『ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう』とは、アリスソフトより発売された18禁ハルウラレ系RPGである。
この記事の一部にはあんなことやこんなことが書かれています。 この記事を開いたまま席を離れたら大変なことになる可能性があります。 |
概要
発売日 | 2020年11月27日 |
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対応機種 | Windows 8/10 |
ジャンル | ハルウラレ系RPG |
原画 | 魚介/かにかま(SD原画) |
シナリオ | ダイスころがし |
発売元 | アリスソフト |
レイティング | 18歳未満購入禁止 |
価格(税抜) | 8,800円 19,800円(豪華版) 7,200円(DL版) |
2017年に公式ブログ内のハニワ開発室にて情報が公開。
約3年後の2020年11月27日に発売された令和最初のアリスソフトのアダルトゲーム。
ちなみに平成最後となったのは2019年4月26日発売の『母爛漫』。
ディレクターのいってんちろく、原画の魚介、シナリオのダイスころがし、プログラムの桜ノ咲みえら4人がメインとなって制作。
30周年の節目を迎えたアリスソフトにふさわしい作り込みの作品だが、中でも特筆したいのが魚介の仕事量。
キャラクターデザイン、原画、彩色、戦闘アニメ、これらをほぼすべて1人でこなしている。
魚介の体調が心配になる物量である。
実際大丈夫ではなかったようで、不眠症やインフルエンザを患いながらもなんとか完成させたそうだ。
その鮮やかな色彩や活気あふれるキャラクター、オシャレなUIに仲間とのフィーリングイベントを見てステータスアップといった要素から「エロゲ版ペ○ソナ」と呼ぶ人もいるとかいないとか。
また、アリスソフト名物の凌辱シーンは本作にもあるが、パーティヒロインであれば回避することが可能。
見たくないという方はできるかぎりゲームオーバーを避け、ヒロインがピンチのイベントが起こったらすぐに助けに行こう。
ゲームの舞台となるのは企業により制御された『亜総義市』と呼ばれる街。
ストーリーはその亜総義市に反抗する小さな組織『ナユタ』が中心になって描かれる。
市内の施設でジンザイやアイテムを強奪する戦闘パート『ヒトカリ』。
捕らえたジンザイの身体を使って資金を稼ぐ経営パート『ハルウリ』。
この2つのモードを繰り返し、亜総義市に反逆していくというのが主な内容である。
ちなみに、『ハルウリ』のゲームシステムは2009年に発売された『アリス2010』収録タイトルの1つ、『はるうられ-校内赤線区域-』が元になっている。
萌えゲーアワード2020ではまどそふとの『ハミダシクリエイティブ』、SAGA PLANETSの『かけぬけ★青春スパーキング!』らと共に準大賞に選ばれた。
なお発売から約7ヶ月後の2021年6月、いってんちろくと魚介の両名が退社を発表。
回収されていない伏線が多数残されているが、今後続編が制作されるかは不明である。
あらすじ
瀬戸内海に面した企業城下町『亜総義市』――
ここに住む市民らは一企業にすべてを制御される生活を送っているが、不満も疑問も抱く事はなく、与えられる平和を享受していた。しかしこの高潔な街にも『抗亜』――そう呼ばれる不穏分子は存在し、武器を手にヒトやモノを奪う『ヒトカリ』、身体で資金を稼がせる『ハルウリ』など、秩序を否定する行為を繰り返していた。
(ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう公式サイトより)
主な登場人物
ナユタ
亜総義市に反抗する抗亜グループと呼ばれる組織の中で最も小さい勢力。
主人公のクマが所属しているのがこのクランである。
- クマ CV:夏村伊介
- 「合理的」が口癖の本作の主人公にしてナユタのリーダー(偽)。
ナユタでの作戦決めや指示出し、ハルウリの管理はほぼ彼1人で行っている。
そのうえメンバーの厄介事も押し付けられるため、なにかと損な役回りである。
好きな食べ物はシリアルバーと炭酸水。
武器はシンプル物騒な銃で、本人曰く黙らせるには簡単で合理的であるという。
だが、肝心の射撃センスがまるでなく、接近しなければ当てることができない(合理的とは?)。
仕事熱心で真面目ではあるが、実は年相応にエロい虎太郎以上に性豪。
クールな態度は崩さないものの、たとえ相手がロリだろうが場所が外だろうが、ハイパー兵器をあっという間に臨戦状態にしてしまう。
抗亜としての非道な行いについては「地獄があれば間違いなく落ちるだろう」と語っている。
しかし同時に「その時は奴らの足の1本でも引きながら落ちたい」とも語っており、何があろうと亜総義を潰す覚悟はできている。
とはいえまったく手段を選ばないというわけではなく、基本的にハルウリのジンザイは亜総義市に住む者に限定している。
あくまでも街の外の人間には危害を加えないというのがクマの流儀である。 - 戦闘では前述したとおり接近して撃つ『接射』をメインとして戦う近距離アタッカー。
アタッカーの中でもさらに攻撃力に優れており、並の相手ならば余裕でオーバーキルが可能。
また、クマ限定の仕様として『接射コラボ』があり、メンバーとのフィーリングレベルによって確率で一緒に攻撃してくれる。
ただでさえ強い『接射』の火力がさらに跳ね上がるが、狙って出すことはできないので発生したらラッキーくらいに考えておこう。
ボルテージスキルは『組み撃ち』。
背後の壁に張り付き、そこから相手目掛けて飛び込み組み伏せて銃を連射。
とどめに極太レーザー(?)をお見舞いするという技。
フィーリングレベルを1つでも上げればすぐに習得可能であるため、序盤から終盤までお世話になるスキルである。 - ザッパ CV:野☆球
- ナユタのリーダー(真)。
その名の通り大雑把な性格をしており、彼の考える作戦はどれもこれもめちゃくちゃである。
しかし周りのことを非常によく見ており、仲間へのフォローは欠かさない。
虎太郎が敵対するクランに重症を負わされたときは自分のことのように怒る一面も見せている。
リーダーとしての素質は誰よりも持ち合わせているといえる。
なぜ彼が亜総義に反抗するのか…… その答えはストーリーを進めることで明らかになる。 - 戦闘では固い、強い、おそい!と三拍子揃った見た目通りの壁役。
ナユタで最もHPが多く、わるスキル『ワイルドガード』を覚えればダメージをかなり抑えられるため常に先頭にいてほしい存在である。
しかし、『ぶち抜く』以外の攻撃スキルを覚えるまでが意外と長い。
比較的早く習得できるスキルの『任す』は攻撃スキルでない上、後衛で発動してこそ効果を発揮するため、いまいち噛み合わない。
そのため中盤では火力不足に悩まされるキャラでもある。
ボルテージスキルは『ブレーキブレーク』。
突進して捕まえた相手を壁まで運送し、めり込んでいる間にボコボコにぶん殴るとても分かりやすい必殺技である。
ただし適正距離が長く、スピードの遅さが災いしてしまい発動させることが難しい。
雑魚戦で使いづらい分、ボス戦で鬱憤を晴らしたいところだ。 - ポルノ CV:東シヅ
- 存在がセンシティブなクマの上司(性的な意味で)。
元は別のクランでハルウリをさせられていたところをナユタが攻め入りドナドナ。
しかしクマによってジンザイではなく仲間として迎え入れられることになった。
普段は指導と称してクマを誘惑したり、すきあらば下ネタを絡めたりと日常的にセンシティブ。
だがポルノにとってナユタは大切な場所であり、ナユタのためなら本気でなんでもする覚悟がある。
ヒトカリ時の変装は武器としても使う拘束具を腕や股間に巻いただけという、まさにエロゲーといった格好である。 - 戦闘では攻撃力は低いが多彩なデバフ技をばらまいてサポートするのが得意。
メンバー屈指のスピードを活かし、控えにいる遅いメンバーと交代する戦術も取りやすい。
しかし、HPが低い上にわるスキル『辛いの辛い』があるため回復手段にも乏しく、かなり打たれ弱い。
全体攻撃を受けた時ポルノだけやられてしまうこともしばしば。
スタメンで使うならHPを上げるバッジを付けてあげたいところ。
1回転した力でキックする攻撃スキル『プチエンジェル』や、地面から現れカンチョーをキメるカウンタースキル『ポルノリベンジ』など、戦闘面でもセンシティブでやりたい放題である。
ボルテージスキルは『クリサリス』。
拘束具で毛玉状態にした相手を地面に叩きつけ、その上に10点満点の着地を決めるというもの。
ダメージは物足りないが、ぐるぐる巻による窒息の弊害から攻撃力を下げる効果が期待できる。 - キラキラ CV:飴川紫乃
- クマと同じ第三学校に通う陽気な女の子。
楽しいことをなにより優先する性格で、ナユタに入ったのも退屈さを凌ぐためである。
口癖はOKをもじった「よっけー!」。
アンテナとは友達らしく、『えりっち』と呼ぶ仲らしい。
クマとはストーリー開始時点で一度経験済みであり、Hは流れに身を任せつつ自分から攻めていく。
が、だいたいはクマに逆転されてしまっているようだ。
上述した萌えゲーアワード2020では和泉妃愛や小日向響らとともにトップページのアイコンを飾っており、ドーナドーナの代表的ヒロインとして扱われている。 - 戦闘ではチェーンソーや毒を使うなかなかに物騒な子。
初期から十分な火力と毒によるデバフスキルを持ち、中距離アタッカーとして申し分ない性能。
物語後半では範囲攻撃スキルの『キラーゴーラウンド』、相手の行動を阻止できるわるスキル『シビレ罠』も習得するため、とても頼りになる。
ただし、毒の攻撃は機械系の敵には無意味であるため注意。
ボルテージスキルは『キラキラセカイ』。
チェーンソーにまたがり刃をキャタピラに見立てて突進。
怯んでいる敵に巨大な毒ガス爆弾を設置して起動するという技。
敵全体にかかるデバフ攻撃スキルで、機械系でさえなければ強力な技といえるだろう。 - 虎太郎(とらたろう) CV:谷根千
- ナユタのナンバー2らしい。
機械工作に長けており、使用武器のガロウスペシャルは自作である。
クマと殴り合いでもしそうな友情に熱いキャラかと思いきや、後輩のくせにナユタの中心になっていることに納得いかず、一方的にライバルとしてみている。
お姉さん(30歳は除く)が大好きであり、それ故にナユタの女性は対象外。
どストライクなミストレスに好意を寄せているが、名前すらろくに覚えてもらえず進展する気配はまるでない。
何かと不憫な属性であり、メンバーからはしょっちゅういじられている。
DLsiteの紹介ページでは「虎"次"郎」と誤植されてしまい、現実でも不憫なことに。
「面白いから連絡しないでそのままにしよう」
- 戦闘では自前の多節棍を活かした中距離アタッカー。
『連槍刃乱楠』が主な攻撃スキルだが、いかんせんアタッカーとしては火力が心もとない。
HPもさほど多くないため、油断しているとあっという間に倒されてしまう。
とはいえ、クマと2人でヒトカリに行くエピソードもあるため、育てておくに越したことはない。
ボルテージスキルは『アセチレンバーナー』。
懐から取り出した謎の覆面を被り、ゆっくりと片膝を付けた後両手の火炎放射器で焼き払うという技。
某RPGに出てくる賞金首そのまんまなパロディスキルである。 - メディコ CV:百千るか
- 行方不明となっている父親を捜して亜総義市外からきた看護学生。
仕山医院に来ていたところをナユタにドナドナされるが、クマの方針によりハルウリを免れた。
公式サイトの紹介文で2回も『平凡な一般人』だと強調されている常識人枠。
だが、クマとのHシーンではその常識もどこへやら、ただの淫乱ミドリと化す。
というかこっそり見ていたAVをしまい忘れてしまったり、クマにあーんをしたいがために急いで完食しようとしたりとわりと天然な部分が目立つ。
かにかまのSD原画を見て分かる通りいっぱい食べる子であり、弁当を一度に2つ頼むこともあった。
出身地は奈良県で、ときどき方言が口をついて出る。
安易な奈良県いじりには辟易しているご様子。 - メンバーの中では貴重な回復要員。
前方の味方全員のHPを回復する『応急処置』、東洋医学(東洋医学ではない)で前方の味方のMPを回復する『禁邪聖』(○蛇精ではない)、回復アイテムの効果を上げる『食事療法』という強力なスキルを習得でき、かなり便利。
医療器具で思い切りぶん殴る『キャンディストライカー』という攻撃スキルも覚えるため、意外と戦いもこなせる。
ボルテージスキルは『MED』。
といっても内視鏡下椎間板摘出術(Micro Endoscopic Discectomy)のことではなく、メディコエレクトリッガーオブデスの略。
自身も吹き飛んでしまうほどの強力な電気ショックを与える恐ろしい技である。 - アンテナ CV:金松由花
- 電子工学に精通した「るーるーるー」が口癖の天才少女。
見た目はちっこいが、クマやキラキラと同じ第三学校の生徒らしい。
そのキラキラのことは『マーっとっと』と呼ぶ仲のようである。
とても好奇心旺盛な性格で、ナユタに入った理由もだいたいはそれ。
そしてその好奇心さはH方面にも表れる。
とあるHシーンではアンテナの技術を使った珍しいプレイが見られるので一見の価値あり(マ○クラのエロ同人誌ってあんな感じなのだろうか)。 - 戦闘面では全体攻撃スキルとディフェンス強化スキルが便利な万能キャラ。
このゲームでは敵の攻撃を回避する手段が乏しいため、味方全員の防御力を1ターンで上げられるアンテナはあらゆる場面で活躍できる。
ボルテージスキルの『DAMNATION!』は敵の頭上に人工衛星を落とすというとんでもないスキル。
しかも、敵だけをピンポイントに狙い、周辺の味方や建物にはかすりもしないという精密さである。 - ジョーカー CV:唯香
- 発売までに唯一情報が公開されていなかったクランメンバー。
とある研究所にて検体として生かされていた少年。
それを見かねたクマによって勧誘され、以後ナユタのために奮闘する(主に家事方面で)。
後述するフラットのシオンが一目惚れしてしまい、執拗にボディタッチを受けたり、強引に連絡先を交換させられたりと一方的な愛を受ける。
ちなみに、ヒトカリ時の変装の元ネタは『荒ぶったネ○』とのこと。 - 戦闘については自他共に認めるほど不得手。
攻撃力が物足りないうえに非戦闘員のメディコと同様範囲攻撃スキルを覚えられない。
その日の初回攻撃が必ずクリティカルになるわるスキル『初球○』、自身の攻撃力を高めるバフスキル『クラックヒッター』をうまく使えば逆転サヨナラ勝ちもある……かもしれない。
しかしドナドナが目的であれば、前衛にいれば必ずドナドナが成功するわるスキル『走塁妨害』があるおかげで大変重宝する存在である。
ボルテージスキルは『デッドエンドラン』。
バットでタコ殴りにし、とどめに地球を一周させてしまうほどのスイングをぶっ放す。
本当はめちゃくちゃ力あるのでは……? - ALyCE(ありす) CV:小波すず
- 後述する外人の扱う商品としてフラットに売られた少女(以下、『アリス』という)。
天才的な狙撃の名手であり、その正確無比な狙撃はナユタや東雲派を大いに苦しめた。
紆余曲折あった末にナユタに身を置くことになる。
アリスソフトのマスコットであるアリスちゃんにそっくりであるが、あくまでも別人。
見た目はおとな、頭脳はこどもでメンバーの誰よりも精神年齢が幼い。
クマに対してかなりなついており、クマと前衛にいるとフィーリングをさらに上げる『無垢な距離』というわるスキルを所持しているほど。 - 戦闘では遠距離からの『そげき』で大抵の相手を消し飛ばす高火力が魅力。
だが近距離スキルが『あっちいって』しかないため、どうしても限定的な運用になってしまう。
HPの低さもあって難しいキャラだが、かわいさはカンストしているので愛を持って育てたいところ。
ボルテージスキルは『Manxome…』。
後方に飛び上がり、落ちながら一発で3人を同時に狙撃する技。
範囲が広く、持ち前の火力もあってとても使いやすいスキルである。 - 菊千代(きくちよ) CV:夏樹柑菜
- 東雲派を束ねていた頭領。
あることがきっかけで東雲派を離れてナユタに加入することになる。
剣の腕前はトップクラスであり、後述する品須ですら圧倒してしまうほど。
サクジョの生徒で学業にも努めており、まさに文武両道才色兼備である。
立ち絵のバリエーション、Hシーンがとても豊富でスタッフに愛されたキャラといえる。 - 戦闘では高い攻撃力で敵をなぎ倒していく近距離アタッカー。
ザッパよりもHPは低いが、わるスキル『抗う』のおかげで耐えてくれる場面も多い。
持ち前のスピードともう1つのわるスキル『旋の穿』の再行動でガンガン攻めて行ける。
ただしその分燃費が悪いため、気がついたらMPがマイナスになることもよくある。
ボルテージスキルは『帷』。
敵全体を素早い剣技でめった切りにし、闇の中へ葬り去る技である。
fla†††(フラット)
ムラサキがリーダーを務め、金稼ぎに暗躍しているクラン。
部下はムラサキの露悪的な趣味により、白塗りに赤っ鼻を付けたピエロのような姿をしている。
- ムラサキ CV:二階堂明日郎
- いかにも悪役という外観の狡猾な男。
利益のために手段は選ばない性格ゆえか、ザッパからはかなり嫌われている。
だが、自分なりの『悪』の価値観を持っており、単純な外道とは違ってどこか憎みきれない存在。
おでんと言ったらもち巾着。 - シオン CV:鈴谷まや
- ムラサキの部下、というより相棒。
ムラサキのことは漢字の『村崎』で呼んでいる。
重度のショタコンのようで、ジョーカーと出会ってからはしつこくつきまとっている。
なにげにHCGが多く、クランヒロイン以外では優遇されている存在。
東雲派
菊千代が頭領の剣術に長けた集団。
打倒亜総義市を掲げており、クランの中では最も巨大な勢力。
部下は鬼のお面をつけた丸坊主の武士の格好をしており、さながらなまはげのようである。
ちなみに『東雲』とは亜総義市の旧名でもある。
- 品須(しなず) CV:牛蛙キタロウ
- 先代から仕える忠義に厚い漢。
何があろうと生き残るその強靭さから、ついたあだ名は『死なずの品須』。
出るゲームを間違えたのではないか? と思ってしまうほどに漢気に溢れたキャラクターである。
おでんと言ったら大根。30歳はお姉さんである(至言)。 - 終名(ついな) CV:あかしゆき
- 菊千代の異母妹。
打倒亜総義市に向けた壬生家の厳しい教育に耐えられず家を抜け出す。
その後数年ぶりに亜総義市に帰還。
菊千代がいない間に東雲派の頭領の座につき、古巣を好き放題に改変していく。
ストーリー中盤の山となるキャラクターであり、外から連れてきた黒滅衆共々手強い相手。
とはいえ、無理を言って声優をあかしゆきに指名したという裏話からお察しいただきたい。
亜総義重工
国内GDPの2割を占めるとも言われる企業グループの中核。
しかしその実態は街のディストピア化を目論む危険な企業である。
- 玖光(ひさみつ) CV:ますおかゆうじ
- 亜総義重工の重役にして生誕祭実行委員会副委員長。
抗亜のことはゴミとしか思っていない。 - 泉(いずみ) CV:???
- 玖光の部下の1人である女性。
玖光の言うことにはなんでも従う。
その他
- Д£ч¢ë CV:小波すず
- アリスの双子の姉にあたる少女(以下、『ヤミィ』という)。
アリスソフトには闇アリスというマスコットがいるがやっぱり別人。
ムラサキがアリスとは別に伏せていた切り札で、ヤミィの判断で同時に狙撃することであたかもアリス単独の攻撃であると錯覚させていた。
しかし、クマと菊千代の作戦によって看破。
クマの方針により処分こそされなかったが、アリスをナユタに預けて1人外人たちから追われる環境を選んだ。
アリスとは表記が違うだけで等しく『ALyCE』であったが、会話のなかでクマがつぶやいた「やみ……か」という言葉を「ヤミィ」と解釈し、以降自らをヤミィと名乗るようになった。
まともに人間扱いされただけでなく、大事なアリスを置いてくれる環境を用意してくれたクマに大変感謝しているようで、お礼と称してアリスと2人でご奉仕をしている。
彼女たち双子の過去はかなり重いのだが、本編では詳しく描かれていない。
「アリスの右目とヤミィの左目はいっしょ」という裏設定がその暗さを物語っている。
なお、とあるエピソードにて仲間に加わるが、あくまでも一時的であるため期待しないように。 - ヤミィ加入 → 「えっ! 仲間になるの!? いやでもゲスト参戦だよな……」
戦闘で経験値が増える → 「レベル上げられるじゃん! ということは……!」
ヤミィ「嫌な予感がする」リダツー → 「ですよねー」 - ミストレス CV:榛名れん
- 雑貨屋『VILE/VAN』を営む女性。
ナユタの武装は彼女から調達しており、お金さえあれば大抵のものは取り揃えてくれる。
クマのことがお気に入りで、会うたびにアピールしているがいつもあしらわれてしまう。
街中や病院にすら持ち込む左肘で寄りかかってる壺中天の中にはビールが入っているとか(tips談)。
なお、『VILE/VAN』の読みは『バイルバイン』であり、『ヴィレヴァン』ではない。
……ないのだが、現実でヴィレッジヴァンガードとコラボした。 - 外人(がいじん) CV:夏村伊介
- 外からやってきた水木しげる御大っぽい謎多き武器商人。
もちろん本名ではなく、ムラサキからこう呼ばれているだけである。
呂布に力を与えたり、アリスをムラサキに紹介したりと自らの目的と利益のために暗躍している。 - 呂布(りょふ) CV:越雪
- りょ、呂布だああぁぁー!!
ユニークヒロイン
ハルウリにて雇用できる固有ヒロイン。
ゲスト絵師によってデザインされており、Hシーンイベントも用意されている。
クランヒロインとも一味違うシチュエーションが揃っており、誰かのなにかに刺さること間違いなし。
- 鎌瀬衣縫(かませ いぬい) CV:結城ほのか キャラデザ:しのづかあつと
- 亜総義市で暮らす模範的な学生。
ハルウリの裏側やユニークヒロインについて知ることができるチュートリアル的存在。
決して噛ませ犬ではない。 - 辻リリヱ(つじ りりえ) CV:手塚りょうこ キャラデザ:さくやついたち
- 自分だけが世界の真実を知っている系女子。
それゆえか友達はいないらしい。 - 阿久津恭花(あくつ きょうか) CV:黒森オシカ キャラデザ:小豆TANK
- 亜総義市の私警にして戊課制圧班班長。
現代版女騎士の系譜。 - 嶽見かのの(たけみ―) CV:七瀬こより キャラデザ:BLADE
- 抗亜グループに憧れる少女。
ドナドナされたことにショックを受けるどころか仲間になろうとさえした。
しかし戦闘能力はからきしである。 - 神麓凛(かみふもと りん) CV:綾瀬あかり キャラデザ:てつぶた
- 有名な神麓家の娘。
家族から寄せられる過剰な期待に嫌気が差し、他人や物事から距離を取るようになってしまった。
そのクールな外観と性格、兄との関係性、平然とした態度ながらHシーンは濃厚といった要素がプレイヤーに受けたようで、公式人気投票そのほか部門にて2位を受賞している。 - 春夏秋ノエル(ふゆなし―) CV:青葉りんご キャラデザ:しのづかあつと
- 外から亜総義市に営業に来たところをドナドナされてしまったアイドル。
クマのポリシーに反する外の人間で、「亜総義に戻らず奴らの仕事を断り、この街から去れ」と忠告を受けている。 - 橘心瑠姫(たちばな みるき) CV:秋野かえで キャラデザ:FBC
- ドナドナ前から身体を売って稼いでいた少女。
ハルウリにも特に抵抗がなく、あっさりと承諾。
クラスと同じ階の男子全員を利用して培ったテクニックで男たちを手玉に取る。
しかし調子に乗っていると……? - 槇環(まき たまき) CV:蒼乃むすび キャラデザ:INO
- 部活に励む明るく元気なチアリーダー。
誰とでも仲良くなれる性格で、頼まれごとも嫌な顔1つせず引き受ける。
近所に住んでいる翔太という男の子のことを気にしている。
エロゲーでチアリーダーというと例のアレが思い浮かぶが、翔太の『友達』も似たようなことを考えていたようで、ポンポンを持たせてプレイさせようとしていた(……イイ趣味してるわ、ホント)。
なお、立ち絵に全裸が用意されているのは全キャラクター通して彼女だけである。 - 清水千晴(しみず ちはる) CV:結城ほのか キャラデザ:黒本君
- 親友のかののの行方を心配しているスポーツ少女。
正義感が強く、ルールを守らない人間には率先して注意する。
なお、かののと同時にジンザイに加えても特にイベントは起こらない。 - 笹月フミ(ささづき―) CV:秋野かえで キャラデザ:竜太
- ある理由からお金が必要で、日々アルバイトに勤しんでいる大学生。
ファンタジーなゲームのキャンペーンガールをしているところをドナドナされてしまう。 - 小林早奈(こばやし さな) CV:綾瀬あかり キャラデザ:さくやついたち
- 自尊心が著しく低いメガネっ子。
プールで補習をしにいくところをドナドナされてしまったため、ハルウリでもスク水で仕事をする。
そのハルウリでは褒めてくれる人が多いため、意外と居心地がいいらしい。 - 高橋菜々実(たかはし ななみ) CV:手塚りょうこ キャラデザ:竜太
- 大学時代に出会った男性と卒業後に結婚した人妻。
明らかに怪しい義父の頼みでサンホー工業に向かったところをドナドナされてしまった。 - 三うらしゅ子(みうら しゅこ) CV:鈴谷まや キャラデザ:サガノユウジ
- 『お父さん』を捜して街中を渡り歩く謎の女の子。
『お父さん』の言うことをちゃんと聞くよい子。
各エピソードタイトルの元ネタ
ストーリーは全26のエピソードごとに区切られている。
その章タイトルがチャンピオンソフト時代を含めたアリスソフト関連作品からの引用という説がある。
以下、元ネタと思われるゲームタイトルを列挙してみる。
- Episode1 ジャンピングクロス
- ジャンプアクションでダイヤモンドが何個取れるかに挑戦する同名のゲームから。
チャンピオンソフトの設立と同じ83年に発売された。 - Episode2 イントルーダー
- 偶然見かけた桜の精のような女性と親しくなりたい一心で彼女の家に侵入する『Intruder -桜屋敷の探索-』から。
- Episode3 アンビバレンツ
- 当時のアリスソフトには珍しいダークなシナリオが話題となった『AmbivalenZ -二律背反-』から。
- Episode4 カタストロフィ
- UFOの捜索や研究所への潜入、犯人当てなど内容盛りだくさんなチャンピオンソフト時代の同名のゲームから。
- Episode5 フェアリーズレジデンス
- 妖精の館で女の子と話したりパズルをしたりしてコミュニケーションを楽しめる同名のゲームから。
コミックが付属された番外編もいくつか制作されている。 - Episode6 オンリーユー
- 当時ユーザークラブ会員限定で通信販売された『Only You -世紀末のジュリエット達-』。もしくはそのリメイクである『Only you -リ・クルス-』から。
『Only you リベルクルス』というタイトルでコンシューマ向けに移植されたこともある。 - Episode7 バインドシーカー
- 『ぱすてるチャイム』シリーズ3作目『パステルチャイム3 バインドシーカー』から。
- Episode8 シャドウハンター
- チャンピオンソフト制作の同名の推理アドベンチャーゲームから。
- Episode9 クレセントムーンガール
- 人間にされてしまった猫のミィ(オス)が元の姿に戻るため、胸に三日月のアザがある少女を探して女の子たちの服を脱がしていく『CRESCENT MOON がぁる』から。
- Episode10 ソシテソレカラ
- 『闘神都市2』のその後を描いた『闘神都市2 そして、それから…』から。
- Episode11 クレージーハウス
- 主人公の無名の探検家が不気味な家に残された宝の壺を探し出すチャンピオンソフト制作ゲーム『クレイジーハウス』から。
『ジャンピングクロス』と同じ83年発売作品。 - Episode12 ヒカリヲモトメテ
- ご存知、『ランス』シリーズ第1作目にあたる『Rance -光をもとめて-』から。
『Intruder -桜屋敷の探索-』とほぼ同時に発売されたアリスソフトのデビュー作。
この章タイトルを見て察した人もいるのでは? - Episode13 フラワーナイト
- 『ランス』シリーズともコラボしたDMM GAMESのブラウザゲーム『フラワーナイトガール』。
……ではなく、チャンピオンソフト制作のプレイメイトグラフィックシリーズ第3弾の同名のゲームから。 - Episode14 ビッグバンエイジ
- 好評を博した地域制圧型シミュレーション『大悪司』から始まった『大〇〇』シリーズ2作目『大番長-Big Bang Age-』から。
- Episode15 ビートエンジェル
- 変身ヒロインがHで強くなる『超昂天使エスカレイヤー』の英語表記『Beat Angel Escalayer』から。
- Episode16 カクレヅキ
- 休止中の女性向けゲームブランドAlice Blueより発売された『隠れ月』から。
- Episode17 オトメセンキ
- 当時ホームページにて無料配布され、後に『アリスの別荘9』にも収録された『乙女戦記』から。
- Episode18 ラビット
- 『D.P.S』シリーズ4作目の『D.P.S. SG set3』に収録された短編の1つ『Rabbit〜P4P〜』から。
- Episode19 ビートブレイズ
- 「勝ってもH。負けてもH。」な超昂シリーズ2作目『超昂閃忍ハルカ』の英語表記『Beat Blades Haruka』から。
- Episode20 ムゲンホウヨウ
- 不治の病により余命宣告を受けた主人公が欲望のままに生きるマルチエンディングアドベンチャー『夢幻泡影』から。
- Episode21 ノワール
- かつて存在したブランドであるアリスノワールから発売されたタイピングゲーム『Nor Near the Once Reality』?
- Episode22 ミスティ
- クラスメイトの少女の記憶を取り戻すために手がかりを探していくチャンピオンソフト制作の同名のミステリーアドベンチャーゲームから。
- Episode23 アイアンメイデン
- 『20世紀アリス』に収録されている『これD.P.S?』のさらにその中に収録されている短編の1つ『Iron maiden』から。
- Episode24 ダークロウズ
- 王妃たちを調教し、その身体を使って傭兵を雇う資金を稼ぐ『DARCROWS』から。
- Episode25 アトラクナクア
- 『ALICEの館4・5・6』に収録され、後に単品でも発売された『アトラク=ナクア』から。
- Episode26 スペーシーワンダー
- 惑星からのSOSを受け取った主人公の船長が救助に向かう同名のチャンピオンソフトのゲームから。
『ジャンピングクロス』『クレイジーハウス』と同じく83年発売。
主題歌
関連動画
関連静画
VILE/VAN
「あら、クマ君! いら~っしゃいっ!」
関連ニコニコQ
関連リンク
関連項目
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