概要
「自分ツッコミくま(ナガノのくま)」や『ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)』の作者であり、独特かつ親しみやすい作風から、幅広い世代で支持を受けている。特に2020年からX(Twitter)で連載を開始した『ちいかわ』の人気は凄まじく、公式アカウントのフォロワー数は、2023年12月現在270万人を突破。めざましテレビでのレギュラーアニメ化も達成している。
もともとLINEスタンプのクリエイターとして有名であり、「自分ツッコミくま」の他にも「パグさん」「ぶりっこうさぎ」「気持ち色々パンダ」「うごうごうさぎ」「三択ねこ」など様々なスタンプを制作し、人気クリエイターの一人となった実績を持つ。特に「自分ツッコミくま」は漫画化・グッズ化・コラボカフェが開催されるなど、LINEスタンプとしては異例の様々なメディアミックスを実現させた。
Xのアカウントでは、自身の食事レポートを兼ねたイラストや漫画を投稿しており、それらも人気を博している。
2023年4月、入院し手術を受けることを公表した。過労ではないらしく、現在は手術を終え退院している。
人物
物心がついた頃から絵を描くのが好きで、何故絵を描き始めたのか思い出せないくらいずっと絵を描き続けてきたと語っている。特にノートに漫画を描いて遊んでおり、PCを使うようになってからはお絵描き掲示板にも参加していたという。
イラストを描く時のこだわりとして、パソコンに直接描かず、手描きしたものをスキャンして使用している。このひと手間によって、手描き特有の柔らかさを持ったイラストを実現している。
影響を受けたアーティストとして、けらえいこ、坂崎千春、たかぎなおこ、福満しげゆきなどを挙げている。中でも坂崎の著書に書かれていた「苦手で描けない部分は諦めて、自分が描けるものを描くようにした」という言葉に感銘を受けたとのこと。また、とよ田みのるの水彩画に憧れ、固形水彩を使い始めたことも明かしている。
影響を受けた作品は、『魔法陣グルグル』、『赤ずきんチャチャ』、吉田戦車の作品など。
自身のルーツとして、『狼と七匹の子山羊』や『ひげのサムエルのおはなし』などの童話・絵本を挙げている。
カマキリのメスがオスを食べるなど、生き物ならではの容赦の無さに強く惹かれると語っており、『ちいかわ』ではその好みが顕著に表れている。また、食感が食べ物の美味さの大部分を占めると考えており、漫画やイラストでは、食べ物の食感が伝わるように独特の擬音が添えられる。
作風
筆ペンやシャープペンシル、色鉛筆、コピックを用いたアナログらしい柔らかな線画と、繊細で独特なタッチが特徴。
ぱっと見のかわいらしい絵柄と裏腹に、キャラクターたちの時にゆるく、時に生々しい日常を多彩な表情で描くことが特徴である。
特に表情の多彩さには定評があり、ゆるいキャラクターには似合わない複雑な感情が入り混じった表情を描くこともある。ゆるくかわいく生々しいとでも言うべきか。
また、シュールかつ不条理な世界観や、読者の考察の余地を残す作風も魅力の一つ。
作品
- くまのむちゃうま日記(講談社)
- 自分ツッコミくま占い(日本文芸社)
- 自分ツッコミくま激ムズまちがいさがし(日本文芸社)
- 自分ツッコミくまの のんびりシンプル旅行英会話 1語から伝わるカンタンお役立ち英語フレーズ(KADOKAWA)
- 自分ツッコミくまの本 もぐらコロッケのうた(講談社)
- 自分ツッコミくまの本 もぐらコロッケのゆめ(講談社)
- ちいかわ まちがいさがし なんか小さくてまちがってるやつ(講談社)
- ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(講談社)
- ちいかわ ナゾトキ なんか小さくて謎めいたやつ(講談社)
- ちいかわ心理テスト なんかズバッと当たっちゃうやつ(講談社)
- ねこくま、めしくま(角川文庫)
- MOGUMOGU食べ歩きくま(週刊Dモーニング)
関連静画
関連リンク
関連項目
親記事
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兄弟記事
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