の島、氷を融かすまでは平和は来ない。
前作ドンキーコングリターンズでの8つのエリアに1つづつコースが配置されており、背景に見える前作の1-1、やっぱり泳げない海、崩れまくる遺跡、かつて洞窟で死闘を繰り広げたアイツ、お馴染みの影絵ステージ、工場のプラズマボール、ランビによる全力ダッシュなど前作をやった人にとっては懐かしいものが多数登場する。
しかし、どのエリアも無残にも凍りついているため滑りやすく難易度は高い。
ボスは『けっせん! ロード・フレドリック』この島を凍らせた張本人である。
ジャンプや高速突進などのキングクルールの要素と、OPでも使用した巨大ホルンからの氷の鳥を発射するキャプテンクルールの要素、画面の手前と奥での戦いというバロンクルールの要素を併せ持っている。突進してきた時に背中を踏めばダメージを与えられるが、頭にはトゲがある上非常に突進速度が速いため踏むだけでも一苦労である。
ラビリンス
前作同様各アイランドのKONGパネルをコンプすると出現する高難易度ステージ。
まともな足場が無いのも相変わらず。 ツタを渡ったり、連続で敵を踏み越えたり、回転する足場を乗り継いだり、エレベーターを移り渡ったり、床がツルツル滑ったりとプレイヤーを苦しめる。
ゴールには前作とは違ってオーブではなく記号が描かれたパネルが手に入る。
なお、前作では全てのラビリンスで統一されていたBGMは、今作では奇数面と偶数面で異なる2種類が用意されている。
ミステリーアイランド
7つのパネル(6つは各面のラビリンスで入手、1つはラスボスを倒すと獲得)を揃えると行くことが出来る前作の黄金のしんでん(スカイハイエリア)に相当するエリア。
実はスーパードンキーコング2のクレムリン島と同じ位置に存在していたりする。
3つのステージが存在し、クリアするとハードモードが解放される。
ハードモードでは体力が一つだけ、アイテムや仲間のサポートが使えない…とここまでは前作と同じだが
今作ではなんと中間地点も無くなっている(左右反転も無くなっているが)。
その代わりディディー、ディクシー、クランキーを単独で使えるので上手くキャラ性能を活かして攻略していこう。
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